チャイルド・プレイ/誕生の秘密 VD-84

作品紹介

公開年月  2013/12/20
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ドン・マンシーニ
脚本  ドン・マンシーニ
製作  デヴィッド・カーシュナー、ドン・マンシーニ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

生まれながらに車椅子生活を強いられるニカは、精神病を患う母のサラと広い屋敷で二人暮らしをしていた。
ある日、ニカの元に不気味な人形が差出人不明で送られると、その晩にサラは悲鳴とともに大量出血で死んでしまう。
母の死で遠く離れた姉のバーブが家族を引き連れて様子を見に来るが、それを待っていたのはグッドガイ人形・チャッキーであった。

登場人物&出演者

ニカ(演:フィオナ・ドゥーリフ)
主人公。先天性の障害で車椅子生活。精神を病んだ母親のサラと広い屋敷に住んでいる。
フィオナ・ドゥーリフは代表作に『メッセンジャー』、『ザ・マスター』などがあります。
差出人不明のグッドガイ人形・チャッキーが届いた晩にサラが死んでショックを受ける。
すぐに訪れた姉が遺産相続の手続きをする事に不信感を抱くも食事会を開いた。
チャッキーの正体が殺人鬼だと知って対応しようとするが時すでに遅くみんな殺されていく。
最後はチャッキーと直接対決し、生き延びるが事件の犯人として精神病院で隔離される。

バーブ(演:ダニエル・ビスッティ)
ニカの姉。夫と娘を持ち遠くで暮らす。出版業界に勤めるが生活的に厳しい状況にある。
ダニエル・ビスッティは代表作に『インシディアス/第2章』、『ゲットスマート』がある。
母が死んで屋敷を訪れるが、その目的は屋敷を売り払って現金を手にしようとしている。
大切にされたニカに対して嫉妬心を持ち、何かと彼女に対してトゲのある言葉を放つ。
イアンがジルとの浮気がバレていて、アリスと引きはがされる事に苛立ちを覚える。
チャッキーに仕掛けたカメラを取り出そうとするが本性を現した彼に目玉を抉られ死亡。

イアン(演:ブレナン・エリオット)
バーブの夫。普段はコーヒーショップで働くが稼ぎが少なくバーブの悩みの種である。
ブレナン・エリオットは代表作に『ダブル・ジョパディー』、『ブラッドショット:ヴァンパイア・エージェント』などがあります。
グッドガイ人形の存在を知っている。アリスを溺愛するが一緒にいられない事を不満に思う。
その一方でバーブがジルと浮気をしている事を知り、アリスから引き離そうとしている。
耳栓をして寝ていたが、ようやく状況に気づくが、犯人がニカだと勘違いしてしまう。
その結果、油断したところでチャッキーに襲われると、斧でアゴごと切断されて死亡する。

アリス(演:サマー・ハウエル)
バーブの娘でニカの姪。両親とともに屋敷を訪れてチャッキーをプレゼントされる。
サマー・ハウエルは本作が映画デビュー作となっています。
共働きの両親は家を空ける事が多く、そのせいで元気がなくジルも心配していた。
チャッキーと一緒にいるせいで彼の囁きを聞くが、無邪気なせいで真意を知らない。
その後、ニカが殺人犯と裁判で判決が下り、父方の祖母の家で暮らす事になる。
そこにグッドガイ人形・チャッキーが再び戻り、遊びと称した魂の交換をされる。

ジル(演:メイトランド・マコーネル)
アリスのベビーシッター。週に400ドルで雇われる。グッドガイ人形を知っている。
メイトランド・マコーネルは代表作に『ニンジャ★チアリーダー』などがあります。
実はレズビアンでバーブと関係を持っているが、一方で元気のないアリスを心配する。
バーブとパソコンでビデオ通話している時、チャッキーに襲われ感電死してしまう。

フランク(演:A・マルティネス)
バーブが連れてきた知人の神父。動揺しているニカの為にやって来たという。
A・マルティネスは代表作に『11人のカウボーイ』、『メガ・パイソン vs ギガント・ゲイター』などがあります。
グッドガイ人形いついて過去の事件を思い出そうとするが結局は思い出せないまま。
食事会でチャッキーが混入した毒入りの料理を食べたせいで交通事故を起こして死亡。

サラ(演:シャンタル・ケスネ)
ニカとバーブの母親。精神的に病んでいて大量の薬を服用する。ニカの面倒を見ている。
シャンタル・ケスネは代表作に『URAMI/怨み』、『Real Gangsters』などがあります。
突然届いた差出人不明のグッドガイ人形・チャッキーを受け取ったせいで殺される。
実は過去にチャッキーが人間時代に友人だったが、極度な偏愛を持たれて拘束された。
警察に通報するがお腹を刺されてニカが半身不随になる元凶となってしまう。

感想

個人的な評価

本作は1988年に初公開された『チャイルド・プレイ』から約30年が経過している。
一作目から三作目まではアンディを主人公に据え、四作目と五作目はチャッキーが主人公を務めているシリーズとなります。
本作は六作目となっているが、本編ではなくスピンオフという位置づけで唯一のビデオスルーとなってしまいました。
人形に殺人鬼が乗り移るという衝撃的な設定は、一見してコミカルなようだが、実は非常に恐ろしい作品だと言えるだろう。
これを子供が観てしまうとトラウマは必至だと言えるほど衝撃的な設定でした。
今回はスピンオフという事になっているが、たっぷりとチャッキーの恐ろしさを魅せます。
本作はチャッキーを知らない世代向けに製作され、その衝撃をもう一度再現しています。
シリーズをずっと観ている人間として、当初のグッドガイ人形の顔に違和感を覚えました。
微妙にモデルチェンジした顔に不満を持ったが、本性を現した時のツギハギの顔が知っているチャッキーに戻って安心しました。
やはり、あの容赦ない殺し方はさすがのチャッキーだと思うし、あのギョロッとした目も怖さと同時に恐ろしさを演出する。
スピンオフでありながらも、チャッキーの人間だった頃のエピソードも盛り込んでいます。
何よりチャッキーの声を担当しているブラッド・ドゥーリフが顔出ししているのが良い。
そして、主人公であるニカを演じるフィオナ・ドゥーリフは、名前から分かるようにブラッド・ドゥーリフの娘となります。
まさかの親子共演がここで実現するのは逆に素晴らしいとしか言えない配役だと言えます。
更にずっと狙われていたアンディを演じたアレックス・ヴィンセント、クレジット後に登場するというお楽しみがある。
普通は違う役者を使うのだが、本作はちゃんとアンディを演じたアレックス・ヴィンセントを起用しているところにシリーズへの敬意が感じられる。
他に四作目で登場したティファニーが登場していて、もちろん、こちらも過去に演じたジェニファー・ティリーが起用されている。
このように本作は単なるスピンオフではなく、ちゃんとシリーズに対して愛を持った製作陣によって作られた原点回帰の作品となっています。
スピンオフでビデオスルーだったので、コミカルな内容を想像したが、一作目を意識した本作はいい意味で裏切られました。
どうやら7作目も公開が控えていて本作の出来から非常に期待できると思います。