プライマル・レイジ RE-2906

作品紹介

公開年月  2018/02/27
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  パトリック・マギー
脚本  ジェイ・リー、パトリック・マギー
製作  アンジェラ・リー、パトリック・マギー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカ北西部にある田舎町でアシュリーは刑務所から出所した夫のマックスを迎えに行く。
その後、祖母に預けた息子ジェームソンの元に急ぐアシュリーたちだったが、広大な森に差しかかったところで謎のハンター集団に囲まれる。
アシュリーがハンターたちに襲われそうになった時、獣とも猿人とも区別のつかない不気味な生物が姿を現すのだった。

登場人物&出演者

アシュリー(演:ケイシー・ガリャルディ)
刑務所から出所してきた夫のマックスを迎えに行く。バカな夫に対して会話はほとんどない。
ケイシー・ガリャルディは本作が長編映画デビュー作となります。
何かが車にぶつかって様子を見ると、ありえないケガをした人間を見て恐怖を抱いた。
何者かが投げた石がマックスの頭に当たり、川へ転落すると迷う事なく彼を助け出した。
BDのハンター集団に助けを求めるが、ビッグフットに襲われて住処に連れ去られた。
最後は反撃してマックスと再会し、彼が囮になっている間に道路へ出て助けを求めていた。

マックス(演:アンドリュー・ジョセフ・モンゴメリー)
1年1ヶ月9日の刑期を終えて出所した。無謀危険行為、暴行罪、子供を撥ねる運転をした。
アンドリュー・ジョセフ・モンゴメリーは本作が長編映画デビュー作となります。
森の道中で何者かに石を投げつけられ、そのまま川に転落してアシュリーに助けられた。
BDが率いるハンター集団に遭遇すると、ビッグフットがやって来て誤射により倒れる。
「ささやく女」の治療によって回復し、やって来た保安官とともにビッグフットと戦った。
最後はアシュリーを逃がして囮になってビッグフットを倒すが、その仲間に殺された。

BD(演:マーシャル・ヒルトン)
地元でハンターの同志を集めたコミュニティのリーダー格。口が悪く自己中心的な人物。
マーシャル・ヒルトンは代表作に『生きている屍の驚くべき冒険』、『バニーマン/殺戮のカーニバル』などがあります。
雑貨屋に立ち寄ったマックスが元囚人だとして小バカにして、ずっと仲間と嘲笑っていた。
美人なアシュリーを仲間が見て興奮するが、そこは彼らに笑いながら注意していた。
森でマックスが助けを求められると、小バカにした態度で接してアシュリーを見て了承する。
最後は襲ってきたビッグフットに銃撃するも反撃され、住処に連れて行かれて解体された。

副保安官(演:ジャスティン・レイン)
地元の副保安官。先住民でまったく信じない保安官と違い、伝説を信じようとする。
ジャスティン・レインは代表作に『エクリプス/トワイライト・サーガ』、『リーン・オン・ピート』などがあります。
失踪者についてビッグフットの可能性を保安官に示すが、信じてもらえず無視される。
マックスとアシュリーが失踪すると、それこそビッグフットの仕業だとして強く主張した。
最後は先住民の儀式をしている中、保安官が幻覚を見ていると強い眼差しを送っていた。

保安官(演:エロイ・カサドス)
地元の保安官。先住民の伝説が根強く残っていて、失踪者が出ると必ず付きまとっている。
エロイ・カサドスは代表作に『ビデオゲームを探せ!』、『タイ・カップ』などがあります。
地元民からビッグフットの仕業と噂されるが、迷信だとして真面目に捜索を続けている。
アシュリーから通報が入ると、放置された車を見つけて出所したばかりの夫を疑っていた。
「ささやく女」のところでマックスと出会い、アシュリーを助けるには戦うしかないという。
最後はビッグフットに拳銃で応戦しようとして居場所がバレ、呆気なく殺されてしまう。

感想

個人的な評価

本作は『ジュラシック・パークⅢ』で特殊効果を担当したパトリック・マギーにとって、映画監督デビュー作となります。
他に『メン・イン・ブラック3』や『スパイダーマン』などでも特殊効果として活躍し、その経験を使った映像やアクションをリアルに演出しています。
本作で扱っているUMA(未確認動物)であるビッグフットが取り上げられ、アメリカやカナダのロッキー山脈に目撃されています。
どこかで見たようなシーンの連続だったが、多分、本作は『プレデター』シリーズに大きな影響を受けているように思えます。
ビッグフットを取り上げているのに、なぜか途中からプレデターのような印象を持ちました。
多分、製作側もそれを意識した演出をしていて、超文明によるテクノロジーがなくても、その佇まいはプレデターに見えました。
ビッグフットのイメージだと動物に近い原始的な存在のはずが、普通に弓矢や火を使う点でも盛り込みすぎたと思います。
純粋に怪物としての演出よりも、どこか文明的な姿を出したのは、プレデターを強く意識したせいだろうと感じます。
確かに監督が特殊効果出身という点で、そこら辺の演出は良かったけど、全体的に中途半端な印象を持ちました。
なぜなら、どれも寸止め程度で終わっているような演出が多く、そのせいで全体が薄く感じられてしまう。
どうせならば、一つぐらい徹底的に演出してもらえば、もっとインパクトが残せただけに残念でならなかったです。
せっかくビッグフットの造形がそれなりに良かったので、これをもっと活かせる演出が欲しかったです。
あとは途中で出てくる「ささやく女」もインパクトがあったけど、物語の上ではあまり必要じゃなかったと思います。