作品情報
公開年月 | 2014/01/18 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ジョナサン・ミロ、カリー・マーニオン |
脚本 | リー・ワネル、イアン・ブレナン |
製作 | ダニエル・ノア、ジョシュ・C・ウォーラー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
小説家の夢が破れニューヨークから故郷に戻ったクリント。
母校の小学校で臨時教員となるが、給食のチキンナゲットを食べた女子生徒がゾンビ化する。
そして、彼女に襲われた生徒は次々とゾンビ化し、集団で教師たちを襲い始める。
クリントと生き残った教師たちは、生存をかけて獰猛な子供ゾンビに立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・クリント(演:イライジャ・ウッド)
主人公。小説家を目指していたが挫折して、ニューヨークから地元へと帰る。
イライジャ・ウッドは『ロード・オブ・ザ・リング』三部作で知られ、現在でも第一線で活躍しています。
本作では主演の他に製作としても参加していて、気合いの入った作品だと言える。
だけど、イライジャ・ウッドの気合いが驚くほど空回りしている作品でした。
・ルーシー(演:アリソン・ピル)
ヒロイン。クリントの同級生で教師を務める。流されるタイプだが途中でブチ切れる。
アリソン・ピルはカナダ出身で、テレビドラマや映画に舞台などで活躍しています。
臨時教師となったクリントと同級生という事で一番気にかけて会話をする。
体育教師で恋人であるウェイドに挟まれるが、結局は流されてしまう。
しかし、最後の方では自分の意見を主張するどころか、全員の悪口まで言ってしまう。
・ウェイド(演:レイン・ウィルソン)
ライバル。体育教師で元アメフトの州代表選手。クリントを威圧的に見ている。
レイン・ウィルソンはコミカルな演技でテレビドラマや映画などで活躍しています。
本作では圧倒的な存在感で主人公すら食ってしまう立ち回りでした。
レイン・ウィルソンはあまり好きじゃないが、その原因は目立ちすぎる点です。
当然ながら俺様オーラが出ていて、その言動が好きになれないと改めて分かった。
・ダグ(演:リー・ワネル)
理科教師。子供の頃、脳をケガしているせいでコミュニケーションが独特。
リー・ワネルは脚本家としても活躍し、『ソウ』シリーズ、『インシディアス』シリーズで知られています。
本作でも脚本を務めているが、彼のキャラクターはかなり力が入っています。
あの独特なキャラクターは他の個性的な教師を食ってしまうほどの強烈なインパクト。
一切笑わずにグロテスクな行動に出る点でもなかなかのインパクトでした。
・トレイシー(演:ジャック・マクブレイヤー)
美術教師。下ネタ全開のどこからどう見てもゲイにしか見えない。
ジャック・マクブレイヤーはテレビドラマや映画などで活躍しています。
初登場の下ネタと終盤でヒステリックなるところ以外は印象が薄かったです。
・レベッカ(演:ナシム・ペドラド)
社会科教師。クリントが初めて話しかけた瞬間の拒絶するマシンガントークが炸裂する。
ナシム・ペドラドは主にテレビドラマシリーズで活躍し、実写映画として3本目となります。
イリノイ州に対して不満をぶち撒けるが、終盤では存在感が薄くなりました。
・リック(演:ホルヘ・ガルシア)
用務員。覚醒作用のあるキノコでハイになる。目の前で凄惨な光景を見て自らの正気を疑う。
ホルヘ・ガルシアは俳優であり、コメディアンとしても活躍し、主にテレビドラマシリーズに出演しています。
さすがにコメディアンなので、彼の為に用意された顔芸のシーンはそれなりでした。
・シムズ(演:イアン・ブレナン)
副校長。校長が留守だから代理校長に昇格。典型的な自己中で人の話しを聞かない。
イアン・ブレナンはテレビドラマ『Glee/グリー』の脚本家として知られています。
出演時間は短かったけど、かなりインパクトのある死に方でした。
感想
個人的な評価
久しぶりのゾンビ映画となって楽しみにしていたが、思っていたよりは微妙だった。
イライジャ・ウッドが主演で、他にレイン・ウィルソンなんかも出ているから期待した。
ただ、レイン・ウィルソンはあまり好きじゃないし、どうせ出しゃばるだろうと思っていた。
それが見事に的中して、前半はレイン・ウィルソンはかなり目立っていました。
しかも、吹替が若本規夫だから、更にキャラクターが濃くなって個人的には嫌悪感が漂う。
本作のゾンビは子供という事でオリジナル要素となるが、まったくと言っていいほど緊張感の欠片もありません。
子供が主人公と同じように、子供がゾンビでは演出の面で制限があるので、どうしても迫力が欠けてしまう。
ゾンビについては可もなく不可もないという感じだが、それ以上に教師たちのキャラクターが非常に濃い。
その中でヒロインとなるルーシーは流されるタイプだけど、最終的にはブチ切れてしまう。
あとはリー・ワネルの演じたダグのキャラクターが秀逸であり、相当彼は力を入れているのが伝わった。
物語としてはゾンビ映画の典型である脱出がメインとなるが、相手は子供だし、噛まれてもゾンビ化もしない。
そう考えると、ちゃんと武装すれば怖くないので、ゾンビ映画の怖さはなかったです。
一応はコメディベースだからギャグを入れているが、残念ながら笑えるネタは一つもない。
ゾンビ映画をやるならば、何か突き抜ける要素がないと受けないのは当然です。
普通にやってしまうと退屈で面白くないし、中途半端にコミカルな要素を入れると、バカ映画になりかねない。
しかし、本作はバカ映画になりきる事ができず、イライジャ・ウッドとレイン・ウィルソンに頼っているだけでした。
あとはリー・ワネルが好き放題やってしまっているのはいいが、作品として悪影響だった。