ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 RE-3047

作品紹介

公開年月  2018/11/16
ジャンル  ファンタジー/アドベンチャー
原作  J・K・ローリング 『幻の動物とその生息地』
監督  デヴィッド・イェーツ
脚本  J・K・ローリング
製作  J・K・ローリング、デヴィッド・ハイマン、ほか
製作国  イギリス、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある日、史上最強と恐れられる“黒い魔法使い”ことグリンデルバルドが逃げ出した。
ホグワーツ魔法学校の卒業生ニュート・スキャマンダーの前に恩師のダンブルドア先生が現れ、黒い魔法使いを倒してくれるよう告げる。
突然の大役に困惑しながらも、ニュートは魔法界と人間界の危機を救うべく、仲間や魔法動物たちとグリンデルバルドを追ってパリへ向かうのだった。

登場人物&出演者

ニュート・スキャマンダー(演:エディ・レッドメイン)
主人公。魔法動物学者。世界を旅して魔法動物を集めている。常に魔法のトランクを持つ。
エディ・レッドメインは近年の出演作に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、『リリーのすべて』などがあります。
旅行禁止命令の解除条件に魔法省の入省を拒むが、ダンブルドアとの再会で状況が変わる。
ジェイコブと再会すると、クリーデンスをグリンデルバルドから保護する為に探し回る。
ティナと再会するも誤解を持ったまま行動するが、それが解けると集会へ足を踏み入れる。
最後はクリーデンスを助けようと失敗するも、グリンデルバルドから「血の誓い」を奪った。

ティナ・ゴールドスタイン(演:キャサリン・ウォーターストン)
ヒロイン。アメリカ合衆国魔法議会の捜査官。前回の事件を解決した事で闇祓いに復職する。
キャサリン・ウォーターストンは近年の出演作に『ローガン・ラッキー』、『エイリアン:コヴェナント』などがあります。
ニュートとは文通する仲だったが、リタとの婚約が誤報だと知らずに彼と距離を置いていた。
クリーデンスを追うニュートたちと再会するが、誤解だと分からないまま冷たい態度を取る。
ようやく誤解が解けるとニュートとは和解していき、クリーデンスたちと遭遇してしまう。
最後はグリンデルバルドの集会で青い炎を止め、ニュートたちとダンブルドアの元へ戻った。

ジェイコブ・コワルスキー(演:ダン・フォグラー)
人間。缶詰工場の職員でパン屋志望。クイニーとの恋沙汰により忘却術をかけられていた。
ダン・フォグラーは代表作に『噂のアゲメンに恋をした!』、『ウッドストックがやってくる!』などがあります。
実際はほとんどの出来事を覚えていて、クイニーからの補完でほぼ完璧に記憶を保っていた。
クイニーと結婚すると彼女が監獄行きになると考え、拒否していたせいで置いて行かれる。
ニュートたちと行動していくが、途中でクイニーを見つけて一人で追いかけて行った。
最後はグリンデルバルドの信奉者となったクイニーが去り、茫然自失の状態になってしまう。

クイニー・ゴールドスタイン(演:アリソン・スドル)
ティナの妹。アメリカ合衆国魔法議会で働く。主に魔法の杖許可局で事務作業をしている。
アリソン・スドルは代表作に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』があります。
知り合った普通の人間であるジェイコブと恋に落ち、禁断の結婚をしようと考えていた。
ジェイコブに魔法をかけて強引に結婚しようとするが、ニュートに咎められて姿を消した。
仲間を増やそうとしたグリンデルバルドに説得され、集会で彼の演説に触発される事に。
最後は青い炎を素通りして忠誠を誓い、グリンデルバルドの信奉者として彼に従っていく。

ナギニ/マレディクタス(演:クローディア・キム)
血の呪いを受けた女性。インドネシアの密林に住んでいたがサーカス団長に捕らえられる。
クローディア・キムは代表作に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ダーク・タワー』などがあります。
見世物として魔法使いたちの前に出て、実際に大蛇となって呪いの効果を見せていく。
クリーデンスと一緒に出自を探るべく行動を共にして、彼が生まれた時の小間使いと会う。
心を落ち着かせていたクリーデンスの元を訪ねてきたグリンデルバルドが来た事と知らせる。
最後はグリンデルバルドが危険だと察知するも、クリーデンスを説得できずに離れ離れに。

クリーデンス・ベアボーン(演:エズラ・ミラー)
新セーラム慈善協会に属していた青年。今は血の呪いを受けたナギニとサーカス団にいる。
エズラ・ミラーは近年の出演作に『ジャスティス・リーグ』、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などがあります。
自分が何者か探る為に長らく旅をしていたが、サーカス団長の扱いにキレて脱走した。
小間使いの女性に会うが、グリムソンによって殺され、オブスキュリアルを暴走させる。
グリンデルバルドと遭遇する事で自身の謎を解く人物だと悟り、集会へ向かっていく。
最後はグリンデルバルドからダンブルドアの者だと聞かされ、魔法の杖を手に入れる事に。

リタ・レストレンジ(演:ゾーイ・クラヴィッツ)
聖28一族のレストレンジ家の魔女。ニュートの兄テセウスの婚約者。ホグワーツの卒業生。
ゾーイ・クラヴィッツは近年の出演作に『ラフ・ナイト/史上最悪!?の独身さよならパーティー』、『ミッシング・ガール』などがあります。
学生時代ははみ出し者だったニュートと親しくなり、彼に対して特別な想いを寄せていた。
現在はイギリス魔法省で魔法法執行部長トラバースのアシスタントとして働いている。
過去に弟を船の事故で亡くし、大きなトラウマとなるが、カーマを人違いだと説得した。
最後は仲間に引き入れるグリンデルバルドを拒み、テセウスたちを助けて犠牲となる。

テセウス・スキャマンダー(演:カラム・ターナー)
スキャマンダー家の長男。イギリス魔法省の魔法法執行部の幹部。後に闇祓い局の局長に。
カラム・ターナーは代表作に『グリーンルーム』、『アサシンクリード』などがあります。
ホグワーツを退学となった弟のニュートと違い、模範的な人物として尊敬を集めている。
ニュートとは非常に仲が悪く、過去に婚約者のリタと親しくした事が原因の一つでもある。
それでもニュートは弟という事で放っておけず、何者かに監視されていると伝えた。
最後はリタをグリンデルバルドに殺されるが、ニュートと和解してダンブルドアの元へ。

ユスフ・カーマ(演:ウィリアム・ナディラム)
セネガル系フランス人の魔法使い。リタ・レストレンジとは異父兄妹という関係である。
ウィリアム・ナディラムは代表作に『ホワイト・マテリアル』、『シリアルキラーNo.1』などがあります。
母親は12歳の時にコーヴァス・レストレンジ・シニアによって連れ去られてしまう。
それで父親が正気を失い、死に際でコーヴァスの子供を殺すよう「破れぬ誓い」を交わす。
長年に渡ってクリーデンスこそがコーヴァスの息子だと信じて、彼をずっと追っていた。
最後はクリーデンスは復讐の相手じゃないと知り、集会で青い炎を消滅させる事に協力した。

アルバス・ダンブルドア(演:ジュード・ロウ)
20世紀で最も偉大な魔法使いとされ、後にホグワーツ魔法魔術学校の校長を務める人物。
ジュード・ロウは近年の出演作に『キャプテン・マーベル』、『キング・アーサー/2017年版』などがあります。
現在ではホグワーツの教師として活動し、特に「闇の魔術に対する防衛術」を得意とする。
脱走したグリンデルバルドとは兄弟以上の親しい関係となり、争う事を拒否していた。
その為、唯一グリンデルバルドを倒せるのがニュートだと考え、彼に指示を送っていた。
最後はニュートが奪った「血の誓い」を手に入れ、グリンデルバルドとの決戦を覚悟する。

ゲラート・グリンデルバルド(演:ジョニー・デップ)
悪役。強大な闇の魔術を使う。歴史上最も危険な闇の魔法使いのリストで王座に君臨する。
ジョニー・デップは近年の出演作に『オリエント急行殺人事件』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などがあります。
強大な闇の魔術を持っているが、それ以上に人心掌握術に優れ、多くの信奉者を手にする。
兄弟以上の愛を持っていたダンブルドアを倒せないとして、クリーデンスの利用を画策する。
集会では多くの信奉者に敵は人間だと説き伏せ、クイニーやクリーデンスを仲間にする。
最後はクリーデンスがダンブルドアの者だと話し、彼に杖を渡して仲間に引き入れる事に。

感想

個人的な評価

本作は『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフとして二作目となります。
もちろん、本作でも作者であるJ・K・ローリングが脚本と製作として参加しています。
個人的に『ハリー・ポッター』シリーズは好きじゃないが、こっちの方は主人公への依怙贔屓が少ないので嫌いじゃないです。
『ハリー・ポッター』シリーズはすべての作品を鑑賞しているが、嫌いなせいで世界観は今一つ記憶にないです。
しかしながら、このスピンオフ作品のおかげで『ハリー・ポッター』の世界観が少しでも理解できる助けになってくれています。
ただ、本作はスピンオフなので、あくまで『ハリー・ポッター』の登場人物や用語を分かっていないと完全に楽しめない。
その為、専門用語は多く飛び交う本作は予備知識がないと置いて行かれてしまいます。
世界的に『ハリー・ポッター』シリーズがヒットしているので、多くの人は分かるような感じだと言えるだろう。
残念ながら前作の記憶が曖昧な上に、ほとんど予備知識がない状態での鑑賞だったので置いてけぼりな感じでした。
それでも、圧倒的な映像や表現は内容が分からなくても楽しめるのはシリーズの醍醐味と言えると感じさせる。
スピンオフシリーズとして5作を予定しているので、本作はあくまで繋ぎの作品となります。
なので、ラストでは問題の解決には至らず、役者を揃えるのが目的となっています。
主人公はニュートであるけど、本シリーズの最も待ち焦がれている展開はダンブルドアとグリンデルバルドの対決だろう。
本作はその下地となる物語なので、どうしても主人公のニュートはそれを構築する為の役割を果たす感じである。
やはり、1作目と比べて本作は「繋ぎ」の役目になってしまい、主人公ニュートの必然性が薄くなったのは前作と比べて少し微妙な印象を持ちました。