作品紹介
公開年月 | 2008/04/18 |
---|---|
ジャンル | コメディ/ホラー |
原作 | なし |
監督 | ジェイ・リー |
脚本 | ジェイ・リー |
製作 | ラリー・シャピロ、アンドリュー・ゴロヴ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
近未来のアメリカで第4期目に突入したブッシュ政権は慢性的な兵力不足に陥っていた。
打開策として死人を蘇らせる危険なウイルスを開発するが、誤って研究所で蔓延し、抹殺を恐れた感染者は場末のストリッパー・クラブに逃げ込んだ。
人気No.1ストリッパーが感染すると、大胆なポールダンスや過激なサービスでクラブは大盛況するのだった。
登場人物&出演者
・キャット(演:ジェナ・ジェイムソン)
ストリッパー・クラブ「ライノ」のストリッパー。通称「永遠のメスネコ」と呼ばれている。
ジェナ・ジェイムソンは代表作に『ジェナ・ジェイムソン/異常性欲』、『ファックドラフト』などがあります。
ライノでは一番の稼ぎ頭で個室まであるが、他のストリッパーから絶賛する声をもらう。
Z分隊から脱走した隊員に噛まれて一度死ぬが、ステージに立って客たちを一層盛り上げた。
食欲を満たす為にステージで踊り、気に入った男を別室に連れ込んで容赦なく食っていた。
最後はライバルのジーニーと戦っていたが、背後から襲ったZ分隊にあっさり始末された。
・ジーニー(演:シャムロン・ムーア)
ストリッパー・クラブ「ライノ」のストリッパー。自称「伝説のストリッパー」と名乗る。
シャムロン・ムーアは代表作に『がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン』などがあります。
いつもキャットをライバル視しており、彼女のステージが盛り上がると再登場を志願する。
キャットが噛まれて死ぬと一番喜んでいたが、ゾンビになって盛り上げる彼女に嫉妬した。
Z分隊から脱走した隊員に自ら噛ませて、ゾンビになるとステージを盛り上げていく。
最後はキャットとの対決をするが、襲撃したZ分隊によって中断され、始末されてしまう。
・イアン(演:ロバート・イングランド)
ストリッパー・クラブ「ライノ」のオーナー。所属するストリッパーたちを毛嫌いしている。
ロバート・イングランドは近年の出演作に『ザ・ミッドナイトマン』、『アナコンダVS殺人クロコダイル』などがあります。
金儲けを第一の主義にしていて、お顔ダンスを嫌がっていたリリスに強要させようとする。
キャットが噛まれて死んでパニックになるが、彼女がステージを盛り上げて金儲けを計画。
ゾンビになったストリッパーで大きく金儲けすると、普通の人間のブランジェをクビにする。
最後は逃げようとしてリリスたちに陵辱され、ゾンビ化してZ分隊に標本として捕まった。
・ブランジェ(演:ジャネット・ソーサ)
ストリッパー・クラブ「ライノ」のストリッパー。基本的に他人に対して無関心である。
ジャネット・ソーサは代表作に『ルール2』、『クルーエル・インテンションズ2』がある。
新人のストリッパーであるジェニーの隣にいたが、挨拶した彼女を完全に無視していた。
キャットが噛まれて死んでからゾンビになると、ステージを盛り上げる事に違和感を持つ。
クラブがゾンビだらけになると生存者と一緒に避難するが、キャットの部屋に立てこもる。
最後はZ分隊がクラブを制圧すると、ゾンビになった状態で出てくるがあっさり始末された。
・ジェニー(演:ジェニファー・ホランド)
ストリッパー・クラブ「ライノ」の新人ストリッパー。地元育ちの素朴で純粋な女の子。
ジェニファー・ホランドは代表作に『アメリカン・パイ in ハレンチ教科書』があります。
祖母の人工肛門を手術する費用を稼ぐべく、恋人の反対を押し切ってやって来ている。
最初のステージ前に恋人のデイヴィスに止められ、踊っている時に泣いてしまい退場した。
ゾンビになったキャットに憧れて自身もそうなると決めるが、悲惨な現状に拒否した。
最後はデイヴィスと抱き合っていたところで、Z分隊がやって来てポエムを語って助かった。
・リリス(演:ロクシー・セイント)
ストリッパー・クラブ「ライノ」のストリッパー。パンク・ファッションで目立っている。
ロクシー・セイントは代表作に『Death in the Desert』、『Thirty Nine』などがあります。
ポールダンスをしている時、イアンの提案する「お顔ダンス」を嫌がって勝手に降りた。
ゾンビになったキャットのステージを見て感動し、自ら噛まれる為に彼女の部屋に来た。
生まれ変わったようにゾンビとしてステージに立ち、キャットたちと盛り上げていく。
最後は逃げようとしたイアンにお顔ダンスしてゾンビ化させ、Z分隊にあっさり始末された。
・カシュフェルド(演:ブラッド・ミルン)
極秘の研究所でスーパー兵士の研究をしていた。ウイルスが蔓延してZ分隊を要請した。
ブラッド・ミルンは代表作に『呪われし家に咲く一輪の花』などがあります。
Z分隊に電磁パルスによる攻撃が有効だとして言い渡し、その後は姿を消してしまう。
ストリッパー・クラブでゾンビ騒動が収まると、実はずっと客として監視していた。
そこでウイルスをバラ撒く事で大金持ちになれると話し、Z分隊をムリヤリ納得させた。
最後は残っていたゴミ袋を手に取ったが、ゾンビ化した頭部があって噛まれてしまう。
感想
個人的な評価
本作は『エルム街の悪夢』シリーズのロバート・イングランド、「ポルノの女王」ジェナ・ジェイムソンの共演が話題となりました。
まず、ロバート・イングランドは悪夢の殺人鬼フレディ・クルーガーを演じた事で有名。
完全にイメージが固定してしまったが、本来は性格俳優として認められた人物でした。
一方でジェナ・ジェイムソンは世界的なポルノスターであり、実業家としても成功した人物でもあります。
つまり、両者ともにホラー映画業界とポルノ映画業界において成功した人物となります。
その共演という事もあって、本作はカルト映画としてコアなファンが多くいます。
とにかく、本作は何も考えずに鑑賞するタイプの作品だが、ちゃんと楽しませようとする演出を徹底しています。
冒頭ではZ分隊という精鋭の特殊部隊が登場するが、ハッキリ言って、この人たちだけでも作品として成り立ちます。
ストリッパーがゾンビになって暴れると予想していただけに、冒頭で魅せた防護服が想像以上に格好良かった。
そこからストリッパー・クラブに舞台が移るけど、ジェナ・ジェイムソンのポールダンスは他を圧倒するぐらいの雰囲気があります。
確かに踊っているのはストリップだが、そこにはどこか芸術的な要素も含まれている。
さすがに「ポルノの女王」と言われているだけに、ジェナ・ジェイムソンは主人公じゃなくても充分に目立っていました。
本作はストーリー性に乏しい分、多くの登場人物によって埋め合わせをしている感じです。
しかも、ストリッパー・クラブとZ分隊によるシーンの違いを明確にして、ラストで両者が鉢合わせした時に物語をきちんと終結させている。
カルト映画というのはコアなファンの声が大きいけど、意外にも本作は計算された展開を繰り広げていると思います。
ただし、どうしてもストリップがメインになっているので、頭の悪い事をやっているように見えてしまう。
これも製作側が意図した事かもしれないが、Z分隊をメインにしたゾンビ映画なら、かなり興味深いモノになりそうです。
本作は敢えて低俗な内容にしているが、本気でふざけたプロの仕事を感じられる作品でした。