羊たちの沈没 RE-2848

作品紹介

公開年月  1994/03/11
ジャンル  コメディ/サスペンス
原作  『羊たちの沈黙』、『サイコ』(モチーフ)
監督  エッジオ・グレッジオ
脚本  エッジオ・グレッジオ
製作  エッジオ・グレッジオ、ジュリー・コーマン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

FBIの新人捜査官ジョー・ディー・フォスターはボスのクサッター警部に、連続殺人鬼の手がかりを掴む為、精神病の受刑者アニマル・ピザ博士に面会してくるよう命じられる。
一方、ジョーの婚約者ジェーンは結婚資金欲しさから会社の金を持ち逃げしてしまう。
ジェーンが逃げ込んだ気味の悪い霊園モーテルで殺害され、ジョーとジェーンの妹リリーは夫婦を装い博士に教えられたモーテルに向かうのだった。

登場人物&出演者

ジョー・ディー・フォスター(演:ビリー・ゼイン)
主人公。見習いFBI捜査官。将来を有望視され、上司に呼び出されて連続殺人事件を担当。
ビリー・ゼインは近年の出演作に『ボーダー・ラン』、『ザ・ブラックナイト』があります。
連続殺人鬼の手がかりを探すべく、上司からアニマル・カンニバル・ピザ博士に会う。
アニマル博士からヒントを得て捜査するが、その最中に恋人のジェーンが行方不明となる。
なんとかアニマル博士から犯人が誰かと教えてもらい、リリーと協力して捜索をする。
最後はアントニオの母親に化けて、真犯人である母親を逮捕してジェーンと結婚をした。

ジェーン・ワイン(演:シャーリーン・ティルトン)
ジョーの恋人。結婚を願っているが、見習い捜査官である彼はまだ乗り気じゃない。
シャーリーン・ティルトンは代表作に『プロブレム・チャイルド2』、『スーパーヒーロームービー!!/最’笑’超人列伝』などがあります。
勤めていた会社の上司から契約金を金庫に持っていくよう言われるが、持ち逃げしてしまう。
白バイ警察から逃げる為、近くにあった霊園モーテルを見つけてなんとかやり過ごした。
正体を暴いたアントニオにナイフで刺殺され、近くにある沼に死体を捨てられた。
最後はレンジャーの母親に化けていて、無事にジョーと結婚をする事になった。

リリー・ワイン(演:ジョアンナ・パクラ)
ジェーンの妹。姉に負けずスタイル抜群で、白が好きなジェーンと違い赤が好きのよう。
ジョアンナ・パクラは代表作に『キッス』、『ヴァイラス』などがあります。
連絡がつかない姉を探すべく、恋人であるジョーのオフィスを訪れて魅力を爆発させる。
バルサム探偵とも連絡を取っていて、ジェーンの足取りが霊園モーテルが最後と知る。
同じく手がかりを見つけたジョーと合流して、アントニオから姉と金を取り戻そうとする。
最後はアントニオの家に現れたマミーから本物が出て、生きていた彼と結婚をした。

マーティン・バルサム(演:マーティン・バルサム)
私立探偵。ジェーンの上司から依頼されて、40万ドルを持ち逃げした彼女を探している。
マーティン・バルサムは代表作に『十二人の怒れる男』、『裏街・太陽の天使』があります。
独自に捜査していると、ジェーンの足取りが霊園モーテルが最後だと突き止める。
霊園モーテルを訪れるとアントニオから事情を聞くが、明らかに怪しいとして再び訪れる。
迷い込んだ屋敷にて待ち構えたアントニオに刺され、車ごと墓に埋められる事になった。
最後はリリーに化けて独自に捜査していた事を見せて、無事に真犯人の母親を突き止めた。

クサッター警部(演:スチュアート・パンキン)
ジョーの上司。発生している連続殺人鬼の事件に見習い捜査官であるジョーを抜擢する。
スチュアート・パンキンは代表作に『アラクノフォビア』、『ミクロキッズ3』があります。
辛い料理を食べたせいでウンコが燃え上がり、臭い料理を食ったせいで腐った息を吐く。
連続殺人鬼を捜査しているジョーに協力的であるが、法的な手続きに手こずっていた。
最後はコールガールと楽しんで大ケガするも、最終的に現場復帰して事件を解決させた。

アニマル・カンニバル・ピザ博士(演:ドム・デルイーズ)
超危険異常者棟に収容される受刑者。ピザに被害者の肉をトッピングして食べていた。
ドム・デルイーズは代表作に『世にも不思議なアメージング・ストーリー』、『呪われたハネムーン』などがあります。
精神病棟では特別扱いで、トマトを差し入れした看守をマクドナルドのケチャップにした。
サイキック・パワーで相手の思考を読み取れるが、ジョーの素性をすべて外していた。
ジョーがジェーンの行方を教えれば40万ドルを山分けすると取引を持ちかけられて承諾する。
最後は念願のピザ屋をジョーが用意して、彼の取り分10%に納得して犯人を教えた。

アントニオ・モーテル(演:エッジオ・グレッジオ)
霊園モーテルのオーナー。イタリア系。40万ドルを持ち逃げしたジェーンを13号室に泊めた。
エッジオ・グレッジオは代表作に『レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅』、『ボローニャの夕暮れ』などがあります。
母親は隠居していて女性客を好ましく思わず、その度に弁解してターゲットを殺していた。
捜査の為にやって来たバルサム探偵を一度追い払うが、また来たので仕方なく殺した。
実はその正体は死んだはずの母親が化けていて、これまでの殺人を行っていた。
最後は本物のアントニオが現れると、なぜかリリーと結婚するが、ヒッチコックに殺された。

感想

個人的な評価

本作はエッジオ・グレッジオが監督、脚本、製作、製作総指揮、出演を務めた作品です。
エッジオ・グレッジオはイタリア出身のコメディアンで、本作はパロディ映画として有名な部類に入ります。
以前からタイトルだけは知っていたが、未鑑賞だったのでちょうどいい機会として今回の鑑賞に至った。
本作はタイトルから分かるようにベースは『羊たちの沈黙』であるが、当然のようにパロディ映画として当時のヒット作のシーンもあります。
パロディ映画独特のギャグを入れながら、犯人を探していく本家をベースにした展開でした。
主人公を演じているビリー・ゼインに髪の毛があったし、真面目にコミカルなシーンを演じている姿は新鮮でした。
本家でも主人公以上の目立った存在となったレクター博士のパロディ、アニマル・カンニバル・ピザ博士もインパクトがありました。
さすがにパロディ映画だけあって、完全なるギャグキャラクターであるが、なんとか本家に似せようとしていました。
最初から最後まで真面目にバカをやっていて、爆笑こそはしないが、これはこれで面白い。
どうしてもパロディ映画の名作である『ホットショット』シリーズと比べて勢いに劣っているが、下ネタが少なめで見やすい作品だと思います。
ラストのメチャクチャな展開はパロディ映画だから許されるが、夢オチに近い感じでスッキリするようでしない締め方でした。