作品紹介
公開年月 | 2015/01/30 |
---|---|
ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ディーン・イズラライト |
脚本 | ジェイソン・ハリー・ペイガン、アンドリュー・ドイチュマン |
製作 | マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
幼い頃にビデオ映像に現在の自分の姿を発見したデヴィッドは、父の作業場から仲間とタイムマシンを発見し、過去へ戻る事に成功する。
宝くじを当てて高級車を買ったり、イジメっ子へ仕返しをしたり、彼らは欲望を叶えるべく過去を好き放題変えていった。
だが、その事が未来に連鎖的な影響をを与え、現在にいたはずの仲間が消えてしまい、更に世界中で飛行機墜落事故や暴動が次々と異変が起こり始めるのだった。
登場人物&出演者
・デヴィッド(演:ジョニー・ウェストン)
主人公。マサチューセッツ工科大学への入学と奨学金の為に人工知能の研究を披露する。
ジョニー・ウェストンは代表作に『チェリーについて』、『ダイバージェントNEO』がある。
合格したが奨学金は半分しかもらえず、結局は家を売って入学するように母親が決める。
なんとか金を捻出しようと地下室を調べると、父親が残したタイムマシンの設計図を発見。
そこからタイムマシンを作り出し、仲間とともにやりたい放題をするも世界に異変が起きる。
勝手な欲望で友達を失い、なんとか変えようと最初に戻ってリセットするがまたも繰り返す。
・ジェシー(演:ソフィア・ブラック=デリア)
デヴィッドが憧れるビッチな同級生。タイムマシンに必要なバッテリーを車から拝借される。
ソフィア・ブラック=デリアは代表作に『MIA/ミア』、『ヴァイラル』などがあります。
実験を慎重にやっていたデヴィッドたちに早くも人体実験を推し進めて状況が一変する。
実はデヴィッドと出会った時から好きになっていて、この一件で二人の距離は縮まる。
デヴィッドが無断でタイムトラベルをして落胆し、過去の自分と会って消え去った。
最後はデヴィッドがすべてをリセットするも、またもタイムマシンを作って繰り返す事に。
・クイン(演:サム・ラーナー)
デヴィッドの親友。三人の仲良し組で一番勉強ができず、化学では赤点を取っている。
サム・ラーナーは代表作に『隣のリッチマン』、『モンスター・ハウス』などがあります。
タイムマシンを作るきっかけとなった過去のビデオを見せられるが、最初は信じなかった。
実験を重ねるうちに一番のお調子者という事で、過去の自分に落書きをするも消えかかった。
タイムマシンで念願だった人気物の座を手に入れたが、デヴィッドの勝手な行動で潰える。
結局はデヴィッドが過去に戻ってリセットする事に賛同し、警察官を足止めした。
・アダム(演:アレン・エヴァンジェリスタ)
デヴィッドの親友。三人の仲良し組ではデヴィッドに次いでそれなり頭脳を持つアジア系。
アレン・エヴァンジェリスタは代表作に『モーツァルトとクジラ』などがあります。
三人の中ではアジア系という特徴以外は目立つところがなく、野球をやっている程度の違い。
過去に戻って野球部のキャプテンを熱望するが、さすがにそれはムリだとみんな言われる。
世界で異変が起きている事を知り、それが自分たちのせいだと分かってリセットを提案。
デヴィッドの勝手な行動によって重傷を負ってしまい、それでリセットが必要だと理解した。
・クリスティーナ(演:ヴァージニア・ガードナー)
デヴィッドの妹。動画を撮るのが趣味で何かとカメラを回し、それが今後大きな役割を担う。
ヴァージニア・ガードナーは代表作に『Goat』、『Tell Me How I Die』などがあります。
タイムマシンを作る間はずっと撮影を担当して記録しているせいであまり登場しない。
実験が軌道に乗り始めて金も手に入ると、今度は兄とジェシーの関係を進展させようとする。
途中から撮影担当じゃなくなって、好きな服を買ってファッションショーを開催していた。
感想
個人的な評価
本作は『トランスフォーマー』シリーズ、『ミュータント・タートルズ』シリーズで知られるマイケル・ベイが製作した作品となります。
監督は話題となった『パワーレンジャー』のディーン・イズラライトが務めています。
本作はいわゆるタイムトラベルを扱ったSF映画であるが、あくまで若者が主人公なのでやっている事は非常に小さいです。
タイムトラベルの映画はたくさんあって、その中では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は圧倒的な娯楽性と完成度で他の追随を許しません。
そんな本作は現代的な要素としてPOVを取り入れているが、これは以外にも物語のテンポにあった演出方法だったと思います。
本来、個人的にPOVはクソみたいな演出と賛同しない派ですが、本作に関しては上手く連動していると思います。
若者たちの世界観は自分が見渡せるレベルであり、この視点はPOVの限られた視界とリンクしていました。
本作の場合だと90分が妥当な長さであるが、実際は100分を超えて長く感じられそうだが、POVの演出がカバーしています。
そのおかげで作品の長さを感じられず、とにかく、若者たちのエネルギッシュで早い日常を疑似体験できるような構成でした。
いつもは否定していたPOVですが、本作のような効果的な使い方ならば充分に作品の良さを盛り上げる演出になっていました。
ただ、中盤を過ぎても若者たちが更に調子に乗るような状態になって、肝心のしっぺ返しがあまりにも短かったと思う。
そこら辺は描いてしまうと作品が重くなると判断したのだろうが、個人的には調子に乗ったヤツには相応の制裁が必要だと思っています。
ですので、本作におけるしっぺ返しがあまりにも軽く、それが意図も簡単に解消されるのでスッキリした感じはなかったです。
もう少し自分たちがやってしまった過去の改変が現代に及ぼす影響を描くべきで、もっと危機感を持たせる必要性があったと思います。
結局は繰り返されてしまうが、それでも彼らに自分たちのやっている事がどれほど危険なのか伝える要素がもっと欲しかったです。