作品紹介
公開年月 | 2019/01/11 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | デミアン・ラグナ |
脚本 | デミアン・ラグナ |
製作 | フェルナンド・ディアス |
製作国 | アルゼンチン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ブエノスアイレスの住宅で下水溝から不気味な声が聞こえたり、歩く子供の死体が現れたりと言った怪現象が続発する。
警察官のフネスはパラノーマル現象を研究するチームと協力し、真相を解明するべく現地へ早速と向かった。
しかし、現場に到着したマザたちの前に現れたのは、殺意に満ちた恐ろしい悪霊たちが待ち受けるのだった。
登場人物&出演者
・フネス本部長(演:マクシ・ギヨーネ)
警察本部長。ブエノスアイレスの住宅街で子供の死体が帰ってきた事件の捜査を担当。
マクシ・ギヨーネは代表作に『Cenizas del paraíso』、『Roma』などがあります。
定職を2ヶ月後に控えている事もあって、奇妙な事件に遭遇してキャリアの汚点を危惧する。
ジャノの指示に従って子供を墓に戻す準備をするが、冷蔵庫で暴れて一気に青ざめていた。
専門家たちが別々の家を調査していると、異変に気付いて心臓発作を起こして逃げ出す。
最後は恋人であるアリシアを連れ出そうとするも叶わず、家に火を付けて逃亡した。
・ジャノ(演:ノルベルト・アマデオ・ゴンサロ)
元監察医。フネス本部長と何度も組んで事件を捜査し、現在は引退して本を出版している。
ノルベルト・アマデオ・ゴンサロは本作が長編映画デビュー作となります。
夜中にフネス本部長に起こされるが、訪れた住宅街で子供の死体が家にいる事件を調べる。
向かい側の家を調べていたアルブレックに会うと、協力を求めて一緒に捜査をする事に。
アリシアの家を調査する担当となり、向かい側のウォルターの家に人影を見て襲われた。
最後は両眼をくり抜かれた状態でフネスの前に現れ、アリシアの家が燃えるのを見届けた。
・アルブレック(演:エルビラ・オネット)
超常現象の専門家。以前からウォルターから連絡を受け、気になって彼の家を訪れた。
エルビラ・オネットは代表作に『No te mueras sin decirme adónde vas』、『Ruleta Rusa』などがあります。
隣家で子供の死体が家に帰った事件の調査をしていたジャノと会って協力する事になる。
子供の死体が動いたと知って、同僚で信頼できるロゼントックをチームに加えて調査をする。
ジュアンの家を調査する担当となり、様々な道具を使って異次元の生物を調べていた。
最後は異次元の生物に首を折られたが死なず、恐ろしい姿でフネスに警告を発していた。
・ロゼントック(演:ジョージ・ルイス)
アルブレックの同僚。アメリカでも超常現象を扱った事件を担当している信頼のある人物。
ジョージ・ルイスは本作が長編映画デビュー作となります。
子供の死体が家に帰った事件でアルブレックに呼び出されると、チームの一員となった。
アメリカ人という事でスペイン語があまり得意じゃなく、フネスとの会話もたどたどしい。
ウォルターの家を調査する担当となり、そこで異次元の間を見つけて大喜びしていた。
最後はフネスが家に火をつけるが、異次元の住人となって尋問されるジュアンの前に来た。
・アリシア(演:ジュリエッタ・ヴァリーナ)
ブエノスアイレスの住宅街に住むシングルマザー。息子と二人暮らしでフネスとは恋人。
ジュリエッタ・ヴァリーナは代表作に『El custodio』、『El Potro, lo mejor del amor』などがあります。
息子がバスに轢かれて死んでしまうが、数日後に自らの足で家に戻ってショックを受ける。
しばらく深い眠りに落ちたままフネスが心配するが、姉のところへ移動する事となった。
墓に息子を戻したフネスに文句を言って、自ら連れて来て車の後部座席に乗せていた。
最後はついにイカレてしまい、フネスが家に戻って来るとすでに首を吊って死んでいた。
・クララ(演:ナタリア・セニョレス)
ブエノスアイレスの住宅街に住む夫婦。ジュアンの妻。台所で誰かの会話を聞いていた。
ナタリア・セニョレスは代表作に『コロニア』、My Mother Is a Parrot』などがあります。
仕事から帰ってきたジュアンに相談するが、ウォルターのせいだとして信じてもらえず。
最後は夜中にシャワーを浴びるが、空中に浮いて何度も激しく壁に叩きつけられて死亡した。
・ジュアン(演:アグスティン・リッタノ)
ブエノスアイレスの住宅街に住む夫婦。妻のアリシアが台所から話し声を聞くも信じず。
アグスティン・リッタノは代表作に『Extranjera』、『Mochila de plomo』があります。
夜寝ているとアリシアがシャワーを浴びる間、隣人のウォルターがうるさくて文句を言う。
帰ってくると物音の原因がシャワールームから聞こえ、妻が空中で壁に叩きつけられた。
警察に連行されて事情聴取される中で、超常現象を調査するジャノたちに状況を説明した。
最後は調査から一年後、再び尋問を受けるとロゼントックがやって来た事を話していた。
・ウォルター(演:デミアン・ソロモン)
ブエノスアイレスの住宅街に住む独身男性。何ヶ月も家を改築していて物音を立てていた。
デミアン・ソロモンは代表作に『Los desechables』、『No sabés con quién estás hablando』などがあります。
実際は家に超常現象が発生していて、ベッドが勝手に動いて家具も散乱するような状態。
まったく眠る事ができず様々な専門を訪れ、アルブレックにも連絡するも門前払いされる。
最後は証拠を撮るべくカメラで部屋の様子を映したが、何かが現れて行方不明になった。
感想
個人的な評価
本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となっています。
更に本作はギレルモ・デル・トロ製作によるハリウッドリメイクが決まっています。
基本的に『未体験ゾーンの映画たち』の作品というのは尖ったモノが多く、決して面白さとは直結していない印象がある。
その為、ここで出品された作品は期待値のハードルが低く、まったく期待していません。
しかしながら、本作はギレルモ・デル・トロが興味を示しているので、何か彼を引き寄せる要素があると予想はしました。
その結果、本作は予想を遙かに超える面白さであり、ギレルモ・デル・トロが興味を持つのは当然だと感じました。
まず、恐怖を煽る得体の知れない何かを見せる上手さがあって、純粋に「怖い」と思わせる秀逸さがありました。
次に超常現象を単なる幽霊として片付けず、クリーチャー的なモノを登場させて、更に不気味さを煽っている。
これはギレルモ・デル・トロが気に入ってもいいというぐらいに本作は凝っていました。
期待値のハードルが低かった分、それを大きく超えた本作は純粋に面白いと感じた。
何よりホラー映画に耐性のない人はかなり厳しいというぐらい恐怖を煽る演出がエグイ。
これは是非ともギレルモ・デル・トロによるハリウッドリメイクも期待できます。
それぐらい本作は面白いし、演出も上手く、クリーチャーを出すタイミングや魅せ方も非常に凝っていると思います。
アルゼンチン映画はそんなに観ていませんが、このようなホラー映画が作れるならば今後は期待したいと納得させられる作品でした。