アウトブレイク・ライジング VD-140

作品紹介

公開年月  2013/03/12
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  ジョン・クラドック
脚本  J・T・ブーン
製作  J・T・ブーン、シェップ・ブーン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

軍が回収任務に当たっていた人工衛星が隕石の衝突により大破し、無数の欠片がシルバースプリングスの町に落ちた。
司令官のクーパーは部下を引き連れ、落下した欠片の回収に向かう頃、シルバースプリングスのでは一人の男が謎の変死体で発見される。
検死の結果、死体が何者かに噛み千切られ大半を食べられた事を知った保安官のマックスは、町に迫る異様な事態を察するのだった。

登場人物&出演者

マックス(演:マイケル・フローレス)
主人公。副保安官。保安官がいない間は責任者となる。ブルックとは恋人関係だと主張する。
マイケル・フローレスは代表作に『Pendulum』、『Just Sampling』などがあります。
日課のジョギングをしていたブルックを森で見つけ、早速と彼女とイチャイチャをする。
しかし、なぜか恋人と認められず、仲が良すぎる友達扱いながら肉体関係をしっかりと結ぶ。
町に隕石が落ちて異変が起き、全力疾走する感染者を射殺して、ブルックの妹を助ける。
絶望的な大量の感染者を前にショットガンと拳銃だけで倒すという主人公補正を発揮する。
最後はデヴィッドソンに足を噛まれてしまい、ブルックに後事を頼んで感染者の前に立つ。

ブルック(演:マルガリート・ミッチェル)
ヒロイン。大会がある為に毎日一人で森の中をジョギングする。マックスとは友達関係。
マルガリート・ミッチェルは代表作に『Impossible Choice』、『King Lee』があります。
ジョギング中に友達であるマックスと会い、イチャイチャしながら森でセックスをする。
あくまで仲の良い友達だと主張し、マックスを戸惑わせるような微妙なビッチ発言している。
町に隕石が落ちて異変が起き、家に帰るも感染者の襲撃を受けて父と母が囮となって逃げる。
最後は血だらけのマックスを見つけ、プロポーズと別れの言葉を聞いて彼が囮になって逃走。

スチュー(演:マーク・キアッポーネ)
ブルックの父親。森へジョギングするブルックを注意するも大丈夫と言われてしまう。
マーク・キアッポーネは代表作に『Lonely Joe』、『HoneyBee』などがあります。
町での買い物をブルックとするが、彼女はそのまま自転車で帰るという事で見送った。
家に帰ると泣き崩れる妻と死んだ息子を見て、更に全力疾走する感染者を見て状況を把握。
帰ってきたブルックも保護するが、感染者に侵入されて自分たちが囮となって娘を逃がす。
最後は保安官事務所までたどり着き、ステフを拾ってそのまま車でどこかへ逃走した。

ステフ(演:ゾーイ・ミラー)
ブルックの妹。週末はキャンプに出かける予定で同級生とともにブルックが送っていく。
ゾーイ・ミラーは本作が長編映画デビュー作となります。
キャンプで楽しく過ごしていたが、感染者の登場で一人だけ森に逃げ出してしまう。
さまよっていたところをたまたま通りかかったマックスに拾われて保安官事務所に行く。
そこでやって来た父親のスチューと遭遇し、マックスが囮になっている間に逃げ出した。

カレン(演:ベス・プラット)
ブルックの母親。夜明け前からジョギングするブルックを注意するスチューを宥める。
ベス・プラットは本作が長編映画デビュー作となります。
趣味の油絵をやっている時に息子がケガをして、感染者に追いかけられている光景を目撃。
すぐにショットガンを取り出して助けるが、射撃の腕が絶望的に下手で息子は殺される。
覆い被さった感染者をなんとか至近距離で射殺するが、それにより完全にパニック状態に。
最後は帰ってきたスチューと家に避難するが、感染者に侵入されて結局食い殺される。

デヴィッドソン(演:ベルナルド・セタロ・クラーク)
保安官事務所の職員でマックスの同僚。朝から事務所の前に座ってコーヒーを飲んでいる。
ベルナルド・セタロ・クラークは代表作に『Psychopathia Sexualis』、『Pushin’ Up Daisies』などがあります。
隕石のせいで山火事が起きて、その状況を見に行くが、その格好は明らかに釣り人に見える。
キムがチャドの食い散らかした遺体を発見し、その解剖を担当して冷静に分析した。
町が隕石による異変が起きると、事務所で感染者を何人か捕まえ、更に応戦するもケガする。
最後は感染者となってマックスの足を噛み千切るが、ショットガンを頭部に食らって死亡。

キム(演:ヴァネッサ・スミス)
ブルックの女友達。ブルックが妹をキャンプに送るついでに自分の妹も連れて行ってもらう。
ヴァネッサ・スミスは本作は長編映画デビュー作となっています。
お菓子を食い過ぎて妹はキャンプに行けず、ブルックが連れて帰って仕方なく面倒を見る。
夜、妹が外で何かを見たと泣き叫ぶと、恋人のチャドが見に行くも帰らないので様子を窺う。
そこでチャドの無残な死体を目の前にして保安官事務所に行くが、自分が食べたと疑われる。

チャド(演:ブレンダン・ナグル)
キムの恋人。週末はキムの妹がキャンプに行くという事でじっくりと楽しめると思っていた。
ブレンダン・ナグルは代表作に『The Essentials』、『Mr. Righteous』などがあります。
夜になってキムとの楽しみを始めるが、なぜかサングラスが頭にかかったままになっている。
雰囲気が出たところでキムの妹が邪魔をして、外の様子を見に行くが感染者に食い殺される。

クーパー(演:ジョディ・パセロ)
アメリカ軍の司令官。人工衛星が隕石によって大破し、その回収の為に現場へ向かう。
ジョディ・パセロは代表作に『A.K.A. Alice』、『Officer Pigsley』などがあります。
森の中に入っていくが、そこで感染者たちに襲われて部隊が全滅し、ケガを負ってしまう。
倒れていたところをたまたま通りかかったブルックに発見され、応援を頼むべく車へ向かう。
一人で立てないレベルの大ケガなのに、全力疾走する感染者を両手に持つ銃で撃ち殺す腕前。
最後は車にたどり着いて無線の番号をブルックに伝え、襲ってきた感染者に倒され殺された。

感想

個人的な評価

本作はまたも典型的な低予算ゾンビ映画となります。
ゾンビ映画というのは、その原因として主にウイルスがあるけど、その感染の仕方は大きく二つに分けられます。
まずは生物兵器として意図的に作られたが、なんらかの原因によって流出してしまう。
二つ目は宇宙から未知のウイルスがやって来て、それに触れた人間が感染していくパターン。
本作は後者に当たりますが、ハッキリとゾンビという表現を使っていない作品でした。
ですが、感染者は全力疾走する以外、ゾンビのように人間を襲って内臓を食う行動をする。
本作は感染系ホラー映画であるが、ゾンビ映画のカテゴリーに入れても構わないと思います。
隕石による謎のウイルスで感染していくけど、その過程が非常に分かりにくい構成です。
本作は全体的に説明不足というレベルじゃないほど、単純な物語なのにちゃんと見せるべき場面を見せていません。
ゾンビのタイプはモダン型だが、感染系ホラー映画なのでゾンビ要素を前提にしていないので全力疾走しているのはしょうがないでしょう。
ゾンビメイクの方はハッキリと見せる事はしないが、中の下という感じのレベルです。
そのせいで途中から展開が唐突に感じる場面が多くなり、ついにラストでまさかの丸投げという最悪の結末を迎える事になります。
どうやら本作は中盤まで思いついたらしいが、それ以降はどうやって終わらせるのか分からず丸投げをしてしまったように感じました。
映画を作るならば、ちゃんと責任を持って最後まで描くべきだが、丸投げした時点で本作に対する情熱はその程度だと分かります。
生き残った人物たちの結末も描かれないので、彼らが一生懸命サバイバルやった意味がまったくないのも痛々しすぎました。
一応、主人公と恋人の家族が物語の中心にあるけど、彼らの安否もほとんどが丸投げ状態だから可哀想すぎるように思えました。
いくら低予算ゾンビ映画であっても、ちゃんと結末を考えてから作って欲しいモノです。