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ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊 RE-2419

ザ・ヴィジランテ/世界最強の私設軍隊 RE-2419

作品紹介

公開年月  2016/11/12
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  クリスチャン・セスマ
脚本  クリスチャン・セスマ
製作  マイク・ハットン、アスコ・アコピアン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

政府も手が出せない国際犯罪組織を次々と倒す謎の男、人々は彼を“ヴィジランテ”と呼ぶ。
そのヴィジランテが復讐に燃えるアルメニア・マフィアの手に落ちてしまう。
仲間の“ウルフマン”たちが救出作戦に乗り出すが、それは世界を股にかける“戦争”の始まりに過ぎなかった。

登場人物&出演者

ヴィジランテ(演:ポール・スローン)
主人公。元特殊部隊。相棒のキッドとともに政府が手を焼く悪党を容赦なく殺していく。
ポール・スローンは本作で共同脚本を務め、映画の代表作に『デス・クルー』があります。
当初はアルメニア人ギャングに捕まっていたが、どんな拷問を受けても耐える精神力がある。
拷問の際に胸と腹にかけてVの字に傷を付けられ、本当のヴィジランテになる。
捕まったマイケルを救出しようとするが、それが罠で相棒のキッドを失ってしまう。
キャラクターとしては『パニッシャー』に近いが、彼のようなスタイリッシュさがない。
ただ、主人公補正の一つである無限弾を持っていて、敵には容赦なく銃弾の雨を降らせる。

マイク・ハノーヴァー(演:ジェイソン・ミューズ)
ドキュメンタリー映画の監督。ヴィジランテの動画を上げてギャングに追われる。
ジェイソン・ミューズは代表作に『スクリーム3』、『デス・クルー』などがあります。
ヴィジランテを一躍有名にしているが、実際は単なるバカ息子で緊張感がない。
彼のおかげで有名になったヴィジランテは、なぜか彼を助けようとする。
やって来る殺し屋をなぜか運良く殺していくという主人公補正を持っている。

ザ・キッド(演:ケヴィン・L・ウォーカー)
ヴィジランテの相棒。屈強な男たちの前では細いが物怖じしない強気の性格。
ケヴィン・L・ウォーカーは代表作に『Love Triangle』などがあります。
マイクの救出にヴィジランテとともに赴くが、あっさりとザコキャラに殺される。

ジェイド(演:ジャクリーン・ロード)
ヒロイン。ヴィジランテの恋人でマネージャー業までこなす有能なアシスタント。
ジャクリーン・ロードは代表作に『沈黙の傭兵』、『デス・クルー』などがあります。
ヴィジランテが捕まって遠くから状況を監視するが、モローに捕まってしまう。
実はヴィジランテの子供を妊娠していて、ずっと身を隠しという。

ウルフマン/ジャック・ケイジ(演:クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン)
ヴィジランテとは特殊部隊時代の戦友。過去に1万ドルを貸したままで彼の救出作戦に乗る。
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンは代表作に『特攻野郎Aチーム/THE MOVIE』、『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー/炎の誓い』があります。
金で雇われる傭兵をしているが、ヴィジランテの救出に無償で手伝うハメになる。

バリントン(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
ヴィジランテやウルフマンとは顔見知り。元軍人だが現在は民間企業で働いている。
マイケル・ジェイ・ホワイトは近年の出演作に『バトルヒート』があります。
戦場でもスーツを着て、ウルフマンを簡単に倒し、拷問も無表情でやる冷酷な人間。
実は真の黒幕でヴィジランテを罠にハメるが、なぜかバリーにバレてしまう。
大勢の人間を救えるなら、少数の犠牲は喜んでやる偏った思想の持ち主。
格闘ではウルフマンを圧倒し、ヴィジランテは片腕をへし折るほど高く強い。

モロー(演:マイケル・マドセン)
ヴィジランテの師匠。ヴィジランテを兵器として育てるも手元から離れてしまう。
マイケル・マドセンは近年の出演作に『ヘイトフル・エイト』、『ビラナコンダ』などがあります。
バリントンとは繋がっていて、ジェイドを誘拐してそのまま姿を消す。

アンドレアス(演:アルマン・ニュシャニアン)
アルメニア人ギャングのボス。ヴィジランテによって弟を殺されて復讐を誓う。
アルマン・ニュシャニアンは代表作に『Armenia,My Love…』があります。
ヴィジランテを捕まえ、次にマイケルを捕まえようとするが、それは逆に破滅する事に。
実はバリントンと繋がっていて、裏でコマのように動かされていた。
最後の方ではヴィジランテに追いつめられ、車の爆発で大火傷を負うも生きていた。

バリー(演:マイク・ハットン)
情報屋。ゲイだが女性と偽装結婚をしている。ウルフマンにヴィジランテの救出を依頼する。
マイク・ハットンは代表作に『Shoot the Hero』、『Live Nude Girls』などがあります。
ヴィジランテやウルフマンたちとは知り合いで、独自の情報網を使ってサポートする。
それだけに限らず、真の黒幕がバーリントンだと最後の方でちゃんと伝えてくれる。

感想

個人的な評価

本作は2013年にテレビドラマシリーズとして放映されていました。
そんな本作は映画版となるが、キャストはテレビドラマのままとなっています。
その為、みんな慣れたような感じであり、特に主人公のヴィジランテや彼を有名にしたマイクはしっかりとキャラクターが確立している。
映画版となったので新たなキャストも加わっていて、一見して豪華なメンバーになります。
マイケル・ジェイ・ホワイト、マイケル・マドセン、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンと一度は聞いた事のある名前。
しかし、注意してみると、全員がメジャーな作品よりもB級映画で活躍している俳優ばかり。
極めつけはエピローグでカメオ出演するダニー・トレホとなっています。
本作は一見してセンスが良い感じに見えるが、実は薄っぺらで中身がほとんどない。
元々がテレビドラマシリーズだが、それをベースにしている構成が一番の失敗。
とにかく、登場人物が多くて重要なポジションを担うクセにあっさりと退場するのが多い。
一番驚いたのはヴィジランテの相棒であるザ・キッドはザコキャラに殺される場面。
なんでもないアクションシーンで簡単に退場するのは、ある意味、本作を象徴している。
あとはヴィジランテを救出するウルフマンのチームもスタイリッシュに紹介するが、結局活躍するのはウルフマンだけ。
残りのメンバーは登場した時が一番盛り上がっているが、ウルフマン以外は救出作戦の時しか出てこないという。
アクション映画のクセにテンポが非常に悪く、何より爽快感がまったくない。
最大の問題となるのは、真の黒幕であるバリントンを倒すのではなく、主人公が腕を犠牲にして爆弾を起動する携帯電話を奪うシーン。
普通ならぶちのめす場面なのに、一方的な感じで倒される主人公の情けない姿。
みんなが「ヴィジランテが」と言っているけど、あまりにも弱いからカリスマ性はゼロ。
本作は脚本が悪いし、監督もセンスがなく、大物俳優の出演も小銭稼ぎに見える。
主演のポール・スローンはアクション俳優としては普通だが、脚本家としては三流でした。


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