パラノーマル・アクティビティ RE-972

作品紹介

公開年月  2009/10/16
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  オーレン・ペリ
脚本  オーレン・ペリ
製作  オーレン・ペリ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

平凡な一軒家で暮らすケイティとミカの恋人は、毎晩寝た後に家の様子がいつも変わっていく事に気付く。
少女の頃から不可思議な出来事が起こるケイティは、その原因は自分にあると感じていた。
ケイティの恋人であるミカは起きている何かを突き止めるべく、生活の一部始終をビデオカメラで撮影するのだった。

登場人物&出演者

ケイティ(演:ケイティー・フェザーストン)
主人公。大学生。将来は英語の教師を目指す。大学を卒業したらミカと婚約をするつもり。
ケイティー・フェザーストンは代表作に『Mutation』、『Psychic Experiment』がある。
毎夜のように何かに悩まされていて、ミカに相談するとカメラを家中に設置する事になる。
幽霊の専門家であるフレドリックス博士と会話して、相手が人間じゃなく悪魔だと知る。
なんとか解決しようとするが、ミカの悪ふざけで余計に悪魔が怒って取り憑かれる。
最後は完全に悪魔が取り憑いてしまい、ミカを念力で吹き飛ばして殺し、行方不明となる。

ミカ(演:ミカ・スロート)
ケイティの恋人。デイ・トレーダー。ケイティが大学を卒業したら婚約をするつもり。
ミカ・スロートは本作が長編映画デビュー作となります。
毎晩のようにうなされるケイティを放っておけず、何かを見つける為にカメラを設置する。
フレドリックス博士について胡散臭いと思っていて、彼が来ると茶化すような質問をした。
終始に渡って悪魔に対抗できると思っていたが、無知ほど怖ろしい事はないと体感する。
最後は悪魔に取り憑かれたケイティを助けようとするが、念力で吹き飛ばされて死亡した。

フレドリクス博士(演:マーク・フレドリクス)
霊能者。幽霊を専門に研究をしている。ケイティの為にワザワザ遠くからやって来た。
マーク・フレドリクスは代表作に『Wristcutters: A Love Story』などがあります。
詳しくケイティたちの事情を聞くと、相手は人間ではなく悪魔の類だと推測する。
最後は悪魔は専門外だという事で、代わりに同業者で詳しいエイヴァリーズ博士を紹介する。
ケイティが頼みの綱にしていたエイヴァリーズ博士と連絡が取れず、代わりにまた来る。
最後はケイティたちの家に入った瞬間に違和感を持ち、退散するようにさっさと帰った。

感想

個人的な評価

本作はゲームデザイナーだったオーレン・ペリが監督と脚本を務めた作品となります。
製作費はわずか1万5千ドルで、全編に渡って撮影はオーレン・ペリ監督の自宅で行われ、7日間で完了しています。
『スクリームフェスト・ホラー映画祭』、『スラムダンス映画祭』で上映され、上映館数も12館だけでした。
しかし、口コミ効果によって拡大公開されていき、最終的には2000館近くまで膨れ上がった。
本作は「オープニング週末の1館あたりの平均興行収入」が『タイタニック』に次いで2位という記録を持っています。
やはり、シリーズの1作目というだけあって他の作品とは圧倒的に出来が違っています。
低予算中の低予算映画であるが、そこは創意工夫や試行錯誤で怖さを演出している。
アメリカン・ホラーの音で驚かさせるだけじゃなく、本作にはジワジワと怖さを与えるジャパニーズ・ホラーの要素も入っている。
だからこそアメリカで今までと違ったアプローチで大ヒットに繋がったのだと思います。
かなりの低予算映画なので基本的に主人公であるケイティと恋人のミカが中心となります。
当初からケイティは相手を怒らせないように行動するが、なぜかミカは男を見せたいのか挑発しまくっていました。
そのおかげで悪魔はブチ切れてしまい、じっくりとケイティに取り憑こうと思っていた計画を早めたのだと思えます。
劇中でもケイティが言っていたようにミカは役立たずだが、悪魔からすれば、有能なバカに見えたのでしょう。
本作は決して派手なシーンはないけど、現実に直結したような描写にリアリティがあって、これは誰にでも起こりえる恐怖を煽っています。
ただ、相手の悪魔は正体不明なのでなんでもアリという点は少しばかり足を引っ張っている。
ある程度の縛りやルールがあると面白いが、本作はそれがない点で長所であり短所になっていると感じました。
大ヒットしてシリーズ化していますが、やはり、本作が一番怖いのは言うまでもないです。