スター・ウォーズ/フォースの覚醒 MY-255

作品紹介

公開年月  2015/12/16
ジャンル  SF/アクション
原作  ジョージ・ルーカス 『スター・ウォーズ』
監督  J・J・エイブラムス
脚本  ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス、ほか
製作  キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

帝国の崩壊から30年、赤い十字のライトセーバーを操るカイロ・レンが率いる帝国の残党“ファースト・オーダー”の台頭により、銀河は再び恐怖に支配されようとしていた。
彼らは消息が分からない最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの行方を追っていた。
そんな中、砂漠の惑星で家族を待ち続ける孤独な少女レイは、謎のドロイドBB-8とストームトルーパーの脱走兵フィンと出会い運命が一変するのだった。

登場人物&出演者

レイ(演:デイジー・リドリー)
主人公。砂漠の惑星ジャクーで孤独に暮らし、ずっと家族の迎えを待っていた。
デイジー・リドリーは代表作に『Scrawl』などがあります。
ゴミ漁りで生計を立てていたが、BB-8と出会い、更にフィンとの出会いで運命が変わる。
パイロットとして確かな腕を持ち、ミレニアム・ファルコン号の整備もできる腕前を持つ。
実はフォースの力を秘めており、カイロ・レンとのマインド・バトルでも屈しなかった。
彼女は砂漠の惑星で暮らす少女ではなく、もっと大きな役割を持つ者だと悟っていく。

フィン(演:;ジョン・ボイエガ)
元はストームトルーパー。ファースト・オーダーの虐殺に耐えられず脱走を決意する。
ジョン・ボイエガは代表作に『アタック・ザ・ブロック』などがあります。
レジスタンスのパイロットであるポー・ダメロンを助け出した事で運命が変わる。
BB-8やレイとの出会いで大きな戦いに巻き込まれるが、当初は逃げだそうとしていた。
しかし、友人であるレイやBB-8を放っておけず、自らの意志で戦いに参加する。

ハン・ソロ(演:ハリソン・フォード)
元反乱同盟軍の将軍。エンドアの戦いから30年後、チューバッカとともに密輸業者を再開。
ハリソン・フォードは近年の出演作に『アデライン、100年目の恋』、『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』などがあります。
長らくミレニアム・ファルコン号の行方を探していて、ようやく見つけて喜んでいた。
当初は密輸業者として戦いに関わりたくないと思っていたが、結局は巻き込まれる事に。
更にかつての愛した人、レイア姫と再会し、息子であるカイロ・レンの暴走を食い止める。
だが、結果的にカイロ・レンをダークサイドに落とす為の犠牲になってしまう。

レイア姫(演:キャリー・フィッシャー)
エンドアの戦いから30年後、レジスタンスの将軍となって、ファースト・オーダーと戦う。
キャリー・フィッシャーは近年の出演作に『マップ・トゥ・ザ・スターズ』、『ファンボーイズ』などがあります。
数年ぶりにハン・ソロと再会し、二人の息子であるカイロ・レンを救い出すように頼む。

チューバッカ(演:ピーター・メイヒュー)
ハン・ソロの良きパートナーで友人。エンドアの戦いから30年後、密輸業者となっている。
ピーター・メイヒューは『スター・ウォーズ』の新旧三部作にすべて出演しています。
倒れたハン・ソロに激昂して、カイロ・レンの横っ腹にブラスターの致命傷を負わせる。

ポー・ダメロン(演:オスカー・アイザック)
レジスタンスのパイロット。ルークの地図を入手も奪われそうになってBB-8に託す。
オスカー・アイザックは代表作に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス/名もなき男の歌』などがあります。
ファースト・オーダーに捕まって地図の在処について拷問を受けるも頑なに拒み続けていた。
しかし、やって来たカイロ・レンのフォースにより意識の中からBB-8の存在が知られる。
フィンによって救出され、レジスタンスに合流し、ファースト・オーダーに抗戦する。

ハックス将軍(演:ドーナル・グリーソン)
ファースト・オーダーを実際に束ねる将軍。超兵器を抱えるスターキラー基地で指示を送る。
ドーナル・グリーソンは近年の出演作に『エクス・マキナ』、『ブルックリン』があります。
最高指導者スノークから超兵器の使用許可を得て、演説とともに新共和国の惑星を消す。
レジスタンスのポー・ダメロンによってスターキラー基地が崩壊し、脱出する事になる。

カイロ・レン(演:アダム・ドライバー)
ファースト・オーダーを率いる。銀河帝国軍を率いたダース・ヴェイダーを崇拝している。
アダム・ドライバーは代表作に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス/名もなき男の歌』などがあります。
実はジェダイを復活させようとしたルーク・スカイウォーカーの一番弟子であった。
しかし、ファースト・オーダーの最高指導者スノークに誘われ、ダークサイドに墜ちる。
ダース・ヴェイダーとは違い、己の信念に迷いがあって、その為にずっと情緒不安定。
最後に父のハン・ソロを殺して、結果として完全にダークサイドへ墜ちる事になる。

最高指導者スノーク(演:アンディ・サーキス)
ファースト・オーダーを束ねる人物。カイロ・レンをダークサイドに誘った張本人。
アンディ・サーキスは近年の出演作に『猿の惑星:新世紀』、『GODZILLA/ゴジラ』などがあります。
カイロ・レンを完全にダークサイドへ堕とす為、ハン・ソロの殺害を命じる事に。

ルーク・スカイウォーカー(演:マーク・ハミル)
帝国軍の壊滅後、新たなジェダイを育てるもカイロ・レンの裏切りで自責の念から姿を消す。
マーク・ハミルは近年の出演作に『キングスマン』、『SUSHI GIRL』などがあります。
ファースト・オーダーを倒すカギとなり、彼の居場所を示す地図からレイが見つける事に。

感想

個人的な評価

本作は『スター・ウォーズ』シリーズのカノン(正史)として製作されました。
シリーズとして7作目であるが、新旧三部作と違ってエピソード番号が表記されていない。
ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカスフィルムを買収してから、シリーズ初の作品にもなっています。
本作の主人公であるレイを主人公とした新三部作の一作目として製作されました。
『スター・ウォーズ』はカルト的な作品から、メインストリームにのし上がった作品である。
世界に多くのファンを獲得しており、更に映画のノウハウを持つディズニーの製作でこれまでとは違ったアプローチをしています。
ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ』の世界を作り出した素晴らしい才能の持ち主だが、映画監督としてはそこまで上手くありません。
それに元々はハリウッドと袂を分かつ関係性で、映画作りの面でも色々と苦労しています。
ただ、莫大な収益を独り占めして、ルーカスフィルムという映像製作会社を設立しています。
これで『スター・ウォーズ』の新三部作で素晴らしい映像が作られる事になりました。
このシリーズに参加する事は名誉であって、ハリウッド製作じゃなくても多くのクリエイターや役者が望んで参加しています。
それでも会社規模として考えると、ジョージ・ルーカスだけでは限りがありました。
そこでジョージ・ルーカスはルーカスフィルムをディズニーに買収し、より『スター・ウォーズ』の世界観をエンターテインメントにした。
その結果、生まれたのが本作であるが、ディズニーのノウハウが活かされています。
今まで積み重ねてきた世界観に敬意を表しながら、高いエンターテインメント性の世界を生み出す事に成功しています。
やはり、このシリーズを支えるのはジョージ・ルーカスの構築した世界観、更に個性豊かなキャラクターたちだと思います。
これに関しては監督を務めているJ・J・エイブラムスの手腕が発揮されています。
何よりJ・J・エイブラムス監督自身が熱烈な原作のファンだからこそ、本作に対する愛がしっかりと伝わってきます。
だからこそシリーズの良さを活かしつつ、ディズニーのノウハウを使って、エンターテインメント性を高めた作品となっています。
本作が注目するべきは新たな世代が主要人物となっているが、その中で過去の偉大なキャラクターたちも登場する点だろう。
なんと言っても、ハン・ソロやチューバッカが物語の中核を担っているのも素晴らしい。
もちろん、過去作に敬意を表した構成もあって、シリーズのファンが喜ぶ展開である。
新規のファンにも充分楽しめる作品にもなっていて、SF映画としても高いエンターテインメント性を発揮しています。
ただし、絶大な魅力を持っていた悪役のダース・ヴェイダーに相当するカイロ・レンが本作のお荷物状態になっていました。
最初は威厳のある登場となるが、段々と不安定さを露呈してしまい、悪役としては非常に物足りない感じになりました。
ただ、これは意図的なキャラクターかもしれないので、今後の成長に期待できるだろう。
とにかく、次回作が楽しみになる作品であり、どうなっていくか期待大である。