沈黙の鉄槌 RE-3288

作品紹介

公開年月  2019/12/06
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ジェームズ・カレン・ブレザック
脚本  チャド・ロー、ジョニー・マーティン・ウォルターズ
製作  ティモシー・ウッドワード・Jr、マイカ・E・ブランと
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

都会を離れ田舎町に一人で暮らす元警官のフランクは、音信不通になっていた息子チャンスが何者かに殺されたとマンス刑事から知らされる。
息子の敵を討つべくフランクは犯人探しを始めると、因縁の相手で街を牛耳るギャングのボス・デズモンドの息子が関わっていると知る。
更に協力者だったマンス刑事もデズモンドと裏取引をしていると突き止め、復讐するべくフランクはアジトへ単身で乗り込むのだった。

登場人物&出演者

フランク・ウィルソン(演:ジョニー・メスナー)
主人公。元警官。末期ガンだった妻を亡くし、息子とも音信不通になって田舎で暮らす。
ジョニー・メスナーは代表作に『アナコンダ2』、『バトルスティール』などがあります。
重い病気を患っているが誰にも言わず、息子が殺されたと聞いて復讐の為に動き回る。
法を無視した調査で簡単に息子を殺した相手を見つけ、マンス刑事に証拠を渡していた。
順番にデズモンドの手下、マンス刑事、デズモンドを殺していき、ついにフィンを残す。
最後はフィンに返り討ちに遭うも、警察に悪事を流し、命を引き換えに刑務所へぶち込む。

スウィリー(演:ビル・コップス)
田舎で隠遁生活しているフランクを知る老人。唯一フランクの居場所を知っている。
ビル・コップスは代表作に『ハスラー2』、『ナイトミュージアム』シリーズがあります。
息子の死を知らせに来たマンス刑事を道案内し、フランクが大変な思いしたことを知る。
復讐の為に街へ戻るフランクを一度止めるが、聞かない彼の決意を知って見送った。
家に帰っていたフランクの居場所を聞く為にデズモンドが来て、銃で脅されて教えた。
最後はフランクの付き添いから家に帰り、また来たデズモンドを挑発して殺されてしまう。

アシュリー・ミレット(演:キム・デロンギ)
元検事。フランクを昔から知っている。現在は検事を辞めて弁護士として活動している。
キム・デロンギは代表作に『New Year’s Kiss』などがあります。
息子を殺されたフランクを会って、彼の無念さに同情しながら最大限の協力をする。
フランクの頼みでマンス刑事について昔のツテを使い調べ、賄賂を受け取るクズだと判明。
重傷を追ったフランクをスウィリーと付き添いし、彼が目覚めるまで様子を見ていた。
最後はフィンを逮捕できる条件をフランクに伝え、命を張る彼との別れを惜しんでいた。

マンス刑事(演:DMX)
フランクの息子が殺されたと知らせに来た。全力で捜査するも犯人は見つけられずにいる。
DMXは近年の出演作に『トップ・ファイブ』、『アポカリプス・オブ・ザデッド』などがあります。
実はデズモンドから賄賂を受け取っており、その分だけで彼の犯罪行為を見逃していた。
デズモンドの銃をフランクから渡され、弾道検査を要求するも賄賂を受け取って見逃した。
フランクの始末に失敗したデズモンドの尻拭いをするべく、直接会って殺そうとした。
最後は悪事がフランクにバレバレだと知らず、逆に彼の誘いに乗って殺されてしまう事に。

デズモンド・パッカード(演:ザック・ウォード)
犯罪組織のボスであるフィンの息子。慎重な父親と違って自分勝手に動いて問題を起こす。
ザック・ウォードは近年の出演作に『ダークウォッチ/戦慄の館』、『ロッジ/LODGE』などがあります。
使いっぱしりだったフランクの息子を殺し、そのせいで彼に狙われる事になってしまう。
状況の重さをまったく理解しておらず、フランクが危険だとフィンに言われても動じない。
フランクに振り回されてようやく殺したと思ったら、後遺症なしの重傷だけで済まされる。
最後はマンス刑事の車で来たフランクに襲われ、命乞いもさせないまま呆気なく殺された。

フィン・アデア(演:スティーヴン・セガール)
犯罪組織のボス。いつも高級な葉巻と酒を片手に作業する。無能な息子に手を焼いている。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『沈黙の終焉』、『沈黙の達人』があります。
組織の金の動きを把握していて、無断で盗んだ者には容赦ない制裁を加える一面を持つ。
息子がフランクの息子を勝手に殺した事により、厄介な問題になるとして警告をした。
結果的にフランクのおかげで足元がガタガタとなって、息子と手下の裏切りで制裁した。
最後はフランクを返り討ちにするが、告白を警察に流されて刑務所へぶち込まれてしまう。

感想

個人的な評価

本作は久々とも言える『沈黙』シリーズの最新作となります。
もちろん、勝手に配給会社が邦題にしたシリーズであって、何よりスティーヴン・セガールが主人公ではありません。
近年のスティーヴン・セガールは悪役をやった方がラクだと気付いたと思います。
なぜなら主人公だと動かないといけないので、最近は体重が増えて膝か腰に負担がかかるので避けたいという思いが伝わります。
本作でも歩いている姿は合計しても1分もないぐらいで、その後はほとんど葉巻を吸って酒を飲んでいました。
この場面が一回だけなら別に問題はないけど、何度も葉巻を吸って酒を飲むシーンが出てきたので悪役の権力をフル活用しています。
悪役は座りながら葉巻を吸って酒を飲んでもそれらしく見えるので、スティーヴン・セガールは明らかに味をしめちゃっただろう。
多分、これは映画の経費で落としているだろうから、好きな葉巻と酒を楽しみながら金ももらえる効率の良い仕事に落ち着いてしまった。
もう『沈黙』シリーズとしての必然性がなくなっているが、本作は相当ヒドい部類に入るレベルだと思います。
まず、主人公をよく見せようともしておらず、他の登場人物に関しても設定だけでしか動いていないという魅力が一切ありません。
ザック・ウォードは知っている俳優だったけど、最初は気付かないほど別人のような劣化でとても悲しい気持ちになりました。
本作はスティーヴン・セガールが葉巻と酒を楽しんだ事だけしか記憶に残らず、それ以上でもそれ以下でもない残念な作品でした。