沈黙の執行人 TV-61

作品紹介

公開年月  2014/08/19
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  キオニ・ワックスマン
脚本  ジェイソン・レインウォーター、キオニ・ワックスマン
製作  フィリップ・B・ゴールドファイン、スティーヴン・セガール
製作国  アメリカ
鑑賞方法  テレビ(午後のロードショー)

あらすじ

史上最大級の凶悪な敵を取り逃したアレキサンダーは長い軍役を退き、ロシアの小さなアパートで便利屋として静かな生活を送っていた。
そんなある日、勢力争いに火花を散らすマフィアの抗争に隣人の幼い子供が巻き込まれる。
平穏に事態を収めようとしたアレキサンダーだったが、目の前に現れた男こそ取り逃した敵であり、鎮めていた感情が再び込み上げ、戦場の鬼へと変わるのだった。

登場人物&出演者

アレキサンダー(演:スティーヴン・セガール)
主人公。特殊部隊で凶悪犯を追っていたが、その際に女の子を助けようとするも失敗する。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『キリング・サラザール/沈黙の作戦(ミッション)』、『沈黙の帝王』などがあります。
2年後、便利屋として生計を立てるが、女の子を死なせた事が夢として今でも見てしまう。
便利屋は仮の姿で、実はプロの殺し屋であり、ロシアン・マフィア殺しを行っていた。
その目的は取り逃したミスター・チェンの殺害で、巻き込まれたレナたちを助ける事になる。
最後はサーシャと組織を潰し、ミアを人質に取ったミスター・チェンを一瞬で斬殺した。

レナ(演:ユリア・ベエルデス)
アレキサンダーの隣に住む女性でミアの姉。部屋のカギをなくし、アレキサンダーが開けた。
ユリア・ベエルデスは代表作に『Highschool in Less Than 54 Hours』などがあります。
父親がロシアン・マフィアに借金を残したまま死に、払う為にバーテンダーとして働く。
当初から魅力的な容姿が目立っていて、ミスター・チェンが顧客へ売る為に目をつける。
ウラジミールが計画を変更して、ミスター・チェンのところに連れて行かず温存する。
アレキサンダーに助けられ、サーシャが危ないところでウラジミールを撲殺して助けた。

ミア(演:ソフィア・ニコラエスク)
アレキサンダーの隣に住む少女でレナの妹。アレキサンダーの犬に「ノーマン」と名付ける。
ソフィア・ニコラエスクは代表作に『Toata lumea din familia noastra』などがあります。
父親の借金についてはあまり知らず、アレキサンダーの犬であるノーマンと楽しく過ごす。
ウラジミールによって捕らわれてしまい、ミスター・チェンにより売り飛ばされようとする。
そこにアレキサンダーとサーシャがやって来て、組織を全滅させて助け出される事に。

サーシャ(演:ヴィクター・ウェブスター)
レナとミアの兄。父親が残した借金を返す為にロシアン・ギャングに仕方なく協力している。
ヴィクター・ウェブスターは代表作に『スコーピオン・キング4』、『アイス・アルマゲドン』などがあります。
レナやミアと母親が違う異父兄妹で、アメリカ育ちで軍の仕事でロシアに来ていた。
ウラジミールの下で真面目に働いているが、ロシアン・マフィア殺しで疑われる事に。
間違えだとミスター・チェンに会おうとするが、パベルに気絶させられ監禁される。
なんとか脱出しレナを助け出して、ミスター・チェンを倒すべくアレキサンダーに協力した。

マリア(演:アナ・アデライダ・パージョイユ)
地元の刑事。一連のロシアン・マフィア殺しを捜査する。中国系の仕業として捜査をする。
アナ・アデライダ・パージョイユは代表作に『Ceva Bun de la Viata』などがあります。
次なるロシアン・マフィア殺しで現場を冷静に分析し、犯人の行動などを予測する。
刑事として有能で次第に狙われているのはロシアン・マフィアじゃない事に気づき始める。
パベルが裏切り者で殺されるところにサーシャのおかげで命拾いをした。

パベル(演:オビデュー・ニクレスク)
地元の刑事。マリアの相棒でロシアン・マフィア殺しの捜査する。死体に嫌悪感を示す。
オビデュー・ニクレスクは代表作に『エンド・オブ・アガン/沈黙の銃弾』などがあります。
派手にロシアン・マフィアが殺された現場で、ロシア人が殺されている状況に皮肉を言う。
実はミスター・チェンに雇われ、推理を進めるマリアが邪魔になって殺そうとする。
結局はサーシャが介入し、燃やすはずが燃やされ、トドメの銃撃を食らって死ぬ。

ウラジミール(演:クラウディウ・ブレオント)
ロシアン・ギャングのボス。クラブを経営し、レナをバーテンダーとして雇っている。
クラウディウ・ブレオントは代表作に『沈黙の復讐』、『キリング・サラザール/沈黙の作戦(ミッション)』などがあります。
ミスター・チェンの下で資金洗浄をするが、何度か金を盗まれて立場が危うくなっている。
レナをミスター・チェンに引き渡すべく行動するが、アレキサンダーに追いつめられる。
結局、サーシャを殺そうとしたところで背後からレナに棒で撲殺されてしまう。

ミスター・チェン(演:ツィ・マー)
中国人の武器商人。イスラム原理主義者でテロ活動に資金提供する。序盤の第二ターゲット。
ツィ・マーは代表作に『チェーン・リアクション』、『ラッシュアワー3』などがあります。
アレキサンダーが2年前に逃した標的で、ウラジミールを手下として資金洗浄を任せる。
ウラジミールの資金洗浄が上手くいかず、顧客への金の譲渡ができずにイライラする。
自分の地位を脅かしているのではないかとウラジミールの部下を平然と殺していく。
最後はアレキサンダーに追いつめられ、誇りをかけてタイマンするも一瞬で殺される。

感想

個人的な評価

本作は『沈黙』シリーズであるが、元々の邦題は『リターンド・ソルジャー/正義執行人』となっています。
二つのタイトルが存在しているけど、やはり、『沈黙』シリーズで揃えた方がいいのでこっちにしたいと思います。
本作はスティーヴン・セガールが出ている時点でラストはすでに決まっています。
更に物語の流れもほとんど決まっていて、あとは細かい設定がちょっとずつ違うだけです。
いわゆる“セガール拳”のマスターであるスティーヴン・セガールに死角はありません。
“セガール拳”を究めし者は、もはや人間で在らずの如く、本作の主人公は疲労、汗、眠気、食欲などを持ち合わせません。
ただ、目的に向けて殺しまくるだけであり、そこには人間味は一切存在していません。
しかも、今回は味方に対しても冷たい態度を取るけど、子供や女性には優しいです。
いつもは合気道を取り入れた格闘がメインだが、本作では短刀を用いた殺しがメインです。
多分、セガールはお気に入りの短刀を見つけたので、是非とも今度の映画でメイン武装として使おうと思ったのでしょう。
相手が銃を向けても関係なく、切られるまで待ってくれるという特殊能力を発動します。
これは“セガール拳”が新たなに獲得した能力であり、他の人は当然ながら使えないです。
最近のセガールが加齢と肥満で動けないので、代わりに動いてくれる若い俳優を起用する事が多くなっています。
本作では妹たちを助けるアメリカの軍関係者だったサーシャが頑張るけど、彼は“セガール拳”を体得していないのでボロボロになります。
それでもちゃんと役割を果たし、クライマックスにセガールが強く見えるに頑張りました。
最後はミスター・チェンがミアを人質に銃を突き付けるが、なぜかセガールの言葉に説得され、タイマンする事になる。
善戦するとも思えば、すれ違い様に一瞬で斬られるという無様な最期を迎えるという意味不明な死に方になりました。
本作は『沈黙』シリーズらしく、セガールは息切れ一つもせず、ケガどころか汗すらかかずにマフィア組織をぶっ潰しました。