作品紹介
公開年月 | 1988/11/04 |
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ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | レイ・ネルソン 『朝の八時』 |
監督 | ジョン・カーペンター |
脚本 | フランク・アーミテイジ |
製作 | ラリー・J・フランコ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
仕事を求めて町に流れ着いたネイダは、ホームレスの為のキャンプで寝泊まりしていた。
教会でサングラスを発見すると、それを通して見えたのは人間に成りすまし、町を支配していた奇怪な侵略者の姿を知る。
更に至るところで人間を操っていた洗脳標識を知ったネイダは、侵略者たちを倒すべく戦いを決意するのだった。
登場人物&出演者
・ネイダ(演:ロディ・パイパー)
主人公。定職に就かず肉体労働をして日銭を稼ぐ生活。仕事を求めて街にやって来ている。
ロディ・パイパーは代表作に『ハイウェイマン』、『ハードネス』などがあります。
いつものように鋼鉄業の肉体労働をして、そこで同じく働くフランクと出会う事になる。
失業者が暮らすキャンプ地の向かいにある教会からサングラスを手にして宇宙人を知った。
ホリーを人質にして警官から逃げ出し、再会したフランクとともに宇宙人を倒す決意をする。
最後はアンテナによる擬態をする宇宙人の正体を暴くが、ホリーの裏切りで射殺された。
・フランク(演:キース・デイヴィッド)
鋼鉄業で肉体労働する黒人男性。デトロイトに妻子を置いて、街を転々として仕事をする。
キース・デイヴィッドは近年の出演作に『ナイスガイズ!』、『エンド・オブ・アメリカ』などがあります。
同じ鋼鉄業で働いていたネイダに家を紹介するが、何事も関わらないようにしている。
姿をくらましていたネイダと再会すると、サングラスを強制されるもなぜか殴り合いになる。
ようやく宇宙人の侵略を知って、レジスタンスと合流するも襲撃を受けて逃げ出した。
最後はテレビ局のアンテナを破壊しようとするが、ホリーの裏切りで頭を撃ち抜かれた。
・ホリー(演:メグ・フォスター)
テレビ局でディレクターの助手をしている。帰るところでネイダに捕まって逃亡させる。
メグ・フォスターは近年の出演作に『ブラインド・フューリー』、『ロード・オブ・セイラム』などがあります。
家までネイダを連れて行くが、当然のように状況が分からず、ただ彼に怯えていた。
隙を突いてネイダを窓から突き落とし、上司に連絡すると残されたサングラスを見つける。
レジスタンスのアジトにいたネイダたちと合流するが、警官の襲撃で離れ離れとなる。
最後はテレビ局で再び合流するが、宇宙人の味方でフランクを殺し、ネイダに殺された。
・浮浪者(演:ジョージ・フラワー)
フランクがネイダを案内したキャンプ地にいた浮浪者。いつもテレビを見ていた。
ジョージ・フラワーは代表作に『バーディ』、『宇宙からの侵略者』などがあります。
武装した警官たちによるキャンプ地が破壊され、その中でなんとか逃げ出していた。
見事にレジスタンスたちを全滅させた宇宙人たちが祝うパーティしている中に参加する。
そこで佇んでいたネイダとフランクを見つめると、彼らを地下施設を案内していた。
最後はネイダとフランクの暴挙に驚き、人質にされながらもなんとか生き延びた。
・ギルバート(演:ピーター・ジェイソン)
フランクがネイダを案内したキャンプ地にいた一人。何か用があると頼めばなんとかする。
ピーター・ジェイソンは代表作に『ゴースト・オブ・マーズ』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などがあります。
キャンプ地の向かいにある教会に出入りしていて、それをネイダに見られていた。
実は地球を侵略する宇宙人の正体を知るレジスタンスのリーダー格で機会を狙っていた。
武装した警官によって教会とキャンプ地が襲撃され、その前に察知して逃げ出した。
最後はネイダたちを仲間に迎えるが、武装した警官たちの銃撃によって倒れてしまう。
感想
個人的な評価
本作はレイ・ネルソンの『朝の八時』だけじゃなく、他に『Nada』と呼ばれる作品も原作となっています。
2018年9月には公開30周年を記念してHDリマスター版でリバイバル上映されています。
ジョン・カーペンター監督は多くの作品を作っているが、かなり確率でカルト映画を作り出しています。
そんな本作もカルト映画と呼べる作品であり、当然のように中身もB級映画となります。
本作の中で最もインパクトを与えるのは、サングラスをかけた瞬間に見える宇宙人たちのデザインだろう。
子供が見えてしまうと確実にトラウマとなるレベルであり、それこそジョン・カーペンター監督の思惑通りだと思います。
主人公は定住もしていない肉体労働者という点、宇宙人による絶対的な支配など、どこか実際の上流階級に対する皮肉を込めた内容にもなっている。
小バカにされる労働者たちの苦労と、上流階級に対抗する意味でも面白いと思います。
何より上流階級と想定する宇宙人が醜い姿という点でも、ジョン・カーペンター監督による強烈な皮肉を垣間見る事ができる。
そして、本作の中で主人公が友人にサングラスをかけさせようとして、ケンカになるシーンが6分にも及ぶところがスゴイ。
こんなくだらない事で堂々と時間を費やすジョン・カーペンター監督の度胸も凄まじいです。
ラストで宇宙人たちの正体がバレるが、そこで見える彼らのインパクトはまさしく悪夢とも言える作品でした。