ゾンビ・サファリパーク RE-2505

作品紹介

公開年月  2017/01/28
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  スティーヴン・バーカー
脚本  ポール・ガーズテンバーガー
製作  シャーロット・ウォールズ、ニック・ジロット、ほか
製作国  イギリス、スペイン
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

クロモシンAの蔓延で20億人が犠牲となった人類対ゾンビの戦争から7年。
生き残ったゾンビを孤島に隔離してゾンビ狩りを楽しむアトラクション「リゾート」が人気を集めていた。
戦争で父を亡くしたメラニーはゾンビ狩り療法がトラウマ克服に効果的と聞いてやって来る。
しかし、何者かが「リゾート」のセキュリティシステムを制御不能にし、ゾンビが解き放たれてしまい、島を爆撃するブリムストン・プロトコルが発動するのだった。

登場人物&出演者

メラニー(演:ジェシカ・デ・ゴウ)
主人公。ゾンビ戦争で父親を亡くしトラウマを抱えている。それを克服する為にやって来る。
ジェシカ・デ・ゴウは代表作に『Kath & Kimderalla』、『ファイナル・アワーズ』がある。
父親の残した映像が更にトラウマを増長させるのに繰り返し見るという頭の悪い行動を取る。
リゾートに行ってトラウマ克服しようとするが、結局は銃を一発も撃たなかった。
それなのにほとんど無傷で生還するのは主人公補正と他のキャラクターたちの犠牲の上。
最後はトラウマの話が宙に浮いてしまい、なぜかリゾートを訴える人物になるという。

ルイス(演:マーティン・マッキャン)
メラニーの恋人。トラウマ克服しようとする恋人を心配するも一方で楽しみにしている。
マーティン・マッキャンは代表作に『シャドー・ダンサー』、『僕と世界の方程式』がある。
ゾンビ戦争の経験者でツライ過去を体験しているが、射撃の腕はアーチャーに次ぐ。
案内係であったネビンズが噛まれ、ゾンビ化する前に撃ち殺す的確な判断力を下した。
最後の方では追いつめられると、メラニーを見捨てるというまさかの行動を取るクズに。
結局は先に行ったおかげで噛まれて、メラニーから自殺用を手渡される事になる。

アーチャー(演:ダグレイ・スコット)
リゾートにやって来た中年の男。オリエンテーションでは席を外して一人で飲んでいた。
ダグレイ・スコットは代表作に『ディープ・インパクト』、『96時間/レクイエム』がある。
セイティが不審な動きをしている事を察知し、同じグループで彼女を監視していた。
ブリムストン・プロトコルが発動し、ゾンビからのサバイバルになって仕切る。
素性を明かさないが軍人のような動きをして、グループの中で最も頼りになった人物。
最後はメラニーを活かす為に盾となるが、なぜかラストで無傷のまま再登場するチートさ。

セイティ(演:エレン・リース)
リゾートにやって来た若い女性。新婚旅行で来たが婚約者は姿を現さず一人で参加する事に。
エレン・リースは代表作に『デビルクエスト』、『ワールド・ウォーZ』などがあります。
実はゾンビの権利団体リビング2のメンバーでリゾート社の閉鎖を訴えていた。
データのダウンロードをするが、同時にウイルスを仕込んでシステムをダウンさせた張本人。
無知ほど危険なモノはないと体現する人物で、グループ内では味方がいなくなる。
結局はゾンビに噛まれてしまい、データをジャックに渡してそのままゾンビに食われる。

ジャック(演:ジャッサ・アルワリア)
リゾートにやって来たバカ者(若者)の一人。オンラインゲームで優勝してリゾートに来た。
ジャッサ・アルワリアは代表作に『The Whale』、『サン・オブ・ゴッド』などがあります。
一人でいるセイティをなんとか誘おうとするもガキ扱いされて呆れられる。
ブリムストン・プロトコルでアルフィーが死んで、ようやく調子に乗る事を止める。
セイティからデータをもらうも、難民キャンプの近くで噛まれてアーチャーに粛清される。

アルフィー(演;ローレンス・ウォーカー)
リゾートにやって来たバカ者(若者)の一人。ジャックとともに優勝してリゾートへ来た。
ローレンス・ウォーカーは本作が長編映画デビュー作となっています。
基本的に下半身だけでした物事を考えていないが、グループの中で最初に死ぬ。

サルヴァ(演:シェイン・ザザ)
リゾート社でセキュリティの管理責任者。仕事に対して適当な人物。
シェイン・ザザは代表作に『
リゾートの心臓部であるセキュリティを適当にしたせいで事態を悪化させたクソ野郎。
施設内にゾンビが溢れると仕事を放棄して逃げようとするも最初に食い殺される。

ヴァレリー・ウィルトン(演:クレア・グース)
リゾート社のCEO。生き残っていたゾンビを使ってリゾートを作り上げた人物。
クレア・グースは代表作に『Alone』、『アドレナリン・ブレイク』などがあります。
実は難民たちを受け入れて、彼らをゾンビにしてリゾートの経営を安定させていた。
運良く一人だけ生き残っていたが、メラニーから人類最大の罪と言われて見捨てられる。

感想

個人的な評価

ゾンビ映画はどんなジャンルにも柔軟に対応する素晴らしい素材である。
特にまったく関係ないヒット作にあやかってゾンビ要素を加えて作る映画も少なくない。
そんな本作は完全に『ジュラシック・ワールド』を意識した作品となっています。
原題はまったく関係ないのですが、冒頭の展開は『ジュラシック・ワールド』そのものです。
リゾートと呼ばれる生き残ったゾンビたちを収容する島では、自由にゾンビ狩りをする事ができるというアトラクションが人気を博す。
万全のセキュリティに守られたリゾートでは、過去に起きたゾンビ戦争でトラウマを持つ人たちを克服させる効果があるという。
主人公であるメラニーは父親をゾンビ戦争で亡くし、そのトラウマに囚われている一人。
過去のトラウマを克服する為にリゾートへ参加するけど、なぜかトラウマを生み出す父親の映像を見るという頭の悪い事をしています。
それでリゾートに行くと、ゾンビ狩りどころか、銃を持つがゾンビと目が合ったという理由で発砲を止めてしまう。
これから始まるサバイバルでは足手まといになるはずだが、そこは主人公補正を発揮して周囲から守られる事になります。
本来なら恋人のルイスが率先して守るべきだが、なぜか初めて会ったアーチャーという謎の中年男が守るという流れになる。
しかも、アーチャーは相当の腕を持っていて、狙撃銃ではほとんど一発でゾンビを仕留める。
加えてサバイバルをするグループではリーダー的な役目を果たす頼れる人物でもある。
それが最後の方でメラニーを逃がす為にゾンビたちの群れに飛び込むが、ラストでは無傷で登場するというチートぶりを発揮した。
本作は数ある低予算ゾンビ映画とは違い、ちゃんと予算をかけていて、ストーリーもしっかりしている逆に珍しい作品でした。
登場するゾンビはクラシック型とモダン型が入り交じった現代的な設定である。
ただ、オリジナリティという面では乏しく、驚くような展開がないのは物足りないと感じた。