チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁 RE-2856

作品紹介

公開年月  1999/06/26
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ロニー・ユー
脚本  ドン・マンシーニ
製作  グレイス・ギルロイ、デヴィッド・カーシュナー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

前回から10年後、バラバラになったチャッキーを人間時代の恋人ティファニーが復元するが、甦った彼は彼女を殺して花嫁人形に魂を移した。
ある知り合いのカップルの駆け落ちを利用し、その車でチャッキー自身の死体が埋葬させた墓地へ向かう。
カップルの行く手を邪魔するモノが次々と惨殺されていくが、当人たちはお互いを疑いながら墓場へと足を運ぶのだった。

登場人物&出演者

ジェシー(演:ニック・スタビル)
ティファニーの知り合いの青年。恋人のジェイドとの仲は彼女の叔父のせいで進展できず。
ニック・スタビルは代表作に『ビーチ・ボーイズ物語/僕らのサーフィンUSA』、『キャサリン・ハイグルの血まみれのドレス』などがあります。
トレーラーハウスに暮らしていて、そのせいでジェイドの叔父が交際を認めてもらえず。
なんとかジェイドと仲を深めようとして、ティファニーの言葉に従って彼女と駆け落ちする。
道中では邪魔する者が都合良く消えて、ジェイドを連続殺人鬼として疑ってしまう。
最後はチャッキーに脅されるが、ティファニーの裏切りで助かって疑いも晴れて帰った。

ジェイド(演:キャサリン・ハイグル)
ジェシーの恋人。過保護で厳格な警察署長の叔父を持ち、ジェシーの関係が進展しない。
キャサリン・ハイグルは代表作に『無ケーカクの命中男/ノックアップ』、『幸せになるための27のドレス』などがあります。
こっそりジェシーとデートしようとデヴィッドを使うが、結局はバレて連れ戻されてしまう。
デヴィッドに相談して気持ちをハッキリさせ、ジェシーの駆け落ちに快く賛同した。
道中ではジェシーが連続殺人鬼だと思っていたが、チャッキーたちを見て違うと理解した。
最後はティファニーがチャッキーを裏切り、墓穴に落ちた彼に銃撃してトドメを刺した。

デヴィッド(演:ゴードン・ウールヴェット)
ジェシーとジェイドの友人。ウォーレンの目をごまかす為にジェイドの恋人役をしていた。
ゴードン・ウールヴェットは代表作に『バイオレンスロード』などがあります。
ジェイドを連れ出したが、買収されている悪徳警官のノートンに見つかってしまう。
ジェシーとジェイドが殺人犯として追われる事を知り、二人を心配して自首を勧めた。
叔父を殺したのが二人だと疑い、銃を向けるがチャッキーとティファニーを見て驚く。
最後は叔父を殺したのがチャッキーだと分かり、呆然としてトラックに轢かれて死んだ。

ダミアン(演:アレクシス・アークエット)
ティファニーのボーイフレンド。体中にタトゥーとピアスをつけているヘビメタな風貌。
アレクシス・アークエットは代表作に『ワイルド・ガンズ』、『ロード・オブ・ドッグタウン』などがあります。
ティファニーと付き合ってから結構経っていたが、未だに彼女とベッドを共にしていない。
最後はようやくベッドインすると思えば、復活したチャッキーにより殺されてしまう。

ウォーレン・キンケイド(演:ジョン・リッター)
ジェイドの叔父。警察署長。ジェイドの行動を厳しく監視し、ジェシーとの仲に納得せず。
ジョン・リッターは代表作に『悪を呼ぶ少年』、『バッドサンタ』などがあります。
自らの立場と権力を使ってジェイドとジェシーの交際を妨害する性格の曲がった人間。
なんとかジェイドを捕まえようと車にハッパを仕掛けるが、チャッキーたちに倒される。
最後は死んだと思われていたが、実は生きていて、チャッキーがナイフでトドメを刺した。

ティファニー(演:ジェニファー・ティリー)
チャッキーの人間時代に恋人だった女性。チャッキーと同様に殺人を躊躇わずに行う。
ジェニファー・ティリーは近年の出演作に『チャイルド・プレイ/チャッキーの狂気病棟』、『トラブル・イン・カンヌ』などがあります。
警察署からバラバラになったチャッキーの人形を奪い、そのまま持ち帰って縫い直した。
ブードゥー教の秘術でチャッキーを復活させるが、結婚する気がない彼に殺された。
肉体を取り戻す為にチャッキーと協力して、ジェシーとジェイドを駆け落ちさせる事に。
最後はジェシーとジェイドの愛に胸を打たれ、チャッキーを裏切って二人を助ける殺された。

チャールズ・リー・レイ(演:ブラッド・ドゥーリフ)
連続殺人鬼。ブードゥー教の秘術でグッドガイ人形に魂を移すが、何度も返り討ちに遭う。
ブラッド・ドゥーリフは近年の出演作に『チャイルド・プレイ/チャッキーの狂気病棟』、『ブラッドショット:ヴァンパイア・エージェント』などがあります。
警察署の証拠品保管庫でバラバラになった状態だったが、ティファニーにより復活させる。
ティファニーと結婚する気がなくて邪険に扱われ、彼女を殺して人形に魂を移した。
ジェシーとジェイドの肉体を手にしようと、墓場にあるペンダントを求めて二人を利用した。
最後は愛に胸を打たれたティファニーに裏切られ、ジェイドによって射殺されてしまう。

感想

個人的な評価

本作は前作から7年ぶりの続編となり、シリーズとして4作目となります。
今まではチャッキーが人形から人間へと魂を移そうとアンディを狙っていたが、本作はまったく違うアプローチとなります。
本シリーズはすべて鑑賞していると思っていたが、どうやら本作だけを見逃していたらしい。
なので、ちょうど手元にあったので早速と鑑賞したが、やはり、前作までとは少しばかり世界観が違っていました。
基本的にチャッキーは人形に扮して人々の目を欺きながら確実に惨殺をしていくタイプ。
その為、主人公以外はチャッキーを人形だと思っていて、演出上でもほとんど動いているところを見せません。
そんな本作では最初からチャッキーが楽しそうに会話しており、しかも、相手は人間時代の恋人という展開になります。
チャッキーだけが特別な存在であるが、本作のサブタイトルから分かるように元恋人だったティファニーも人形になってしまう。
こうして奇妙な人形カップルが誕生するが、この二人に共通するのは殺人に対する躊躇いが一切ないという点です。
ただ、チャッキーの場合は殺しが生き甲斐である一方、ティファニーは愛に飢えている一面を持っています。
その結果、ラストで愛情を示さなかったチャッキーを裏切って、主人公とヒロインを助ける事になる。
本作では愉快なチャッキーと、その相手役となったティファニーの愛憎劇があって、人形の造形もグロテスクだがリアルな動きをしています。
特にチャッキーはシリーズを重ねているだけに、その表情はまるで本当に生きているように感じさせるほどである。
本作のラストではティファニーが子供を産みますが、これは続編となる『チャッキーの種』に繋がるのは言うまでもないだろう。