デモンズ2 RE-2967

作品紹介

公開年月  1986/10/09
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ランベルト・バーヴァ
脚本  ダリオ・アルジェント、ランベルト・バーヴァ、ほか
製作  ダリオ・アルジェント
製作国  イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

警備員が常駐し完全オートロックの高層マンションで、16歳の誕生日を迎えるサリーの為に多くの友人がやって来る。
主役のサリーは衣装が決まらず、更に嫌がっているジェイコブの訪問にイライラし、別室でテレビ番組を見始めていた。
すると、デモンズを若者四人が復活させる内容の番組で、サリーは夢中になっていると画面の中から悪魔が彼女を襲うのだった。

登場人物&出演者

ジョージ(演:デヴィッド・ナイト)
高層マンションの住人。臨月の妻ハンナを心配していて、何かと面倒を見ようとしている。
デヴィッド・ナイトは代表作に『サンドラ・ブロックの 恋する街角/BROOKLYN LOVE STORY』などがあります。
自宅に帰る時、男と会おうとしていたメアリーと居合わせてエレベーターに乗っていた。
数学の試験が控えて勉強していたが、どうしてもハンナと楽しく過ごしたい気持ちを持つ。
ケーキを買いに一度出るが、マンションに悪魔が出現するとハンナを助けるべく自宅へ帰る。
最後は見事にハンナとマンションを脱出し、悪魔と化したサリーを倒して生還を果たす。

ハンナ(演:ナンシー・ブリッリ)
高層マンションの住人。ジョージの妻。赤ん坊の為にマタニティ運動をしてケアしている。
ナンシー・ブリッリは代表作に『ブラディ・キャンプ/皆殺しの森』、『恋するローマ、元カレ・元カノ』などがあります。
数学の試験を控えるジョージを心配していて、勉強を諦める彼を一生懸命励ましていた。
マンションに悪魔が出現すると、ジョージの帰りを待つが、悪魔化した少年に追われる事に。
少年からクリーチャーが出てきて対処し、ジョージが駆けつけてなんとかマンションを脱出。
最後はサリーに追われるもジョージが助け、無事に赤ん坊を出産して生還を果たした。

ハンク(演:ボビー・ローデス)
高層マンションでジムのトレーナーをしている。あくまで根性論を第一に筋トレをさせる。
ボビー・ローデスは代表作に『戦場の謝肉祭』、『ファイナルゾーン』などがあります。
多くの教え子を抱えている事から人気のトレーナーであり、その指導力は後々に生きていく。
マンションがサリーの悪魔に埋もれていくと、教え子たちを引き連れて立てこもっていた。
的確な指示を与えて防壁を築いていくが、悪魔たちに破られて仕方なく応戦をした。
最後は悪魔たちの暴走には太刀打ちできず、逃げようとして金玉を握り潰されて死亡した。

メアリー(演:ヴァージニア・ブライアント)
高層マンションにやって来た女性。住んでいる男と自宅デートする為に来ていた。
ヴァージニア・ブライアントは代表作に『グレート・バーバリアン』、『オウガー』がある。
たまたまジョージと一緒にエレベーターに乗り込み、無事に男の部屋に着いて楽しんだ。
一通りデートを楽しむと、ケーキを買おうとしてエレベーターに乗るジョージと再会する。
悪魔たちの体液でマンションの電気系統がショートし、エレベーターに閉じ込められる。
最後は悪魔化した警備員に襲われ、自身も悪魔となってジョージを襲うも倒された。

イングリット(演:アーシア・アルジェント)
高層マンションの住人。家族とともに夕食を楽しんでいたが、テレビ番組に釘付けだった。
アーシア・アルジェントは近年の出演作に『わかってもらえない』、『ドント・ディスターブ!オレたち最強バディ』などがあります。
食べる事を忘れて夢中でテレビ番組で「デモンズ」を見ていて、その出来事を見守った。
マンションが悪魔化したサリーの集団に占拠され、家族はハンクたちと合流していた。
なんとか防壁を作って立てこもって悪魔たちから避難するが、すぐに打ち破られてしまう。
最後は父親が必死に守っていたが数に敵わず、車の中から叫んで悪魔たちに襲われた。

サリー(演:コラリーナ・カタルディ・タッソーニ)
高層マンションの住人。16歳の誕生日を迎えて、両親がワザワザ出かけて誕生日会を開いた。
コラリーナ・カタルディ・タッソーニは代表作に『オペラ座/血の喝采』、『サスペリア・テルザ/最後の魔女』などがあります。
盛り上がっている中で服装が上手く決まらず、ブチ切れて誕生日会に参加しないと言い出す。
時間が経つと気に入らない服装で普通に楽しむが、不良を招いたバカのせいで別室に行く。
テレビ番組で「デモンズ」についてやっていて、それを見てなぜ感染して悪魔となった。
最後はジョージたちを追い詰めるが、主人公補正を手にした彼によって呆気なく始末された。

感想

個人的な評価

本作は続編となっているが、シリーズとして6作目まであるが、実際はこの作品までダリオ・アルジェントが関わっている。
3作目以降は日本の配給会社が勝手にシリーズ化していて、本家とは一切関係ありません。
前作にはストーリーらしいストーリーはなく、登場する悪魔についてもかなり大雑把な設定なのである意味、なんでもアリ状態の続編になってもいい。
しかし、なぜか本作は舞台と登場人物を変えただけで1作目とまったく同じ展開でした。
生き残る人が主人公という視点があっちこっちに飛んでしまい、前作以上に散漫な印象を受けてしまう展開でした。
ようやく主人公だと思わせる登場人物が活躍を始めるけど、悪魔はただ唸りを上げて人間を襲うだけのパターンしかありません。
一応、悪魔たちへ対応するべく指示を出していたジムのトレーナーがいたけど、前作と同じ役者が違う役で出ていたのに一緒の役割でした。
手抜きとしか思えないような物語の構成に萎えてしまうが、残念ながら脚本はダリオ・アルジェントが務めているというオチ。
ここまで前作と同じ展開だと面白味はなく、グロテスクな描写を全面的に出してもバリエーションがなくて飽きてしまう。
何より悪魔となった理由がテレビ番組を見ていたマンションの住人が急に変異してしまう。
前作では仮面から感染する分かりやすかったが、なぜか本作はフレディ・クルーガーのような演出でギャグかと思いました。
個人的にはあまり面白いとは思えず、単純なグロテスクな特殊メイクを披露する為に作った映画のような感じた。
これがゾンビ映画なら評価は変わったと思うが、曖昧な感染する悪魔の設定をどうにも上手く活かしていないと感じた作品でした。