地底からの侵略/人間 vs エイリアン RE-2568

作品紹介

公開年月  2012/03/30
ジャンル  SF/ホラー
原作  なし
監督  トミー・ブランズウィック
脚本  ジョセフ・トンプソン
製作  トミー・ブランズウィック、トッド・ブランズウィック
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある夜、ダニーは地底から現れるエイリアンを目撃し、二人の子供が誘拐され妻も殺害されてしまう。
ダニーは悲惨な自分の経験を話すが町の住民は信じてもらえず、変人扱いを受けていた。
5年を費やしてダニーは家族を奪ったなぞの生物を探し求めていた時、再び子供を連れ去る為に地下からエイリアンが出現するのだった。

登場人物&出演者

ダニー・ケスラー(演:ダニエル・ボールドウィン)
主人公。5年前に妻を殺され、息子と娘を地底人にさらわれるが誰にも信じてもらえない。
ダニエル・ボールドウィンは代表作に『7月4日に生まれて』、『太平洋の奇跡/フォックスと呼ばれた男』などがあります。
そこで地底人について研究しているフィリップ博士に話しを持ちかけるも収穫はなし。
義妹のケリーとその娘のヘイリーを守る為、過去を忘れるようと去った町に戻ってくる。
市長の邪魔で町外に出されるところで地底人と遭遇し、保安官補が食われる間に逃げ出した。
最後は地下水道を通って町の境に出るが、ケリーは殺されるがヘイリーはなんとか助けた。

ケリー(演:ジェニファー・キンサー)
ダニーの妻の妹。5年前に姉が殺された事でショックを受け、ダニーが殺したと疑う事に。
ジェニファー・キンサーは代表作に『unbeatable Harold』、『Moontrap:Target Earth』などがあります。
現在は和解しているが、そのせいで塞ぎ込んで夫が蒸発して娘と二人暮らしをしている。
まだまだ姉の死を受け入れないせいか、ダニーと和解したはずなのに彼に強く当たる。
それでもダニーを信じて町を出る為に迎えを待つが、家に侵入した地底人から逃げ回る。
最後は地下水道を抜けたところで、どこからともなく現れた地底人に首筋を噛まれて死ぬ。

ヘイリー(演:シャノン・ツェラー)
ケリーの娘。学生。自宅の前で恋人とキスをするが母親は恥だと注意を受ける。
シャノン・ツェラーは代表作に『セラフィム・フォールズ』などがあります。
最初は反抗期だと思われる態度だが、母親とは仲が良くて設定がブレてしまった。
そのせいで立ち位置が微妙になってしまい、気づけば単なる棒立ちキャラに。
最後はダニーやトムのおかげで生き残るけど、母親が死んだのに悲しむ様子は一切ない。

フィリップス博士(ランドール・ゴッドウィン)
20年に渡って謎の失踪を遂げる子供たちの犯人が地底人だと推測して本を出している。
ランドール・ゴッドウィンは代表作に『Polish Wedding』、『Frozen Stuqid』があります。
ダニーが地底人を目撃したと話しを持ちかけ、それを興味深く聞いて独自の見解を出す。
本物の地底人が見られるという事で、ダニーが住んでいた町に助手二人を連れて行く。
念願だった地底人を見つけるが、あまりにも凶暴すぎて研究している場合じゃなくなる。
地下水道に逃げようとして地底人に顔面を鋭い爪で撫でられて、あっという間に死ぬ。

ピーター(演:ジョー・ワチョースキー)
フィリップ博士の出版した本のサイン会でスタッフを務めて順番を守らせていた。
ジョー・ワチョースキーは代表作に『スクール・オブ・ロック』、『わが心の友/愛犬デヴォン』などがあります。
実際に地底人を見たダニーに対して、面白半分で話しを聞く態度に飽きられる。
地底人をカメラに収めようと博士とともにダニーが住んでいた町に楽しみ半分で繰り出す。
ようやく地底人をカメラに収めるも、危険なヤツらに変わりはなく逃げ回る事に。
地下の下水道から町の境までたどり着くが、地底人に囲まれて鋭い牙で首を切断される。

トム・リーザー(演:ジェームズ・ルッソ)
ダニーが元々住んでいた町の保安官。絶対的な権力を持つ市長の言いなりとなっている。
ジェームズ・ルッソは代表作に『ビバリーヒルズ・コップ』、『ジャンゴ/繋がれざる者』などがあります。
市長の指示で町に戻ってきたダニーを事務所に連れて来るが、そのやり方に不満を漏らす。
保安官職が危うくなるも、工事中の自宅で地底人に襲われた市長から救助を要請される。
そこで肉塊となった市長を食う地底人を見て、ダニーと合流しようとするも拒まれる。
最後は合流し、地下水道で地底人たちを引きつけも生きていて、ダニーとヘイリーを助けた。

オブライエン(演:ブラッド・ドゥーリフ)
ダニーが元々住んでいた町の市長。着々と次の市長選に向けて票集めに勤しんでいる。
ブラッド・ドゥーリフは近年の出演作に『ブラッドショット:ヴァンパイア・エージェント』、『エンド・オブ・ワールド2014』などがあります。
過去にダニーが地底人だと騒いだせいで町の評判を落とし、今回もそれを危惧して対処する。
市長として絶対的な権力を振りかざし、保安官のトムを使ってダニーを追い出そうとする。
ダニーに過去の事件を金で騙された事を告白し、殴りかかろうとした彼を見事に追放させた。
まだ工事中の自宅で業者に電話で文句を言っている時に地底人の襲撃に遭って殺される。

感想

個人的な評価

本作はタイトルからして低予算のB級映画だとすぐに分かるだろう。
特にサブタイトルの『人間 vs エイリアン』というのは個人的に興味を引かれました。
当然ながら、その興味は悪い方の意味であり、本作にはそれを期待しました。
その結果、思っていたよりもマシな内容であって、低予算のワリにテンポが良かった。
主人公であるダニーを演じるダニエル・ボールドウィンは、ボールドウィン四兄弟の中ではマイナーな作品ばかりに出ています。
そのせいで本作は初めて見る事になったが、あの垂れ目具合は確かにボールドウィン兄弟の一人だと分かります。
冒頭ではそう思っていたが、5年後は口ヒゲを蓄えて登場するが、そのせいで見た目が近年のスティーヴン・セガールにしか見えなくなった。
何より終盤で地下水道に逃げ込むが、その時に拳銃を両手で構えているけど、スティーヴン・セガールそっくりの構え方でした。
本作は冒頭から妻が惨殺され、息子と娘は地底人に連れて行かれるというショッキングが始まり方になります。
そのワリに5年後の主人公は普通な感じで、一瞬にして家族を奪われた男に見えなかった。
その後、妻の墓参りに行くが、ようやくそこで彼の悲しみが分かるが、あまりにも短すぎて伝わってきません。
本作はマイナーな俳優ばかりだと思っていたら、なぜか市長をブラッド・ドゥーリフが楽しそうに演じていました。
自分が町のルールと言い放つクズ野郎だが、ブラッド・ドゥーリフのノビノビと演技していた姿が印象的でした。
そして、肝心の地底人ですが、低予算なので残念さしかないが、それを何度も登場させた製作側の心意気は伝わってきました。
地底から現れて、片っ端から人を襲って内蔵を食っているが、それはどうも見てもゾンビとしか言えないです。
ただ、撃たれると緑色に発光して、一瞬で土になるという死体も残さない設定の意味がない。
そもそも地底人なのか分からないが、本作ではエイリアンと言っている曖昧すぎる存在。
結局、正体を調べるのではなく、逃げる事だけが本題だから全体的に曖昧な印象があった。
本作は低予算のVSシリーズ映画なので、何も期待ができない作品で好きな人だけが観て楽しむモノだと思います。