作品紹介
公開年月 | 1993/07/10 |
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ジャンル | アクション/アドベンチャー |
原作 | 鳥山明 『ドラゴンボールZ』 |
監督 | 上田芳裕 |
脚本 | 小山高生 |
製作 | 今田智德、安齋富夫 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
大富豪のマネーが開催する天下一武道大会に出場する悟飯たちは、今回特別ゲストとして4つの銀河を代表する戦士たちが招かれた。
悟飯たちは順調に予選を勝ち進んで決勝へ進出するが、その一方で銀河戦士たちはかつて界王に封印された極悪人のボージャック一味とすり替わっていた。
悪事を働こうと出場選手に襲いかかるボージャックたちに対し、悟空がいない今、悟飯はなんとか食い止めようとするのだった。
登場人物&出演者
・孫悟飯(声:野沢雅子)
主人公。孫悟空とチチの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。将来は学者になる。
長らく勉強漬けで体に良くないという事で、チチに勧められて天下一武道大会に参加する。
予想通りに決勝戦に進むと、銀河戦士に扮したボージャックの一味に遭遇して戦う事に。
ブージンの放つ超能力の前に苦戦を強いられ、劣勢に立たされてボージャックに倒される。
最後は助けと励ましに来た悟空に感化され、超サイヤ人2になってボージャックを倒した。
・孫悟空(声:野沢雅子)
地球育ちのサイヤ人。セルゲームでセルが自爆する寸前に瞬間移動で一緒に爆死した。
野沢雅子は近年の出演作に『天気の子』、『ドラゴンボール超/ブロリー』などがあります。
すでに地球では死んでいる事になっていて、道連れにした界王たちと下界を見ていた。
開催された天下一武道大会に興味を持ち、ボージャックたちの出現で悟飯に地球を託す。
悟飯が追い込まれると界王になんとかならないかと話すが、死んでいるので何もできずに。
最後はガマンの限界に達し、瞬間移動でボージャックを殴り、悟飯を励まして勝たせた。
・トランクス(声:草尾毅)
ベジータとブルマの間に生まれた混血児。悟空たちのいる世界と違った未来から来ている。
草尾毅は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
未来の世界で無事に人造人間たちを倒し、その報告に来て天下一武道大会に記念に出場した。
順調に勝ち進んで決勝戦の舞台に立ち、銀河戦士と入れ替わったゴクアと対決して倒した。
その後にすぐ現れたボージャックの不意を食らってしまい、そのまま倒される事になる。
最後はベジータから修復された剣を渡されるが、ボージャックのパワーに圧倒されてしまう。
・クリリン(声:田中真弓)
地球人。かつて孫悟空とともに亀仙人の元で修行した親友。天下一武道大会に参加している。
田中真弓は近年の出演作に『ONE PIECE STAMPEDE』、『ONE PIECE FILM GOLD』などがあります。
当初は賞金である1億ゼニーを狙ったが、悟飯やトランクスの出場を知って諦めてしまう。
せめて派手に負けようとするが、ピッコロが張り合いがないとして途中棄権し決勝戦に進む。
悟飯たちと直接戦わなくて済むと思い、銀河戦士と入れ替わったザンギャに倒されてしまう。
最後は超サイヤ人2になった悟飯が一人でほとんど倒した事で知り、改めて凄さを認識した。
・ピッコロ(声:古川登志夫)
ナメック星人。かつて地球を支配しようとした魔族。悟飯の師匠で神様と合体をしている。
古川登志夫は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
天下一武道大会に強い者を求めて参加するが、思っていたよりも退屈ですぐに飽きてしまう。
クリリンとの対決で退屈さが極限に達して、自ら試合を放棄してそのまま飛び去っていった。
ボージャックの一味が出現し、悟飯がピンチになると当然のように駆けつけて戦いに参加。
最後はボージャックに負けてしまい、悟飯が倒し、ベジータとなぜか病院の屋上にいた。
・ベジータ(声:堀川亮)
サイヤ人。惑星ベジータの王子。ナメック星での戦いから地球にやって来て住み着いている。
堀川亮は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『名探偵コナン/から紅の恋歌』などがあります。
悟空がセルの自爆で死んでから戦いに興味が失せてしまい、天下一武道大会に参加せず。
決勝戦でボージャックの一味が現れても興味を持たなかったが、ボージャックの出現を知る。
すぐにトランクスの修復された剣を持ち出し、ボージャックを倒すとして戦いを仕掛ける。
最後はボージャックに負けてしまい、悟飯が倒し、ピッコロとなぜか病院の屋上にいた。
・ブルマ(声:鶴ひろみ)
カプセルコーポレーションの社長ブリーフ博士の娘。頭脳明晰で金持ち。孫悟空の親友。
鶴ひろみは晩年の出演作に『それいけ!アンパンマン/ブルブルの宝探し大冒険!』、『それいけ!アンパンマン/おもちゃの星のナンダとルンダ』などがあります。
赤ん坊のトランクスをいつも抱いていて、天下一武道大会では未来トランクスを応援する。
副賞である世界の温泉旅行を狙い、チチとどっちの息子の方が勝つか火花を散らせた。
最後はボージャックの一味が現れると、モニターから悟飯たちの戦いを黙って見守っていた。
・チチ(声:渡辺菜生子)
牛魔王の娘。孫悟空の妻で孫悟飯の母親。悟飯を一流の学者にするべく勉強漬けにする。
渡辺菜生子は代表作に『とんがり帽子のメモル』、『モリゾーとキッコロ』などがあります。
いつもは勉強ばっかりをさせていたが、体に悪いとして天下一武道大会の出場を許した。
一緒に観戦していたブルマとどっちの息子が勝つのかと火花を散らせる事になる。
最後はボージャックの一味が現れると、モニターから悟飯たちの戦いを黙って見守っていた。
・ゴクア(声:森川智之)
銀河戦士に扮したボージャックの一味の一人。中肉中背で一味の中で唯一剣を使う。
森川智之は近年の出演作に『誘拐のアンナ』、『ニンジャバットマン』などがあります。
決勝戦に進んだトランクスの前に登場すると、容赦ない攻撃を次々と繰り出して圧倒する。
更にパワーアップ形態に変身すると、抵抗の隙を与えずトランクスを追い込んでいく。
最後は超サイヤ人となったトランクスに剣を砕かれ、腹を貫かれてそのまま倒されてしまう。
・ビドー(声:江川央生)
銀河戦士に扮したボージャックの一味の一人。一味の中で最も体格が大きく口ヒゲを蓄える。
江川央生は代表作に『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険/ぶちやぶれ!!新生6大将軍』、『ドラゴンボール超/ブロリー』などがあります。
決勝戦に進んだドスコイを砂の中から現れて喉を掴み、そのまま締め上げて簡単に倒した。
ボージャックが完全に姿を表すと、その偉大さをザンギャとともに教え込んでいた。
劣勢に立たされた悟飯にボージャックの命令によりブージンとともに追い詰めていった。
最後は超サイヤ人2になった悟飯を超能力で止められず、胴体を真っ二つにされて爆死した。
・ブージン(声:龍田直樹)
銀河戦士に扮したボージャックの一味の一人。一味の中で最も小柄で超能力を自在に操る。
龍田直樹は代表作に『オバケのQ太郎』、『21エモン/宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス』などがあります。
決勝戦に進んだ悟飯の前に現れると、逆さまに浮いたまま超能力の糸で動きを封じ込んだ。
ボージャックの強さが宇宙一だと悟飯に話し、絶対に勝てないとして自信の笑みを浮かべる。
劣勢に立たされた悟飯にボージャックの命令によりブージンとともに追い詰めていった。、
最後は超サイヤ人2になった悟飯を超能力で止められず、胴体を真っ二つにされて爆死した。
・ザンギャ(声:丸尾知子)
銀河戦士に扮したボージャックの一味の一人。一味の中で紅一点で長くカールした髪が特徴。
丸尾知子は代表作に『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』、『ママレード・ボーイ』がある。
決勝戦に進んだクリリンの前に立ちはだかり、圧倒的な戦闘力であっさりと倒してしまう。
ボージャックが完全に姿を表すと、その偉大さをビドーとともに教え込んでいた。
超サイヤ人2になった悟飯がビドーとブージンを倒すと、明らかに動揺した表情になる。
最後は背後から来たボージャックに捨て駒としてエネルギー弾とともに悟飯を狙い消滅した。
・ボージャック(声:玄田哲章)
かつて銀河を荒らし回っていたヘラ一族のリーダー。4人の界王によって封印されていた。
玄田哲章は近年の出演作に『劇場版 幼女戦記』、『劇場版 シティーハンター/新宿プライベート・アイズ』などがあります。
天下一武道大会に配下を紛れ込ませると、決勝戦にやって来た出場者たちを襲わせた。
ゴクアがトランクスに倒されると、すぐに駆けつけて圧倒的な力で逆に倒してしまう。
ピッコロやベジータたちを倒していき、悟飯が超サイヤ人2になると対決を挑んだ。
最後は圧倒的な力の差を感じながらも必死に抵抗するが、悟飯の放った拳の一撃で爆死した。
感想
個人的な評価
本作は『ドラゴンボール』シリーズの劇場版において12作目となります。
時期的にはセルゲームが終了して数ヶ月後となっていて、セルの自爆に巻き込まれた悟空は今回不在となっています。
それと長らく亀仙人を演じていた宮内幸平が亡くなってしまい、本作が最後となりました。
前作は70分と長くなったのに、なぜか本作は以前と同じく50分程度の中編に戻ってしまった。
やはり、原作で主人公であった孫悟空が死んでしまい、新たな主人公となった悟飯では70分は厳しいと判断されたのだろうか。
それでも悟空は界王とともにヘビの道から地球の天下一武道大会を見ていて、バブルス君たちとトランプで遊んでいたが。
更に本作からミスター・サタンが登場する事になるが、いつものようにトリックスターとしてラストで重要な役割を果たす。
悟飯が主人公となっているが、どうしても悟空に依存している事から、どうにも微妙な立場になってしまっている。
確かに超サイヤ人2になってしまえば敵なしとなるが、そこに至るまで面倒臭い段階を踏まないといけないからもどかしい部分がある。
『ドラゴンボールZ』の劇場版はピンチになって相手が油断した時の隙を狙って勝利するパターンが多い中、本作は悟飯さえ本気になれば解決してしまう。
そのせいで先が読めてしまい、なかなか本気を出さないところにイライラが募ると思う。
何より悟飯のキャラクターは主人公向きじゃないので、結局は悟空が主人公に返り咲く事になってしまいます。
今回の敵となったボージャックたちにも魅力はあまりなく、なんだかミスター・サタンの印象しか残らなかった作品でした。