レジデント RE-2462

作品紹介

公開年月  2017/01/14
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  ボー・ミケルセン
脚本  ボー・ミケルセン
製作  サラ・ナメール
製作国  デンマーク
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

デンマークの首都コペンハーゲンの北にある閑静な住宅街に突如不穏な空気が漂う。
不審死を遂げた老人の死体が消えた事を皮切りに、パトカーが何台も出動する物々しい雰囲気へと変わっていく。
ついに街は制限区域となり、ここに住むディノ一家をはじめ住人たちは家から出る事を禁じられのだった。

登場人物&出演者

グスタフ(演:ベンジャミン・エンジェル)
主人公。いつも母親から注意される。隣に引っ越してきたソニアが気になっている。
ベンジャミン・エンジェルは映画デビュー作に『Skammekrogen』があります。
ずっと気になっていて、夜は双眼鏡を使って彼女の部屋をワザワザ覗いている。
街が政府に厳戒態勢を敷くと、ソニアの家に立ち入った兵士たちを許せず家の外へ出る。
彼のせいで街に感染者が解き放たれ、兵士もいなくなり、食料も底をつく事になる。
最後は機転を利かせて花火で感染者たちを欺き、ソニアとともに森へと脱出する。

ソニア(演:マリー・ハマー・ボーダ)
ヒロイン。グスタフの隣に引っ越してきた同世代の少女。親に隠れてタバコを吸っている。
マリー・ハマー・ボーダは代表作に『Annna』、『Kvinden i buret』などがあります。
母親が感染した父親に襲われてケガし、グスタフに言われて彼の家へと避難する。
明らかに母親が感染者に変化するも、それを言わずにずっと隠していた。
ついに母親を亡くすも、その寂しさを紛らわせる為にグスタフとセックスに興じる。
母親が感染者として襲うもメッタ差しにして、グスタフとともに家を脱出する。

ディノ(演:トールス・リュービュー)
グスタフの父親。いつでも口笛を吹いているマイペースな人物。
トールス・リュービューは代表作に『特捜部Q/檻の中の女』などがあります。
息子のグスタフとは微妙な関係で、頭ごなしに怒って気まずい状況になる。
勝手な行動をしようとするグスタフを止め、家族が第一だと体を張って説得する。
途中まで現実から目を背くが、グスタフの言葉で直視して家族を守ろうと行動を起こす。
マイが感染者となってもトドメをさせず、自殺しようにも弾切れで結局は噛まれる。

ペルニール(演:ミレ・ディーネセン)
グスタフの母親。いつもグスタフのいい加減さを怒り、話しを聞かない夫に少し呆れている。
ミレ・ディーネセンは代表作に『Nynne』、『Talenttyven』などがあります。
グスタフの勝手な行動でソニアと母親を家に迎えるも面倒を見る余裕がないと反対する。
マイが感染者に噛まれてしまい、始末しようとするディノを拒む娘に噛まれてしまう。

マイ(演:エラ・ソルゴード)
グスタフの年離れた妹。ウサギのペットであるニノスを可愛がっている。
エラ・ソルゴードは本作が映画デビュー作となっています。
街に感染者が解き放たれ、食糧不足となって非常食としてニノスが食われてしまう。
ニノスを探す為に街を徘徊するが、当たり前のように感染者に噛まれます。

キャスパー(演:ミケル・ビアクケーア)
ディノたちの近所。猟銃の免許を持ち、ディノにハンティングを勧めている。
ミケル・ビアクケーアは代表作に『コペンハーゲン/首相の決断』などがあります。
妻のアナに感染を疑われてしまうが、実は感染しておらず外の様子を見ていた。
感染者が街に解き放たれた事でライフルを手にディノ家へと避難する。
街の様子を偵察するが、スーパーで簡単に殺され、ライフルをディノに持っていかれる。

感想

個人的な評価

シッチェス・カタロニア国際映画祭で話題になったデンマーク製のゾンビ映画です。
ゾンビ映画は様々な国で製作されており、その人気は未だに衰える事がないです。
本作は珍しいデンマーク製のゾンビ映画ですが、アプローチが少し大人しい。
ゾンビ映画の基本はしっかりと抑えていて、まさに王道的な展開となっています。
今回のゾンビはクラシック型だが、モダン型の要素もあって、現代的な造形となります。
オリジナルの要素として、光のある方に向かい、健常者がいれば躊躇わず襲う。
ただし、ゾンビ映画の醍醐味である食うシーンがないせいで物足りないと感じます。
一応、内臓が腹から飛び出ているシーンがあるけど、かなりオマケ的な感じで物足りない。
王道的なゾンビ映画として、感染源が明確にならないが、ウイルスが元凶となっている。
中盤までは街が封鎖され、主人公であるグスタフが行動に出るまで物語は動きません。
グスタフの父親が大活躍すると思ったら、ほとんど逃げるだけで期待ハズレでした。
しかも、スーパーで見知らぬ女性を助けるも、彼女の持っていた食料を強奪する。
パッケージでは大きく映っているので、父親の行動は後半になって株が一気に落ちます。
主人公のグスタフが招いた状況であるが、なぜか恋人をゲットして脱出する。
ただ、ちゃんと脱出したという描写はなく、どうなったのか分からないような終わり方。
続編を作ろうと思えばできるが、本作はあまり特徴がないのが痛いところです。