作品紹介
公開年月 | 2015/10/06 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | アンソニー・ディブラシ |
脚本 | アンソニー・ディブラシ、スコット・ポイリー |
製作 | スコット・ポイリー、メアリー・ポイリー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
閉鎖が決まった警察署で一人待機する新人の女性警官ジェシカ。
だが、来るはずの業者は到着せず、やがて不可解な怪現象が起こり始める。
ジェシカは必死に任務を全うしようとするが、その前に何者かが姿を現すのだった。
登場人物&出演者
・ジェシカ・ローレン(演:ジュリアナ・ハーカヴィ)
主人公。新人の警察官。父親も警察官だったが、事件に巻き込まれて殉職している。
ジュリアナ・ハーカヴィは代表作に『イルカと少年』シリーズ、『キミの腕に愛を書く/レネーの物語』などがあります。
夫の運命を知っている母親から止められるが、事件に巻き込まれない主張して仕事に向かう。
旧庁舎で次々と起きる怪現象に対処できず、ずっと振り回されるだけで無能さを露呈する。
何もできないままペイモンによって踊らされ、次第に現実と幻想の区別が付かなくなる。
最後は侵入者だと勘違いした産廃業者を射殺し、戻ったコーエンにより余儀なく射殺された。
・コーエン(演:ハンク・ストーン)
巡査部長。警察の旧庁舎で警備していたベテラン警察官。新人のジェシカに仕事を説明した。
ハンク・ストーンは代表作に『ブルージーン・コップ』、『パトリオット』などがあります。
ジェシカが来た時に激しく怒っていて、それを目撃した彼女を呼び止めて仕事を与えた。
自分と新庁舎の電話番号とを渡して、宿直が終わる頃に戻ると宣言して旧庁舎を立ち去る。
最後は現実と幻想で暴走して産廃業者を殺したジェシカを仕方なく射殺をした。
・ジョン・マイケル・ペイモン(演:ジョシュア・ミケル)
悪魔崇拝者。過去に何人もの少女を殺していて、自分こそが地獄の王だと称している。
ジョシュア・ミケルは代表作に『エクストラクション』、『侵入者/逃げ場のない家』などがあります。
ジェシカの父親が現場に踏み込んで少女を何人か助け出すが、結局彼を殺している。
その場で射殺されたという話しが一般的だが、実際は警察の留置所で仲間と自殺していた。
旧庁舎から移転するのは老朽化だけが理由ではなく、悪魔に身を捧げた事で怪現象を起こす。
最後は現実と幻想の間にいたジェシカを追い詰めると、一周忌で彼女を生贄にした。
感想
個人的な評価
本作は『iHORROR AWARDS 2016』にて主演女優賞を受賞した作品です。
この『iHORROR AWARDS』では『イット・フェローズ』や『グリーン・インフェルノ』の名だたるホラー映画を輩出しています。
更に本作ではジョン・カーペンター監督の『要塞警察』、悪魔崇拝のチャールズ・マンソンがモチーフにもなっています。
基本的に本作は主人公だけで物語が展開し、そこに典型的なアメリカン・ホラーの恐怖演出が盛り込まれた内容です。
アメリカン・ホラーの特徴は音でビックリさせる単純な演出しかなく、非常に分かりやすくみせてくれます。
その為、ホラー映画に必要な怖さが一切なく、更に演出は単調すぎて途中からどうでも良くなってしまう。
そうなってくると、肝心の怪現象を起こしている悪魔崇拝者の説明が欲しいけど、本作は最後まで語らずに終わります。
主人公はたった一人なのに、ほとんど説明がない状態で終わってしまう消化不良な展開です。
とにかく、単調すぎる演出だと90分程度の作品でも途中からお腹いっぱいになってしまう。
いきなり登場するホームレスの男、銃を奪った女の説明がなく、とりあえず怖そうな演出を並べてみただけの安直な手法は退屈です。
あとは主人公が無能すぎてイライラしてしまうのは監督の思惑ならば成功しているだろう。
主人公は運命的に最後の宿直をするお膳立てをしたのに、その設定がまったく活かされていないのも痛いところである。
ここら辺の描写をもっとやれば引き立つはずだが、監督は恐怖演出に間違えて力を入れてしまう残念さでした。
結局、最後は主人公が殺される点では、それまでのイライラを解消する意味では非常に良かったと思います。