沈黙の帝王 RE-2315

作品紹介

公開年月  2016/07/09
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ティトゥス・パール
脚本  アレックス・ブレナー、ジェシー・シリオ
製作  ブランドン・バロウズ、コートニー・ローレン・ベン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

近未来では全体主義国家となったアメリカでは、政府の秘密組織の指導者によって命のあらゆる局面が管理されていた。
優秀な工作員であるコードネーム・コンドルは国の監視を免除され、国家の敵になる者を暗殺するように訓練を受けている。
しかし、コンドルは任務の失敗で組織に追われるようになり、やがて、彼は人類を想像も絶する危険な連鎖を知る事になるのだった。

登場人物&出演者

コンドル/アクソン・レイ(演:ジョニー・メスナー)
主人公。国家の工作員。究極の殺人マシーンとしての訓練を受けている。
ジョニー・メスナーは代表作に『アナコンダ2』、『バトルスティール』などがあります。
冷酷に殺しを遂行していくが、実は過去に恋人を失って後悔していた。
死んだと思われた恋人のニーナと再会し、国家を裏切って指揮官を殺す任務に就く。
殺人マシーンであるけど、頭が悪くて性欲の塊なので、当然のようにすぐ捕まってしまう。
拷問を受けている時も女々しく「やめろ」と叫んでいるなど、主人公として魅力がない。
そして、操られるだけの中身がない事が暴露され、更に主人公としての魅力を失う。

ニーナ(演:サーシャ・ジャクソン)
ヒロイン。過去にコンドルと恋人関係にあったが、彼を殺人マシーンにするべく排除される。
サーシャ・ジャクソンは代表作に『ブルークラッシュ2』、『ジャ^ヘッド3/撃砕』などがあります。
とある施設に囚われているところを偶然にもコンドルによって助け出される。
性欲の塊であったコンドルと自宅で寝ようとするが、当たり前のように捕まってしまう。
意外にもアクションが達者で、コンドルも引くぐらい敵を倒していました。
実は管理官と結託してコンドルを操っていたビッチで最後はそれらしい終わり方でした。

管理官(演:リチャード・タイソン)
コンドルを作り上げた張本人。実は反逆者の一人で指揮官を倒す為にコンドルを助ける。
リチャード・タイソンは代表作に『キンダガートン・コップ』、『ブラックホーク・ダウン』などがあります。
当初は国家の味方だと思っていたが、まさかの反逆者だったというオチはよくある事です。
しかし、リチャード・タイソンはどう見ても悪役にしか見えず、最後まで信じられなかった。

指揮官(演:スティーヴン・セガール)
悪役。全体主義国家を作り上げた男。東洋の文化に傾倒している哲学者のような人物。
スティーヴン・セガールは近年の出演作には『キリング・サラザール/沈黙の作戦(ミッション)』があります。
国家を牛耳る黒幕として登場して、コンドルや管理官を圧倒する存在感を出している。
単純な悪役ではなく、なぜかクローンがいて永遠に不滅の存在となっている。
やはり、スティーヴン・セガールは典型的な悪役に収まらず、何かと都合のいい展開となったのは言うまでもないだろう。

感想

個人的な評価

『沈黙シリーズ』は永遠と思えるほど、もう何作目になるか分かりません。
しかし、どれも邦題で勝手にタイトルをつけているだけで、関連性はまったくない。
本作では堂々とスティーヴン・セガールの顔が出ているけど主人公ではない。
近年のスティーヴン・セガールは年を取って、肥大化しているせいでフルタイムの映画は厳しくなっています。
なので、最近は専らいいところ取りの役があって、無名の俳優を主人公にして、一番おいしい部分を取っていくパターンが増えている。
本作もタイトルからして胡散臭さ満点だが、スティーヴン・セガールの役も胡散臭い。
アクションもほどほどにして、基本的によく分からない哲学みたい事を言っている。
もちろん、東洋の文化全開のキャラクターになっていて、慌てるようなシーンもないです。
悪役として君臨しているので最終的に主人公の手で倒されるが、それでもクローンという反則技で実質的に死にません。
そもそも世界観の設定がガバガバすぎるし、雑なので元がよく分からないまま進んでしまっています。
そのワリにスケールが小さく、低予算だから仕方ないが、あまりにも大雑把すぎる。
スティーヴン・セガールのアクションは期待できないけど、主演を務めたジョニー・メスナーはやっぱり地味な存在でした。
完璧な殺人マシーンと言っているのに、頭まで鍛えてないようで、その行動があまりにも幼稚でバカとしか思えなかったです。
もうワザと主人公の魅力を削いでいるようにしかみえないほど残念な感じでした。