作品紹介
公開年月 | 2004/04/24 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | ロバート・A・ハインライン 『宇宙の戦士』 |
監督 | フィル・ティペット |
脚本 | エド・ニューマイヤー |
製作 | ジョン・デイヴィソン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
人類と昆虫型異星生物バグズとの戦いが続く近未来、地球連邦軍の一中隊は、辺境の惑星で猛攻に苦しめられていた。
わずかに生き残った兵士たちは前線基地に逃げ込むが、そこには上官殺しの罪で監禁されていたダックス大尉しか残っていなかった。
そこで兵士たちはダックス大尉を解放し、彼の指揮下で対応するが、バグズは進化して人間に寄生する術を身につけ、仲間を次々と増やしていくのだった。
登場人物&出演者
・ダックス大尉(演:リチャード・バージ)
主人公。大佐の命令に逆らって殺した罪で前哨基地に監禁されていた。サハラが助け出す。
リチャード・バージは代表作に『セルラー』、『ホステル2』などがあります。
当初から超能力者で階位だけが立派なディル中尉に要注意人物として警告を受けていた。
サハラが何かと気にかけていたが、それ以上部下を失いたくないとして距離を取る。
新種のバグを発見したサハラを伴い、ディル中尉にも報告して彼との和解をして報告を頼む。
最後は洗脳されたシェパード将軍を殺害し、サハラを救助艇に乗せて一人でバグズと戦った。
・サハラ二等兵(演:コリーン・ポーチ)
前哨基地まで避難した兵士。超能力者。思春期の頃にパワーが低下して兵士として従事する。
コリーン・ポーチは代表作に『私が幸せになる恋のルール』、『デーモンハンター』がある。
前哨基地に監禁されていたダックス大尉を見つけ、無断で彼を解放して援護させる事に。
そのおかげでダックス大尉を気にしていて、兵士たちが虫に洗脳されている事を知る。
すぐにディル中尉へ報告して、妊娠していたせいで超能力が強まっていた事が発覚する。
最後はダックスによって救助艇に乗せられ、軍に新種のバグを報告をするように託された。
・ディル中尉(演:ローレンス・モノソン)
情報部の士官。前哨基地まで指揮を執っていたが、ヘタレなせいで何人も死なせている。
ローレンス・モノソンは代表作に『13日の金曜日/完結編』、『魔性弁護人』があります。
数日前からバグズが人類の滅亡に向けて動き出していると知るが、誰にも言えずにいた。
サハラが見たモノをダックス大尉に聞かされ、すぐにシェパード将軍へ相談しようとする。
シェパード将軍の部屋に行くが、すでにソーダが洗脳していて、その事実を知ってしまう。
最後は洗脳された兵士たちに銃を向けて勝利を口にするが、背後からナイフで喉を切られた。
・レイク軍曹(演:ブレンダ・ストロング)
前哨基地まで部隊を生還させようと奮闘する。無能なディル中尉をなんとか対応していた。
ブレンダ・ストロングは代表作に『冷たい月を抱く女』、『ディープエンド・オブ・オーシャン』などがあります。
男勝りな性格で兵士たちを奮い立たせ、前哨基地にたどり着くと応戦を指揮していた。
ダックス大尉については何も言わなかったが、シェパード将軍の命令で喜んで監禁した。
何も状況が分からずグリフたちに囲まれ、抵抗するも敵わず洗脳バグを飲まされてしまう。
最後は洗脳を抑制する注射を打ち、何人か倒してダックス大尉を助け出して自殺をした。
・シェパード将軍(演:エド・ローター)
アラクニド・バグズたちの襲撃を受けてしまうが、グリフやペックのおかげで切り抜ける。
エド・ローターは代表作に『シービスケット』、『ロンゲスト・ヤード』などがあります。
そのまま軍曹たちがいる前哨基地までたどり着くと、彼らの助けを素直に喜んでいた。
命の恩人だったペック技術軍曹に通信システムを回復させ、本部に直接救助を要請した。
ソーダたちに殺されてしまい、その罪をダックス大尉になすり付けて監禁させれた。
最後は洗脳バグが軍の上層部を支配するべく逃げようとするがダックスに始末された。
・ソーダ二等兵(演:ケリー・カールソン)
バグズの襲撃から逃げていたシェパード将軍に助けられ、気絶した状態で前哨基地に着く。
ケリー・カールソンは代表作に『キャッスル』、『パパラッチ』などがあります。
兵士たちが戦っている間も眠っていて、その時に鼻血を流すも誰も気にしていなかった。
グリフたちと同じ洗脳バグに操られていて、女の武器を使って他の兵士たちを誘惑していく。
シェパード将軍の部屋にも入って洗脳バグを植え付け、ディル中尉に正体がバレる。
最後はダックスとサハラを銃撃するも当たらず、焼夷弾を投げ込まれ燃やされて死亡した。
・ペック技術軍曹(演:J・P・マヌー)
同じ部隊の兵士たちが全滅して唯一生き残った。シェパード将軍を助けて前哨基地に行く。
J・P・マヌーは代表作に『ミート・ザ・ペアレンツ2』、『ジャームス/狂気の秘密』などがあります。
技術兵として破壊された通信システムを復旧させるが、精神的に不安定なところを見せる。
実際はグリフと同じく洗脳バグに操られていて、体の腐敗が激しく四肢が崩壊していく。
最後は自力で歩けず、グリフによって正体を暴かれて子供の洗脳バグを撒き散らした。
・グリフ伍長(演:エド・クイン)
同じ部隊の兵士たちが全滅して唯一生き残った。ペックとともにシェパード将軍を助けた。
エド・クインは代表作に『ハウス・オブ・ザ・デッド2』、『恐怖ノ黒電話』があります。
衛生兵でありながら誰も治療せず、危ない目つきで他の兵士たちを物色していただけ。
実際はペックやソーダとともに洗脳バグが宿っていて、シェパード将軍をずっと狙った。
サハラに手を触れられた事で正体がバレてしまうが、すでに目的を達成していた。
最後は正常なサハラとダックスを追い込むが、侵入したバグズが勢いに乗って殺された。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの続編となりますが、原作となる『宇宙の戦士』とは別の世界設定となって繋がりは一切ない。
監督はなぜか前作で特殊効果を担当したフィル・ティペットが務め、彼にとって長編映画デビュー作となっています。
どうやら本作は1作目で教官を務めたズィムを主人公にしようとしたが、スケジュールが合わず断念している。
元々はテレビ番組として製作する予定だったようで、予算は前作の10分の1以下で撮影日数も26日しかなかったらしい。
その為、B級映画としても大作だった前作と比べ、本作は薄暗い中で前哨基地が主な舞台になってしまう。
まさに戦争というスケールだった前作と違い、本作は一部で戦っているだけの小さなスケールになっていました。
ただ、それでもなんとか工夫しようと新種となる洗脳バグを出して、アクションよりもホラーの要素が強くなっています。
当然のように監督はポール・バーホーベンじゃないので、皮肉の効いたコマーシャルはほぼありません。
反戦のメッセージもなく、単純なSFアクションにしても地味であり、なぜ作ったのか分からない作品になってしまいました。
本作については仕方ない部分が非常に多く、監督も素人だった事を考えれば、それなりに奮闘したと思います。