ボーダーライン RE-2316

作品紹介

公開年月  2015/09/18
ジャンル  サスペンス/犯罪/アクション
原作  なし
監督  ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本  テイラー・シェリダン
製作  モリー・スミス、ベイジル・イヴァニク、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

FBIの誘拐即応班を指揮する女性捜査官のケイト・メイサーは、その活躍が認められ、メキシコの麻薬カルテルの壊滅と最高幹部の拘束という任務の作戦にスカウトされる。
作戦リーダーのマット、顧問として同行する謎のコロンビア人のアレハンドロとともにケイトは国境を越え、メキシコのフアレスに向かう。
しかし、そこで待っていたのはルールを無視した暴力が支配する麻薬戦争の深い闇だった。

登場人物&出演者

ケイト・メイサー(演:エミリー・ブラント)
主人公。FBI捜査官。麻薬カルテルの後始末ばかりで黒幕までたどり着けず不満を持つ。
エミリー・ブラントは近年の出演作には『スノーホワイト/氷の王国』、『イントゥ・ザ・ウッズ』などがあります。
作戦についてほとんど内容を聞かされず現場で色々と彼女の常識を打ち破る出来事が起きる。
観ている側と同じ立場で状況を理解しようとするが、それは麻薬カルテルの対策と分かる。
やはり、マトモな精神状態ではやっていられない任務で、それまでの禁煙を破るという心理状況が伝わってくる。

アレハンドロ(演:ベニチオ・デル・トロ)
リーダー・マットの相棒。所属不明のコロンビア人。元検察官で過去に妻子を亡くしている。
ベニチオ・デル・トロは近年の出演作には『リトルプリンセス/星の王子さまと私』、『インヒアレント・ヴァイス』などがあります。
麻薬カルテルに対するスペシャリスト的な立場で目的の為なら手段を選ばない。
引き金を引く躊躇いもなく、相手が子供であっても一切容赦しない冷酷な部分がある。
ある意味、本作の裏主人公とも言える人物で、すべてを失っているから言動に迷いがない。

マット(演:ジョシュ・ブローリン)
マヌエル・ディアス捜査のリーダー。国防総省所属。
ジョシュ・ブローリンは近年の出演作には『ヘイル・シーザー!』、『エベレスト3D』などがあります。
大事な会議ではビーチサンダルとラフな格好をしているが、任務は過酷そのものである。
だからこそ軽いノリで現場にやって来て、満面の笑みで新人のケイトを出迎える。
しかし、マットのやっている事は完全なる違法であり、悪を取り締まるには当然の行為だと信じている。

レジー(演:ダニエル・カルーヤ)
FBI捜査官でケイトと同僚。良き友人としても母親のようにアドバイスをする。
ダニエル・カルーヤは36作に出演し、主にテレビドラマシリーズで活躍しています。
当初からマットは信用できないとケイトに警告し、何も言わない彼女の代弁者でもある。

感想

個人的な評価

本作は非常に評価の高い作品として多くの映画賞にノミネートされています。
麻薬カルテルの容赦ないやり方は有名であるが、それを取り締まる組織を描いています。
主人公としてケイト・メイサーが登場が、物語の中心にはアレハンドロがいます。
ケイトは麻薬カルテルに対する作戦を知っていく役目として、観ている側の味方となる。
相手は残酷な事を平然とやるのだから、取り締まる側もそれ相当の事をしないといけない。
それを彷彿とさせるようなやり方が展開され、ケイトの精神も壊れていくのです。
マトモな精神状態ではやれないような作戦だという事をアレハンドロが体現してくれる。
本作はとにかく、不安を煽る演出が秀逸で、その中でも音楽が特に上手いです。
何かを発見し、徐々に正体を暴こうとする時に聞こえてくる音楽は不安を煽ります。
更に本作では麻薬カルテルの恐ろしさを冒頭から演出し、それを取り締まる為にどのような事をすればいいのか提示している。
ある意味、麻薬カルテルとは戦争状態であり、基本的な殺られる前に殺るが鉄則である。
その行動を躊躇う事なくやれるアレハンドロこそが本作の意味合いを表現しているだろう。
結局、主人公はアレハンドロでケイトは映画を華やかにする為だけの存在であった。
要約すれば、ケイトはアレハンドロたちがやっている違法な事を正当化する為にいるだけ。
なんだかややこしく感じるだろうが、結局はアレハンドロの復讐劇だったと言える本作。
もう少し素直に描けば分かりやすいだろうが、それじゃ他とは差別化ができないと思われる。