ダークライト/2019年版 RE-3311

作品紹介

公開年月  2019/12/06
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  パドレイグ・レイノルズ
脚本  パドレイグ・レイノルズ
製作  シバニ・カプール、R・P・ケマナンド
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

母の自殺と自身の離婚で心が病んでしまったアニーは、心機一転やり直そうと愛娘のエミリーと亡き母が過ごした生家に戻った。
最初は穏やかな新生活を送っていたが、夜な夜な不可解な現象が起き始めると、エミリーの目の前で未知の生物に連れ去られてしまう。
アニーは警察に連絡するも精神異常の容疑者として連行されるが、愛娘を助けたい一心で脱走し、未知なる生物を探し出そうとするのだった。

登場人物&出演者

・アニー・ノックス(演:ジェシカ・マドセン)
主人公。母親の自殺と夫との離婚でノイローゼとなり、生家に戻ってやり直そうとしていた。
ジェシカ・マドセンは代表作に『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』、『ランボー/ラスト・ブラッド』などがあります。
引っ越した矢先から光を放つ何かを目撃し、何度も保安官に相談するも虐待を怪しまれる。
ついに散弾銃でやって来た夫を誤って撃ってしまい、娘の虐待の疑惑から現行犯逮捕される。
移送中に簡単に脱出し家に戻るが、手がかりがなくウォルターに相談するも監禁された。
最後は家に戻ってポールと合流し、エミリーを助け出し、火をつけて元夫の車で逃げ出した。

エミリー・ノックス(演:オパール・リトルトン)
アニーの愛娘。両親が離婚してしまい、母親の生家にやって来るも信用していると話した。
オパール・リトルトンは代表作に『Back to One: First Position』、『15時17分、パリ行き』などがあります。
アニーが光を放つ何かを目撃するが、何も見えず、突然鼻血を出して記憶が曖昧になる。
光の怪物に追われると、母親に銃口を向けられて叫ぶが、そのままどこかへ連れて行かれる。
地下にある穴蔵に寝かされていると、やって来る一つ目の光る怪物から精気を吸収される。
最後は助けに来たアニーに叩き起こされ、母親が家に火をつけてなんとか逃げ出した。

・ポール・ノックス(演:エド・ブロディ)
アニーの元夫でエミリーの父親。ノイローゼとなっていたアニーから離れて不倫していた。
エド・ブロディは代表作に『Sink』、『Milk and Honey: The Movie』などがあります。
そのせいで離婚してしまい、エミリーの親権をアニーに取られて、週末だけ会う事になる。
アニーがエミリーを虐待していると思って、勝手に家へ入ると肩を撃たれて正気を疑った。
再びアニーの生家に来て娘を探したが、リフトに誘われると、怪物に襲われてしまう。
最後はアニーと合流して、怪物の存在を知って誤解をとき、自己犠牲で元妻と娘を助けた。

ディッカーソン保安官(演:クリスティーナ・クリフォード)
地元の女性保安官。生家に戻ってきたアニーから何度も不審者の通報を受けていた。
クリスティーナ・クリフォードは代表作に『Certifiable』、『Butt Boy』などがあります。
妄想のような事を言っていたアニーを真剣に受け止めず、あくまで仕事として対応していた。
エミリーが鼻血を出していて家に帰りたくない事から、アニーの虐待を怪しんでいた。
ウォルターの死体を見つけて彼の家を捜索し、アニーの存在を知って彼女の家に行ってくる。
最後は銃を構えるアニーを止めるが、背後から怪物にすべての精気を奪われて死亡した。

ウォルター・シムス(演:ジェラルド・タイラー)
長年に渡って一つ目の光る怪物の存在を主張する陰謀論者。過去に一度怪物を見かけている。
ジェラルド・タイラーは代表作に『The Gospel of Us』、『The Lighthouse』があります。
多くの子供が行方不明になっているが、それはすべて怪物の仕業だとして証明しようとする。
アニーの話しを聞いて彼らの存在を証明できるとして、彼女を閉じ込めて一人で出向いた。
すぐに怪物たちを探そうとアニーの家に到着するが、すでに怪物たちが待ち受けて逃げ出す。
最後は一つ目の光る怪物に捕まり、そのまま精気を吸収されて保安官たちに発見された。

ダークライト(演:ウェストン・メレディス)
古くから地球に存在する人型の一つ目が光る怪物。人間の精気を吸収して食料にしている。
ウェストン・メレディスは代表作に『Quest for the Indie Tube』、『Warnings』がある。
子供の純粋な精気を特に好み、誘拐して地下にある穴蔵に隠して少しずつ吸収していく。
神出鬼没に姿を現し、いくら撃たれても死なないが、電気を食らうと苦しみながら死ぬ。
邪魔する大人を容赦なく殺すが、なぜかアニーだけは手こずり、エミリーを奪われてしまう。
最後はアニーを追いかけるもスタンガンを食らって家に火をつけられ、二体目が殺された。

感想

個人的な評価

本作は2004年にビル・ブラット監督の『ダークライト』とは一切関係ありません。
原題でも同じタイトルになっているので、単純に被っても気にしないというスタンスだろう。
いわゆるハウス系ホラー映画の部類に入りますが、相手は悪霊じゃなく、一つ目から光を放つ不気味な怪物となります。
その姿は主人公しか認知できず、狙われていた娘のエミリーも何も分からず、元夫や保安官から逆に怪しいと疑われます。
あくまで本作は主人公だけが事情を知っている感じで、娘が消えて逮捕されるが、なぜか簡単に家へ戻ったのは強引すぎる展開でした。
それならば、保安官を挟む必要性があったのかと思ってしまうし、どうせなら家だけで物語を完結させるべきだったと思う。
前半はハウ系ホラー映画らしく幽霊のような超常現象が起きていくが、後半になると完全なるモンスター映画に鞍替えします。
主人公だけしか怪物を見る事ができないというご都合的な展開はつまらないが、怪物が出てきてからはそれなり面白くなっていく。
特に一つ目の光る怪物は悪くない設定だと思うが、それを上手く活用していないと感じたのは非常に惜しかったです。
多分、細かくまで怪物の設定をしていなかったせいで説明もそこそこになってしまい、そこら辺のツメの甘さが残念でならない。
前半と後半の違った恐怖を演出しようという試みは悪くないが、如何せん、前半はそこまで惹きつけるほどの面白さがなかったです。
グダグダな前半から潔く怪物をちゃんと出している点は評価できるが、設定の甘さで微妙なラストを見かえたのももったいないと感じました。
本作はちょっとだけ可能性を感じさせるだけに、ちゃんとした監督や脚本がやればもっと面白いモノができたと思います。