悪霊館/ダークネス・ライジング RE-2846

作品紹介

公開年月  2017/02/20
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  オースティン・レディング
脚本  ヴィクラム・ウィート
製作  ジェイソン・ポタッシュ、ポール・フィンケル、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

マディソンの母親が妹を殺し、更に彼女自身も殺されかける幼少期のトラウマを抱えていた。
大人になったマディソンは、婚約者と従姉妹とともに事件が起きた屋敷へ行く事になる。
屋敷はもうすぐ取り壊される事になっていて、マディソンが過去の悪夢から解き放たれる事を願うが、逆に悪霊の罠にかかってしまうのだった。

登場人物&出演者

マディソン(演:タラ・ホルト)
主人公。幼少期に母親が妹を殺し、自身も殺されかけたトラウマを持っている。
タラ・ホルトは代表作に『スモール・アパートメント/ワケアリ物件の隣人たち』、『コードネーム:プリンス』などがあります。
忌々しい過去のあった屋敷が取り壊される事を知って、ジェイクとイジーとともに来る。
最近になって五本線を描くようになり、答えを見つけようと取り壊す屋敷に来ていた。
イジーやジェイクに襲われるもなんとか切り抜くが、足に何かが刺さって子供部屋で豹変。
最後は自分の腹を刺して5人目になって、屋敷の扉を開けて混沌を世界に放った。

ジェイク(演:ブライス・ジョンソン)
マディソンの婚約者。セラピスト。トラウマを持つマディソンの為に取り壊す屋敷に来る。
ブライス・ジョンソンは代表作に『ザ・スカルズ/秘密結社:権力の図式』、『ヴィジョン/暗闇の来訪者』などがあります。
あまりマディソンの過去を知らないが、彼女のトラウマを解消するべく屋敷にやって来た。
マディソンが悪夢にうなされるようになり、嫌っているイジーにも彼女を頼んでいた。
イジーに襲われて首を吊られ、彼女と同じく何かを見せられてマディソンを襲った。
最後はマディソンの反撃で片眼が取れるが、血の美しさに感動しながら死亡した。

イジー(演:カトリーナ・ロー)
マディソンの従姉妹。母と妹をなくしたマディソンを両親が引き取って一緒に育った。
カトリーナ・ローは代表作に『72時間』、『44ミニッツ』などがあります。
屋敷が取り壊される事を知って、マディソンのトラウマを解消するべく不法侵入をする。
マディソンの婚約者であるジェイクを退屈な人間だと言って、ちょっと不満を持っている。
子供部屋から助けを呼ぼうとするが、何かに捕まって次には外から入ってジェイクを襲った。
最後は自分の目に漂白剤をかけて失明するも、何かを見せられて元に戻らないまま死亡した。

感想

個人的な評価

本作はいわゆるハウス系ホラー映画の作品となります。
ハウス系ホラー映画のほとんどは心霊ホラーが多く、家に何かが棲み着いていて引っ越してきた主人公たちに襲いかかります。
本作もハウス系ホラー映画として主人公たちを何かが襲うが、よく分からないオカルト教団の話しが出てきます。
どうやら、そのオカルト教団は「5」が相当重要な数字であり、本作では5人を犠牲にすれば混沌の扉を開く事ができるという壮大な設定です。
世界を変えるかもしれない壮大なる出来事が屋敷一つで起きてしまうスケール感です。
主要人物はたったの三人であり、あとは回想でちょっと出てくる程度でした。
上映時間も80分程度だけど、あまりにも構成に抑揚がないせいでなんだか長く感じてしまう。
本格的に物語が動き出すのが中盤以降で、それまで主人公の過去についてダラダラと振り返っていく感じです。
本作は一応ホラー映画のジャンルになっているが、監督は怖さの演出を知らないようです。
ただ、不気味な姿の何かを出せば怖いだろうという安直すぎる稚拙な演出が痛々しい。
怖さの演出を知らない監督なので、当然のように間を読むような事もせず、すべての展開に面白味がありません。
創作なのか本当にあるのか知らないが、オカルト教団の話しも急展開すぎて説明不足でした。
それが物語の軸になっているはずなのに、製作側も深くまで煮詰めていなかったのだろうと思わせる薄っぺらい設定の作品でした。