作品紹介
公開年月 | 2018/05/18 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | 静野孔文、瀬下寛之 |
脚本 | 村井さだゆき、虚淵玄、ほか |
製作 | 古澤隆 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ハルオが20年に渡って練った「対ゴジラ戦術」によりゴジラを倒すが、地中深くから真のゴジラ「ゴジラ・アース」が姿を現す。
二万年の成長を続けてきた結果、ゴジラ・アースは体高300メートル、質量10万トンという圧倒的な生物に変貌していた。
ゴジラ・アースの破壊力を前にハルオたちは散り散りとなり、彼らを救った「フツア」の民によって再びゴジラ・アースを倒す策を練り始めるのだった。
登場人物&出演者
・ハルオ・サカキ(声:宮野真守)
主人公。大尉。ゴジラ掃討の降下部隊でリーランドの代理として部隊の指揮を任された。
宮野真守は代表作に『テイルズ・オブ・ヴェスペリア/The First Strike』、『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』などがあります。
ゴジラ・アースによる攻撃で散り散りとなるが、フツア族に助けられてケガも治った。
あくまでゴジラが地球を奪ったと強固な主張をして、ゴジラ・アースを撃退しようとする。
人類を超越しようとするガルグたちと口論となり、人間の範疇でゴジラに勝ちたいと主張。
最後は暴走するガルグたちを止めるべく反撃をするが、ユウコを助けられず泣き崩れる。
・ユウコ・タニ(声:花澤香菜)
ヒロイン。アラトラム号で生まれた日本人女性。ゴジラ・アースの攻撃後も生き残った。
花澤香菜は代表作に『センコロール』、『アラーニェの虫籠』などがあります。
ガルグたちと一緒に兵器の残骸でマイナたちから攻撃を受け、後にハルオと合流した。
ハルオと仲良くしていたミアナに嫉妬して、危険な場所に入り込むが助けてもらう。
ガルグたちの考えに反対するマーティンたちに割って入り、なぜかビルサルドに肩入れする。
最後はナノメタルを注入されてパニックとなり、ハルオがゴジラを放って助けてもらう。
・マーティン(声:杉田智和)
環境生物学者。イタリア系アメリカ人。ゴジラ・アースの攻撃後、フツア族に保護された。
杉田智和は代表作に『劇場版アクエリオン』、『劇場版七つの大罪/天空の囚われ人』がある。
フツア族の文明に対して多大な興味を持ち、すぐに彼らの特性や彼らの社会を分析した。
メトフィエスの送った救難信号で救助艇がやって来るが、学者として地球へ残る事を決める。
メカゴジラシティでビルサルドが技術を独占する事を心配し、助力を意見するも断られる。
最後は暴走するガルグのナノメタル化に怯え、メトフィエスの誘導でシティから逃走した。
・アダム(声:梶裕貴)
揚陸艇とホバーの操縦士。ゴジラ・アースの攻撃後、ユウコやガルグたちと生き残っていた。
梶裕貴は代表作に『劇場版イナズマイレブン/最強軍団オーガ襲来』、『劇場版七つの大罪/天空の囚われ人』などがあります。
未だにゴジラ・アースを倒そうとする過激な思想を持つハルオに同調して協力を惜しまない。
メカゴジラシティに到着してから役目がなく、棒立ち要員となって存在感が消えてしまう。
最後はガルグの暴走でナノメタル化する中、マーティンの言葉で一緒にシティを逃げた。
・ウンベルト・モーリ(声:堀内賢雄)
アラトラム号の船長。中央委員会のメンバー。ゴジラ掃討降下部隊からの連絡がなく困惑。
堀内賢雄は代表作に『アモン・サーガ』、『薄墨桜/GARO』などがあります。
ゴジラ・アースの熱線攻撃が母船まで届く事実を知り、生存者の捜索を時間制限にする。
救難信号を受け取って救助艇を出すが、帰ってきたのは三名だけでハルオに憤りを持った。
メカゴジラシティの発見により、ゴジラが倒せるとして船内のビルサルドは徹底抗戦を主張。
最後は地球でゴジラ・アースの掃討作戦を展開するハルオたちを母船から見守っていた。
・ベルベ(声:三宅健太)
異星人「ビルサルド」の軍事教官。ゴジラ・アースの攻撃後、ガルグたちと生き残った。
三宅健太は代表作に『TAILENDERS』、『ニンジャバットマン』などがあります。
上司であるガルグの過激な意見に同調し、捕らわれたフツア族の皆殺しにも賛同した。
フツア族の使っている武器からナノメタルを発見すると、ゴジラに勝てる可能性を見出す。
ナノメタルにより強化したヴァルチャーの操縦を志願して、ハルオたちと誘導をする。
最後はナノメタル化を受け入れるが、ハルオの裏切りでナノメタルが停止して墜落した。
・ガルグ(声:諏訪部順一)
異星人「ビルサルド」の技術士官。ゴジラ・アースの攻撃後、ユウコたちと生き残った。
諏訪部順一は代表作に『劇場版テニスの王子様』シリーズ、『劇場版黒執事/Book of the Atlantic』などがあります。
一度はフツア族に捕まっていたが、なんとか脱出しようと皆殺しを辞さない考えを示す。
フツア族の使っている矢やナイフから、メカゴジラに使ったナノメタルを発見した。
メカゴジラシティに到着すると、生き生きとして不眠不休でゴジラ対策の要塞化をしていた。
最後はゴジラを倒すべくナノメタル化するが、ハルオの決断で止められて制御室と爆死した。
・メトフィエフ(声:櫻井孝宏)
異星人「エクシフ」の軍属神官。ゴジラ・アースの攻撃を遠くから見ていて影響を受けず。
櫻井孝宏は代表作に『デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!』、『えいがのおそ松さん』などがあります。
セルヴァムに襲われていたハルオたちに対して、べくパワードスーツで救助して合流した。
揚陸艇の残骸から母船に救難信号を出し、委員会が地球を去る考えをハルオに告げた。
外側から作戦を観察しており、ガルグの暴走を予見してメカゴジラシティからの脱出をする。
最後は逃げるマーティンたちを誘導し、暴走するガルグを止めるべくハルオを説得した。
・ミアナ(声:小澤亜季)
フツアの神の卵を守る巫女。ゴジラ・アースが支配していた地球で生きていた人類の子孫。
小澤亜季は代表作に『ポッピンQ』、『夏をやりなおす』などがあります。
ゴジラ・アースの攻撃でケガをしたハルオを看病し、起きた彼から怯えて逃げ出してしまう。
危険な場所に立ち入ったハルオを止めると、危険はないとして彼の名前を覚える事に。
ハルオたちをナノメタルが作られるメカゴジラシティに案内し、一族の迎えで帰る事になる。
最後はゴジラとの戦いをマイナと近くで観戦し、ハルオの危機に対してテレパシーを送る。
・マイナ(声:上田麗奈)
フツアの神の卵を守る巫女。ミアナの双子の姉。ミアナと違って他種族に厳しい態度を取る。
上田麗奈は代表作に『アルモニ』、『ハーモニー』などがあります。
ゴジラ・アースの攻撃で生き残っていたユウコたちを警戒し、一族とともに取り囲んでいた。
ミアナと違ってハルオたちに警戒心を持っていて、ずっと眉間にシワを寄せていた。
当初はハルオたちを嫌っていたが、なぜかミアナとともにメカゴジラシティまで案内した。
最後はゴジラとの戦いをマイナと近くで観戦し、ハルオの危機に対してテレパシーを送る。
感想
個人的な評価
本作は劇場アニメ『GODZILLA』三部作の2作目として製作されています。
製作陣や声の出演者も前作に引き続いて登場し、再びゴジラと対峙する事になります。
どうやら宣伝で「メカゴジラ」が登場すると紹介されたが、実際は頭部しかなく、全体が都市みたいになっています。
つまり、みんなが想像するゴジラとメカゴジラが直接戦う事なく、主人公たちが前作と同じな感じで戦っていく。
これについては従来のファンが期待していた戦いと違っているので、かなりの批判を集めてしまったという。
ただ、今回は事前情報をまったく見ていなかったので、そのような煽りの宣伝は知らず素直に鑑賞をした。
前作でも指摘していると思うが、本作でも登場人物たちに魅力がまったくありません。
特に前作から主人公のハルオの感情的で危険な思想を持っているが、これは直接魅力に繋がっていないのが痛いです。
本作でも無茶な作戦を提案していくが、勝てる見込みの精神論だけで語っているところに怖さがありました。
しかし、クライマックスで己の信念に真っ直ぐなビルサルドのガルグが暴走とも取れる行動を止めた態度はどうにも気に食わない。
結局、最終的な着地点はビルサルドと同じなのに、直前で怖くなるような信念しかないところも完全にブレていました。
あとは致命的にヒロインであるユウコが本作で邪魔な存在になり、彼女を助ける為に己の信念すら曲げた主人公の元凶をつくりました。
とにかく、映像はそれなりのレベルであるが、ストーリーとキャラクターが作品の足を引っ張っているような印象を受けました。
やはり、本作には決定的に魅力的なキャラクターがいないのが今一つ魅力を感じさせない。
本作はNetflixの支援でなんとかやっているが、『シン・ゴジラ』の成功を受けて製作された出涸らしみたいな作品だと感じます。