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ラスト/ナイト RE-2546

ラスト/ナイト RE-2546

作品紹介

公開年月  2017/01/15
ジャンル  ホラー/パニック
原作  なし
監督  ジョルジョ・ブルーノ
脚本  ダニエル・ペイス、ダヴィデ・キアラ
製作  スザンナ・フェランド、エマヌエラ・モロッツィ
製作国  イタリア
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

深夜の森、車の中でホープが目覚めると隣の席には見知らぬ女性の死体があった。
外を見るとゾンビの群れが取り囲んでいたが、何がどうなっているのか理解できないホープは記憶を失っていた。
突然鳴る携帯電話に出たのは姉のサラで、彼女によると世界は謎のウイルスで滅びかけているという事実を知らされるのだった。

登場人物&出演者

ホープ(演:アイリーン・ブランディ)
主人公。車の中で手足が縛られ、口が塞がれた状態で目覚める。事故で記憶を失っている。
アイリーン・ブランディは代表作に『Délice Paloma』、『La Vingança』などがあります。
隣には大ケガを負った女性と外には死体があって、何がどうなっているのか分からない。
自分の事を知っているサムと連絡を取って出会うもゾンビの群れで彼を見捨てる。
サラの話しでは疾病予防管理センターの研究員で、解毒剤を開発した政府にとって重要人物。
結局、偽物の解毒剤を間違えて飲んでしまい、そのままゾンビとなる自業自得の結末に。

サム(演:ゲオ・ジョンソン)
ホープの姉サラの夫。ゾンビの群れから一緒に逃げていたが途中ではぐれていた。
ゲオ・ジョンソンは代表作に『Fade Out』などがあります。
電話でホープと連絡がつき、再会するもゾンビの群れに襲われてあっさりと死ぬ。

サラ(演:ミカエラ・デ・グランディ)
ホープの姉。電話でホープと連絡がつき、記憶喪失の彼女に状況を伝えていた。
ミカエラ・デ・グランディは代表作に『A LELE』などがあります。
サムを見捨てられた事を知らず、ホープと連絡を取ってなんとか救い出そうとする。
パニックになるホープに丁寧な説明をする役目を持ち、物語に大きく貢献しています。
噛まれてしまったホープを落ち着かせ、なんとか彼女を最後まで救い出そうとする。

クレア(演:ヴァレンティーナ・フェランテ)
ホープを誘拐した女。暴動を起こした一人でホープの解毒剤を狙っていた。
ヴァレンティーナ・フェランテは代表作に『La vita rubata』、『Liber Grassi』がある。
車の事故で致命傷を負い、ウイルス感染によってゾンビ化してホープを噛んでしまう。
実は彼女に息子がいて、ゾンビ化を治す為にホープを誘拐していたという事実をサラが語る。

ドナルド(演:ショーン・ジェームズ・サットン)
車の後部座席に縛られていた男。死んだ運転席の女に車を奪われていたという。
ショーン・ジェームズ・サットンは代表作に『Il prezzo del gioco』、『Spidarlings』などがあります。
車の外に出て助けを呼ぼうとしたホープがゾンビに襲われるがドアを開けなかった。
なんとか車に戻ったホープに見下されるが、自業自得としか思えず、お気の毒だった。
結局、ゾンビ化した運転席の女性に喉を食い千切られ、あっさりと死んでしまう。

感想

個人的な評価

本作はシチュエーション・スリラーという低予算映画に好都合な作品となっています。
シチュエーション・スリラーの名作に『ソウ』シリーズがあるけど、これに及ぶ作品は残念ながらあまりないと言えます。
そんな本作はイタリア製作となっているが、ゾンビ映画の老舗としてマニアの間で知られる。
舞台は車の中で主人公が記憶喪失の状態で目覚めるところから始まる典型的なパターン。
まず、自分が何者かも分からない状態であり、そこにゾンビたちが襲撃してきます。
その前に主人公の事を知っているサムと連絡を取って再会するも、パニックになって彼を見捨てるという行為をします。
百歩譲ってパニっくていたからそうしてしまったのは分かるが、その後は姉のサラから電話が来てウソをつきます。
それで状況が分からないのに何度も声を荒げて「助けろ」というが、そんな主人公に誰が感情移入するのでしょうか。
製作側の狙いが主人公をクズにするならばいいけど、普通は彼女と同じ目線に立たせるべきだと思います。
その為には主人公への共感を持たせないといけないのに、序盤からクズ発言を連発します。
こうなってくると、主人公が生き残るべきだと大半の観ている側は思わないでしょうね。
事実、自分も序盤のクズ発言に対して、共感や同情心が湧かず、逆に「死んでしまえ」と思うほどクソみたいな主人公だと感じました。
その後から姉のサラが主人公をフォローする解毒剤の開発、娘の存在など設定を説明するけど、残念ながら出発点がクソだったせいで挽回できません。
娘に対して大人が怖いとバカな事をしてしまうというが、クレアの行動は分かっても、お前がサムを見殺しにしたフォローにはならない。
結局、解毒剤は完成しているが、大量生産が追いつかず政府が選んだ人間だけが助かるという状況になっているという。
しかし、本作は車が舞台となっていて、周囲にはゾンビがいて、世界の状況は電話一本だけで伝えられるという説得力のない展開。
そもそも、主人公がクズという時点でどうでも良くなってしまい、シチュエーション・スリラーの仕掛けもないので面白くはありません。
まさしく本作はシリアスにやってしまった故に面白味のないゴミ映画の典型となりました。


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