ナイトウォッチメン RE-2516

作品紹介

公開年月  2017/02/24
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ミッシェル・アルティエリ
脚本  ケン・アーノルド、ダン・デルーカ、ほか
製作  ジェフリー・アラール、ケン・アーノルド、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

真夜中のオフィスビルで不真面目なケン、ジゲッツ、ルカの三人の警備員の元に新人のジャスティンがやって来る。
ケンが監視カメラを見ると怪しげな棺を駐車場へ搬入する宅配業者の姿を発見し、すぐに彼らは現場へ駆けつけて確認すると届け先が間違っていた。
仕方なく一晩だけ棺を置く事になったが、そこへオフィスで働くランドールが通りかかり、興味本位で開けてしまう。
すると、棺の中からピエロの格好をしたヴァンパイアが現れ、オフィスの人間たちを襲い始めるのだった。

登場人物&出演者

ケン(演:ケン・アーノルド)
警備員の一人。ラジーブの面接時では言い間違いをするジゲッツに注意していた。
ケン・アーノルドは代表作に『メン・イン・ブラック3』、『ミッシングID』があります。
実は元海兵隊員で民間人に嫌がらせをする傭兵を殴り、不名誉除隊となっていた。
何かと規則を第一にしている一方で、20年に渡って自作のSF官能小説を書いていた。
海兵隊の話しも三日程度で銃の手入れ中に暴発して仲間をケガさせて除隊になった。

ジゲッツ(演:ケヴィン・ジゲッツ)
警備員の一人。ラジーブの面接時ではチェックしているようでラクガキをしていた。
ケヴィン・ジゲッツは代表作に『Copley:An American Fairytale』、『コンカッション』などがあります。
夜間警備の仕事について昼は寝て夜はのんびりと見回りする怠け者の天職だと思っている。
ヴァンパイアの登場でクソを漏らすのをガマンし、ハッパを吸って気を紛らわせる。
ケンとは無二の親友で隠し事はないはずが、大量のハッパをロッカーに溜め込んでいた。
最終的に作戦を立ててヴァンパイアを一網打尽にして、真の警備員として世界を救う事に。

ルカ(演:ダン・デルーカ)
警備員の一人。ラジーブの面接時では奥に座って一切しゃべらず、威圧感を出す。
ダン・デルーカは代表作に『The Drop』、『Crazy Eights』などがあります。
噂ではでメキシコで50万ドルの懸賞金がかかった凶悪犯だとラジーブに紹介される。
常に冷静沈着な行動力で全員を助け、銃の腕前は全員の中で一番上手い。
実は凶悪犯というのはウソで、元々はパン屋で働いて同業者に負けて警備員になった。
最終的に白人が嫌いな理由はウソで、自分もやっていてユダヤ教徒だと告白する。

ラジーブ/ジャスティン(演:マックス・グレイ・ウィルバー)
新しく入った若い警備員。過去にバンド活動をしていて、イカれた感じのドラマーだった。
マックス・グレイ・ウィルバーは代表作に『Thrill Kill』などがあります。
実は就職活動で他は全部落とされ、ようやく夜間警備員の仕事にありつけていた。
ヴァンパイアの登場で仕事の内容と違う事に戸惑って不満をまき散らしていた。
最初はビビっていたが、ケンを放っておけず、ドラムで鍛えたスティック捌きを披露する。
最終的に本名がジャスティンだと言って、ケンたちとともに世界を救う為に戦う事に。

カレン(演:カーラ・ルイス)
ヒロイン。オフィスビルのマドンナ的な存在だが、実は同性のペニーと付き合っていた。
カーラ・ルイスは代表作に『Hamill』、『Doobious Sources』などがあります。
当初は警備員たちにいい顔を見せていたが、実は腹の底で彼らを見下していた。
ヴァンパイアの登場して一人だけ逃げ出そうとするも、街中がバケモノだらけで戻る。
頼りない警備員たちを尻目に銃を手にしてヴァンパイアたちと渡り合う戦闘力を見せる。
最終的にケンを認め、ハッパの効果もあってそのまま彼と仲良く世界を救う事に。

ランドール(演:ジェームズ・レマー)
オフィスビルの警備主任。ケンたちを平等に扱うも正真正銘の変態として知られる。
ジェームズ・レマーは代表作に『ウォリアーズ』、『ジャンゴ/許されざる者』があります。
間違えて届けられた棺を興味本位で開けた事で眠っていたヴァンパイアを起こしてしまう。

ブリンポ(演:ゲイリー・ピープルス)
世界的に有名なピエロ。ルーマニアで病死して、サーカス団とともにアメリカへ移送される。
ゲイリー・ピープルスは主にスタントマンとして活躍し、代表作に『ワイルド・スピード/ICE BREAK』などがあります。
ルーマニアでヴァンパイアとなってしまい、本作の混乱を生み出す原因を作った。
他のヴァンパイアよりも体格が大きく、圧倒する怪力を持ち、仲間を呼ぶ事ができる。

感想

個人的な評価

B級低予算映画の三大素材として、ゾンビ・サメ・VSのシリーズがあります。
主に上記の三大素材を中心に様々なジャンルを掛け合わせて展開させている。
そんな本作は昔から使われているヴァンパイアを新たな設定で挑んでいる。
ヴァンパイアは優雅で血を吸い、超人的な力を持っているというイメージがあります。
しかし、本作ではヴァンパイアというよりはゾンビに近いような設定となっている。
牙はあるけど血を吸うワケじゃなく、仲間を増やす為に人を襲っている。
ヴァンパイア従来の弱点であるニンニク、十字架、木の杭などが効き、鏡やカメラに映らない特性もちゃんとあります。
あくまでヴァンパイアとなった人間は人を襲うだけで理性は完全にぶっ飛んでいる。
ゾンビは頭を撃ち抜けば死ぬが、本作のヴァンパイアは木の杭を心臓に突き刺さないと死なない設定となっています。
更にヴァンパイアが死んだ証しとして最後に屁をこき、それが最悪のニオイを放っている。
そんな増殖するヴァンパイアたちと生き残り合戦を挑む三人の警備員と新人が面白い。
元海兵隊だが射撃の腕はヒドイ、黒人だが白人の趣味、イタリア系の元凶悪犯、それに新人はバンドの元ドラマー。
この時点でかなり個性的なメンバーだが、どう考えても生き残れるようなメンツじゃない。
全員が強いワケじゃないが、なんとか生き残っていく彼らの奮闘はなかなか面白い。
シリアスな展開であるはずだが、ちゃんとコミカルな演出を挟んでいるのは悪くないです。
ちょっとしたネタだが笑えるような内容で、脚本には光るモノを感じさせます。
本作はバカ映画と言えるような展開を充分に理解していて、楽しませようという心意気がちゃんと伝わってきます。
バカ映画に必要不可欠なおっぱいもムダに取り入れ、個性的な仲間たちのキャラクターも確立しているのも好感が持てる作品です。