スター・ウォーズ/最後のジェダイ MY-272

作品紹介

公開年月  2017/12/15
ジャンル  SF/アクション
原作  ジョージ・ルーカス 『スター・ウォーズ』
監督  ライアン・ジョンソン
脚本  ライアン・ジョンソン
製作  キャスリーン・ケネディ、ラム・バーグマン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

レイア将軍率いるレジスタンスはファースト・オーダーの猛攻に晒され、基地を手放し決しの脱出を図る。
その頃、レイは伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカーを連れ戻そうと説得を試みていた。
あるトラウマから心を閉ざし、ジェダイの訓練を請うレイに対しても頑なな態度を崩そうとしなかったルークであった。

登場人物&出演者

レイ(演:デイジー・リドリー)
主人公。レイアに命じられ辺境の星にいるルーク・スカイウォーカーを連れ出す任務を負う。
デイジー・リドリーは代表作に『オリエント急行殺人事件』、『オフィーリア』があります。
そこでライトセーバーを手渡すも、ルークは無造作に投げ捨て去るように言い渡される。
それでもレジスタンスの為に説得するも無視されるが、R2-D2などの説得で修行する事に。
修行しているとフォースによってカイロ・レンと交信して、彼に光の可能性を見出す。
最後はスノークを倒したレンと共闘するが、闇に墜ちた彼の誘いを断って袂を分かつ事に。

フィン(演:ジョン・ボイエガ)
ファースト・オーダーから離反した元ストームトルーパー。大ケガを負って治療を受ける。
ジョン・ボイエガは代表作に『アタック・ザ・ブロック』、『デトロイト』などがあります。
ようやく目を覚ますとファースト・オーダーの追撃はかわせないと分かって脱走を試みる。
そこで整備士のローズと出会い、追跡装置を切る事で逃げ切れると分かって作戦に乗り出す。
メガ・スター・デストロイヤーに乗り込むもDJの裏切りで、ファズマに捕まってしまう。
最後はファズマと直接対決して勝利し、ルークの時間稼ぎで基地を脱出してレイと再会した。

ポー・ダメロン(演:オスカー・アイザック)
レジスタンスの中佐。スターファイターのパイロット。レジスタンスでも屈指の技術を持つ。
オスカー・アイザックは代表作に『インサイド・ルーウィン・デイヴィス/名もなき男の歌』、『X-MEN:アポカリプス』などがあります。
基地から脱出するレジスタンスたちの為に時間稼ぎをするべく、単身で艦隊を相手にする。
無茶な作戦で多くの犠牲を出しながらも、苦しめられてきたドレッドノートを破壊する。
レイアが昏睡状態になってホルド提督が明確な作戦を述べない事に強い不満を持ってしまう。
最後はレイアの作戦だと理解し、クルーザーとともに運命を共にするホルド提督を認める。

ローズ(演:ケリー・マリー・トラン)
レジスタンスのクルーザーに搭乗していた整備士。悪事を働く輩スタンガンで失神させる。
ケリー・マリー・トランは代表作に『Untouchable』、『XOXO』などがあります。
フィンが脱出ポットにいるところを見つけ、彼が勝手に逃げ出そうとして捕らえる。
クルーザーが追跡されている原因をフィンと議論し、それを止めるべくポーに相談する。
フィンとコードブレイカーのDJを見つけ、敵の船に乗り込むも裏切りで捕まってしまう。
最後は神風アタックするフィンを止めるも重傷を負って、そのまま運び出されていった。

ホルド提督(演:ローラ・ダーン)
クルーザー“ラダス”の搭乗員。カイロ・レンの攻撃で指揮系統が崩壊し、代理で提督に。
ローラ・ダーンは近年の出演作に『ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ』、『わたしに会うまでの1600キロ』などがあります。
特に作戦を提示せず、あくまで真っ直ぐメガ・スター・デストロイヤーから逃げていた。
次々と帯同する船が破壊される中、攻撃も防御手段もない輸送船に生存者を乗り込ませる。
ポーから間違っていると指摘されると、彼の仲間によって拘束されて指揮権を剥奪される。
最後はラダスに一人だけ残り、輸送船を助ける為に敵艦隊に体当たりをして砕け散った。

ルーク・スカイウォーカー(演:マーク・ハミル)
伝説のジェダイ。辺境の星に隠居し、ただ死を待つだけの毎日を送っていた。
マーク・ハミルは近年の出演作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『キングスマン』などがあります。
レイアの使いでレイがレジスタンスに加わるよう説得に来るが、あっさりと断ってしまう。
実は過去にハン・ソロとレイアの息子であるベンを育てるが、闇に墜ちて後悔している。
同じ過ちを起こさないと決めてジェダイの崩壊を願うも、レイの登場で考えを改める。
最後はレイに新たなジェダイの可能性を信じ、フォースの幻影でレジスタンスを助けた。

レイア・オーガナ(演:キャリー・フィッシャー)
レジスタンスの将軍。ハックス将軍が率いる艦隊に基地を攻撃され、脱出を図っていた。
キャリー・フィッシャーは近年の出演作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』などがあります。
ポーの無茶な作戦に引き返すよう命令を下すが、無視されて多くの犠牲者を出してしまう。
メガ・スター・デストロイヤーの追跡装置でハイパースペースを追われて絶体絶命の状況に。
そこにスノークへの信頼を回復する為にカイロ・レンが率いる部隊の攻撃で昏睡状態になる。
最後は基地に現れたフォースの幻影となったルークと再会し、彼のおかげで生き延びる。

キャプテン・ファズマ(演:グェンドリン・クリスティー)
ファースト・オーダーのストームトルーパーの司令官。ブラスターを弾く鎧を着ている。
グェンドリン・クリスティーは代表作に『Dr.パルナサスの鏡』、『ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション』などがあります。
追跡装置を切りにやって来たフィンとローズを捕まえ、苦しませる方法で処刑を言い渡す。
最後はフィンと対決するも油断したところを倒され、崩壊する炎の中に落ちてしまう。

ハックス将軍(演:ドーナル・グリーソン)
ファースト・オーダーの将軍。典型的な中間管理職でスノークから仕事ぶりを監視される。
ドーナル・グリーソンは近年の出演作に『マザー!』、『バリー・シール/アメリカをはめた男』などがあります。
レジスタンスを基地から逃してしまい、スノークのフォースで地面に叩きつけられた。
なんとかレジスタンスの足取りを掴んで許されると、再び指揮官として追跡を再開する。
スノークが倒され、最高指導者を狙うもカイロ・レンの首締めフォースであっさりと諦める。
最後はレジスタンスたちが籠城する基地を攻撃する部隊を指揮し、カイロ・レンに従った。

カイロ・レン(演:アダム・ドライヴァー)
ファースト・オーダーの一人。元はルークだったが、今ではスノークの弟子となっている。
アダム・ドライヴァーは代表作に『ハングリー・ハーツ』、『沈黙/サイレンス』があります。
前回は剣が未熟なレイがフォースと調和した事で敗れ去り、顔には大きな傷を負っている。
それに加え、ダークサイドを手中しようとハン・ソロを手にかけるも逆に迷いを生じさせる。
一度はスノークに失望されるが、レイを連れ出す為に利用されるも明かされるまで気づかず。
最後はフォースで姿を投影したルークと剣を交わすも倒せず、レジスタンスも逃してしまう。

最高指導者スノーク(演:アンディ・サーキス)
ファースト・オーダーを率いる最高指導者。強力なダークサイドのフォースの使い手である。
アンディ・サーキスは近年の出演作に『猿の惑星:聖戦記』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などがあります。
カイロ・レンこそが銀河を支配するカギだと信じていたが、ハン・ソロのせいで台無しに。
一度はカイロ・レンに絶望してしまうが、彼を利用してジェダイを抹殺しようとする。
カイロ・レンをライトサイドに引き戻そうとしたレイを捕まえ、ルークの情報を読み取った。
最後はレイの処刑をカイロ・レンに任せるが、彼の裏切りで胴体を真っ二つにされて死亡。

感想

個人的な評価

本作は『スター・ウォーズ』シリーズにおける第8作目となります。
新たな三部作である「続三部作(シークエル・トリロジー)の二作目となります。
前作ではようやく主人公のレイが伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカーを見つけて物語が終わりました。
続三部作の注目する点は過去に登場したキャラクターたちが再登場している点だろう。
一作目ではハン・ソロやレイアが再登場しており、最後に旧三部作の主人公であったルーク・スカイウォーカーが再登場する。
とにかく、一作目では懐かしい顔たちが再集結するという昔からのファンには嬉しい作品となりました。
しかし、本作からはストーリーラインに力を入れており、特に物語のカギを握るルーク・スカイウォーカーに焦点を当てています。
素直にレイの言葉に従ってレジスタンスを助けると思えば、その内心では非常に複雑な思いを持っています。
本作の特徴としては三つの視点で物語が展開し、それぞれが独立しながらも最後には点と点がが一本の線となっていきます。
レイとルークでは彼とカイロ・レンに何があったのか解明していき、ジェダイという存在について語っていきます。
一方で大ケガから回復して目を覚ましたフィン、ポー、それに新たな仲間であるローズたちがレジスタンスの生き残りを模索していく。
そして、三つ目は敵であるカイロ・レンの物語であり、彼が持っている「迷い」というのが強くクローズアップされています。
レイという主人公は『スター・ウォーズ』シリーズにおいて、典型的な正義の心を持ち、最後までそれを信じて一直線に突っ走っていく。
フィンも最初は脱走したところから巻き込まれるが、本作でも「逃げる」選択をしてしまうが、新たな出会いによって成長していく。
カイロ・レンは前作でダース・ヴェイダーやシディアス卿に劣る存在であり、何よりも信念が弱いという面があまり評判が良くなかった。
本作ではその短所を更にクローズアップして、カイロ・レンは強いけど、精神的に弱いという一面を上手く引き出しています。
今回は三度の山場を迎えていくが、本来ならそれぞれで一本の作品になる濃さである。
これを映画一本にまとめあげているので、かなりの満足感を得られるのではないかと思う。
それに物語がどうしてもシリアスになりがちだが、ちゃんと緩衝材として笑える箇所を用意しているのは良かった。
ただ、本作の致命的な部分は続三部作から登場するキャラクターに重厚感がない点でしょう。
旧三部作では主人公のルーク・スカイウォーカーやハン・ソロ、新三部作ではアナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービが強烈なインパクトを残している。
それに対して、本作ではレイやフィンだと小粒すぎるし、何よりレイアやルークの存在感に負けてしまっている。
続三部作は旧三部作のキャラクターなしではインパクトに欠けるのは残念な部分である。
それでも、本作は壮大な物語である『スター・ウォーズ』シリーズの一本として非常に満足できる作品でした。