作品紹介
公開年月 | 1994/03/12 |
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ジャンル | アクション/アドベンチャー |
原作 | 鳥山明 『ドラゴンボールZ』 |
監督 | 山内重保 |
脚本 | 小山高生 |
製作 | 泊懋、安齋富夫 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ドラゴンボール探しに出かけた悟天とトランクス、ビーデルの三人は恐竜の襲来に悩まされていた村娘を生贄に差し出そうとするナタデ村に到着。
悟天やトランクスたちは持ち前の強さで問題を解決するが、その際に悟空を追って7年前から地球に来ていた眠れるブロリーを覚醒させてしまう。
かつての仇敵である悟天を悟空の面影を見出し、怒り狂ったブロリーは暴れ回ると、青年となった悟飯が駆けつけて対峙するのだった。
登場人物&出演者
・孫悟飯(声:野沢雅子)
孫悟空とチチの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。長男で都の高校に通っている。
野沢雅子は近年の出演作に『天気の子』、『ドラゴンボール超/ブロリー』などがあります。
遠くからブロリーの強いパワーを感じ取ると、急いでトランクスや悟天の場所まで移動。
間一髪でトランクスと悟天を助け出し、伝説の超サイヤ人になったブロリーと戦う。
圧倒的なパワーを持つブロリーの前に苦戦してしまうが、それでも何度も立ち上がる。
最後はドラゴンボールの不思議な力で悟空が現れ、悟天と親子かめはめ波でブロリーを倒す。
・孫悟天(声:野沢雅子)
孫悟空とチチの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。次男でトランクスとは幼馴染み。
トランクスやビーデルたちとドラゴンボールを探し、食べきれないケーキとお菓子が願い。
ナタデ村で怪物を倒す事になると、お供え物を食べようとして止められてウソ泣きをする。
ブロリーが姿を現すと、カカロットに顔が似ている事から真っ先に狙われてしまう。
ドラゴンボールを持って神龍にブロリーを倒してもらおうとするが、呪文を知らず失敗。
最後はドラゴンボールの不思議な力で悟空が現れ、悟飯と親子かめはめ波でブロリーを倒す。
・トランクス(声:草尾毅)
ベジータとブルマの間に生まれた地球人とサイヤ人の混血児。赤ん坊から少年へ成長した。
草尾毅は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
悟天やビーデルたちとドラゴンボールを探し、どんな乗り物でも待たず無料で乗れる願い。
ナタデ村が怪物に悩まされると、それを倒す代わりにドラゴンボールをもらうと条件を出す。
ブロリーが姿を現すと、神龍に倒してもらおうと悟天に任せて囮役を買って出るも失敗する。
最後はボロボロの状態でブロリーにエネルギー弾を放ち、油断させて悟飯たちが倒した。
・ビーデル(声:皆口裕子)
世界チャンピオンのミスター・サタンの娘。悟飯から舞空術を習い空を自由自在に飛べる。
皆口裕子は代表作に『アップフェルラント物語』、『ご近所物語』などがあります。
トランクスや悟天たちとドラゴンボールを探しに出て、その目的は神龍を見る為だという。
ナタデ村に立ち寄ると、怪物に若者たちを生贄にしている事を聞いて解決しようとする。
湖に現れたブロリーと対峙し、周辺を破壊する行為を止めようとするが圧倒的な力で倒れる。
最後は親子かめはめ波でブロリーを倒すと、悟飯が一人で倒したと思って問い詰めた。
・クリリン(声:田中真弓)
地球人。かつて孫悟空とともに亀仙人の元で修行した親友。18号と結婚して髪の毛を生やす。
田中真弓は近年の出演作に『ONE PIECE STAMPEDE』、『ONE PIECE FILM GOLD』などがあります。
悟飯がブロリーをマグマに突き落とし、力尽きところでピッコロの服で助けにやって来た。
ブロリーが無傷でマグマの中から現れると、戦おうとしてエネルギー弾一発で倒れる。
最後は壁に埋もれたまま動けず、ブロリーが倒されて悟飯たちに存在を忘れられていた。
・ピッコロ(声:古川登志夫)
ナメック星人。かつて地球を支配しようとした魔族。悟飯の師匠でピンチの時に駆けつける。
古川登志夫は近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
力尽きた悟飯を助け出したが、実はクリリンがマネをして格好良く登場しただけだった。
・孫悟空(声:野沢雅子)
地球育ちのサイヤ人。セルゲームでセルが自爆した時に一緒に爆死して天界で修行している。
ドラゴンボールの不思議な力で劣勢だった悟飯と悟天の前に現れ、二人を励ます為に来る。
押し負ける悟飯と悟天を叱咤し、トランクスが隙を作った時に力を爆発させて勝利に導いた。
・ブロリー(声:島田敏)
サイヤ人。パラガスの息子。伝説の超サイヤ人。生まれた時から戦闘力10000を持っていた。島田敏は代表作に『綿の国星』、『逮捕しちゃうぞ』などがあります。
新惑星ベジータが崩壊寸前に宇宙ポッドで脱出して地球に飛来し、7年間も眠っていた。
お供え物が食べられないとして悟天のウソ泣きが響き、それによって目を覚ます事になる。
悟天を見て激昂して襲いかかるが、弄ぶように後から来た悟飯すらも簡単に倒していく。
最後は親子かめはめ波とトランクスのエネルギー弾に油断し、そのまま太陽で体が消滅した。
感想
個人的な評価
本作は『ドラゴンボール』シリーズの劇場版において13作目となります。
時期的には第25回天下一武道大会の開催直前であり、すでに悟空が死んでいて悟天と少年トランクスとビーデルが初登場となります。
オープニングも悟飯が主人公となり、主題歌も「WE GOTTA POWER」になっています。
これまでの劇場版とかなり展開が変わっていて、Z戦士たちがほとんど登場せず、悟飯、悟天、トランクス、ビーデル、クリリンしか出てこない。
一応、悟空とピッコロは登場しているが、あくまで幻という形で姿を現している程度です。
まだ子供であるトランクスと悟天が前半部分を引っ張っていくので、コミカルな展開がほとんどを占めています。
そのせいでブロリーが新惑星ベジータで登場した時と比べて絶望感があまり感じられない。
しかしながら、パワーアップした青年の悟飯でも超サイヤ人になっても勝てず、マグマの中に落ちてもダメージすら受けないブロリーの強さが分かります。
今回のブロリーはただ復讐心だけで突き動かされるので、マトモなセリフがほとんどなく、ただ暴れるだけの怪物と化しています。
確かに伝説の超サイヤ人であるブロリーは圧倒的なパワーを持つが、単なる地球人のビーデルがダメージを受けても五体満足でいられる点でも説得力に欠ける。
やはり、新惑星ベジータで出会ったブロリーと比べて圧倒的な存在感がなく、なんだか微妙な感じになってしまったと思います。
本作では「新生ドラゴンボール」を出そうとした結果、これまであった緊張感がなくなり、強大な敵であるはずのブロリーもマイルドになってしまったとイメージがありました。