アーミー・オブ・ダークネス VD-150

作品紹介

公開年月  2013/12/31
ジャンル  アクション/アドベンチャー
原作  なし
監督  エマニュエル・イティエ
脚本  エマニュエル・イティエ、アンソニー・C・フェランテ
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

1500年前に大帝国を築いたフン族のアッティラ王は、神秘の力をもたらす“モーセの杖”をどこかに隠していた。
現代、東ヨーロッパの紛争地域でアメリカ軍が発見すると、その謎を解いて不死身の兵士を作り出そうとする。
しかし、杖の魔力は共に眠っていたアッティラの息子、最狂戦士ノーマッドを蘇らせ、米軍基地は壊滅の危機に瀕するのだった。

登場人物&出演者

ヴィト(演:クリス・コンラッド)
主人公。特殊部隊の隊長。上官のサディアスに命令されて洞窟の探検で部下を何人も失った。
クリス・コンラッドは代表作に『ベスト・キッド4』、『モータルコンバット2』がある。
戦場よりも内容の分からない探検の任務に対し、サディアスに不満を告げて転属を希望する。
過去の失敗によって失った部下たちの幻覚を見て、銃を向けて発砲するという危ないヤツ。
モーセの杖を取り戻す任務で隊長になるが、途中まで大した事をせず部下を死なせる。
最後は大将の暴走に反旗を翻し、地下を脱出してミイラたちを爆破して無事に解決した。

ケイティ・マクヴィ(演:ミケイラ・S・キャンベル)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。過去にヴィトの部隊に父親が属したが戦死している。
ミケイラ・S・キャンベルは代表作に『EP/Executive Protection』、『The Victorians』などがあります。
スペンサーによるガムの人柄分析では、誰も選んだ事のない味で謎に包まれているという。
常に父親のドッグタグを片手に持ちながら銃を撃っているが、途中まで大した活躍をしない。
他のメンバーが呆気なく殺されていく中で、何もしていないおかげでヴィトと地下室に行く。
最後は大将に用なしとしてヴィトに殺すよう命令されるが、拒否されて生還する事ができた。

バーネット(演:シン・サリス・ウク)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。唯一の東洋人ながらタンクトップの筋肉マン。
シン・サリス・ウクは代表作に『3 musketeers』、『ABC・オブ・デス2』などがあります。
スペンサーによるガムの人柄分析では、真面目で用意周到な性格だと言われた。
襲撃してきたノーマッドにいち早く気づいて素手で戦うが、それなりに善戦する活躍をする。
最後は追いかけてきたノーマッドと戦うも背骨を折られ、顔を踏み潰されて死亡した。

ブルドッグ(演:ポンチョ・ホッジズ)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。一流の運転技術を持つ。週に数回カギをなくす。
ポンチョ・ホッジズは代表作に『ライセンス・トゥ・ウェディング』、『悪魔の毒々パーティ』などがあります。
スペンサーによるガムの人柄分析では、おいしそうなゲイを選んで墓穴を掘っている。
古代の戦士で車を知らないノーマッドが的確にジープの変速機を壊し、修理するハメになる。
最後はノーマッドが投げた棒が腹部に刺さり、車で木に挟み込み、手榴弾で爆死した。

スペンサー(演:アンドリア・コジカ)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。出発する前にメンバーに様々な味のガムを配った。
アンドリア・コジカは代表作に『The Band』、『Solitary Child』などがあります。
配ったガムによって人柄が分かるようで、ノーマッドを追う間に暇潰しで自慢気に語る。
ジープが壊されて偵察すると、ブルネットが帰ったと同時にノーマッドに首を折られて死亡。

メイソン(演:J・クリストファー)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。陽気な性格で杖を持つ者を探知機で追っている。
J・クリストファーは代表作に『San Andreas Quake』、『Hard Drive』などがあります。
スペンサーによるガムの人柄分析では、気ままな性格で本人も笑いながら認めていた。
ジープを壊されて周囲を偵察している時、ノーマッドが現れると喉を引き裂かれて死亡。

・グリーン(演:スティーヴ・ハンクス)
モーセの杖を取り戻す任務に参加する。スペンサーから配られるガムの受け取りを拒否した。
スティーヴ・ハンクスは代表作に『メガ・シャーク vs メカ・シャーク』、『ロサンゼルス女子刑務所』などがあります。
スペンサーによるガムの人柄分析では、一匹狼であり、実際に無口で一切しゃべらない。
ジープを壊されて周囲を偵察している時に襲われ、至近距離で発砲するも首を折られて死亡。

ミート(演:フィリップ・アンドレ・ボテロ)
伍長。フリートウッド教授とともに行動する兵士。何かある度にノートに書き記している。
フィリップ・アンドレ・ボテロは代表作に『素敵な人生の終わり方』、『マッド・スピード』などがあります。
ノーマッドが生き返って兵士たちを殺す光景を見て、パニック状態になってしまう。
モーセの杖を取り戻す任務に同行するが、本名ではなく通称で呼ばせるようにしている。
あれだけパニックになっていたのに、なぜか杖を取り戻す任務では嘲笑うような余裕の態度。
最後は動けないノーマッドを挑発するが、歯を飛ばされて右目を貫かれ、頭を叩かれて死亡。

フリートウッド(演:ホセイン・マルダニ)
考古学の教授。モーセの杖を探す為にサディアス大将に雇われる。目的の為に手段を問わず。
ホセイン・マルダニは代表作に『Deadline』、『Slipawy』などがあります。
掘り出したノーマッドのミイラを回収し、知りすぎた兵士たちをミートとともに始末する。
ノーマッドのミイラを他の科学者に研究を任せ、その成果を余裕な態度で観察して報告する。
ミートをモーセの杖に同行させ、彼が死んだ事を告げられても表情一つ変えずにいた。
最後は復活したアッティラを倒すべくノーマッドを操るが、結局は首を絞められて死亡。

サディアス大将(演:M・スティーヴン・フェルティ)
モーセの杖を使って不死身の兵士を作り出そうとする責任者。あくまで利益だけを追求する。
M・スティーヴン・フェルティは代表作に『ダークネスナイト』、『ヘンゼルとグレーテル/おそろし森の魔女』などがあります。
あくまで軍の利益だけを考えていて、兵士が何人犠牲になっても構わないという考え方。
モーセの杖を取り戻す任務の隊長に幻覚を見るヴィトを任命するなど、上官としては無能。
無敵の兵士を作るのは表向きの理由で、実は末期ガンに冒されて自分を治したいという我欲。
最後は杖で不死身になろうとするが、ノーマッドの血じゃないとダメでアッティラとなる。

感想

個人的な評価

本作は5世紀にフン族とその諸侯の王として活躍し、中央アジアからヨーロッパに大帝国を築いたアッティラを題材にした作品です。
とは言っても、本作は配給がアルバトロスフィルムで製作がアサイラムなので、作品の程度がすぐに分かります。
冒頭ではアッティラの描写が『スコーピオン・キング』のような感じだが、規模が三人程度で比べ物にならないほど小物感が漂っています。
すぐに現代へ飛んでキーアイテムとなる“モーセの杖”が持つ魔力で軍がいつものような極秘の企みを始めてくれる。
当然ながら、その責任者となる大将は権力者のような言動で主人公に詰め寄ります。
その主人公は真っ当な事を言っているようだが、実は過去の任務失敗で戦死した部下たちの幻覚を見る危ないヤツでした。
しかも、迎えに来た兵士たちに向けて銃口を向けるなど、明らかに危ないヤツだという。
それに加えて、主人公である隊長とヒロインは仲間が死ぬまでほとんど活躍しません。
ようやく二人っきりになると、その存在をハッキリと示すようになってモーセの杖を無能な上官に手渡して任務は一応完了する。
とにかく、全員が無能であるけど、それが偉くなっていくと更に無能と化すバカに見える。
さすがはアサイラムという事でグダグダな展開をした後、何事もなかったように説明する場面がちゃんと登場してくれます。
クライマックスになってくるとワケが分からない状態となって、なぜかアッティラが大将の体を使って復活する。
それに加えてフリートウッドに操られたノーマッドとアッティラが戦う地味な展開になる。
結局、これを解決するには爆破しかないというサメ映画のような理屈で、主人公は時限爆弾を爆発する事で解決させる。
とにかく、本作は頭の悪い軍人と頭が良さそうで頭が悪い教授たちが織り成す頭の悪いクソ映画となりました。
さすがはアサイラムの製作というだけあって、冒頭の面白そうな感じが見事に開始数分で吹き飛ぶ手腕は健在だと言えます。
個人的にはガムで人柄分析をするオリジナリティは悪くないし、最後に主人公はチョコ派というオチのネタは嫌いじゃないです。