ゴーストライダー2 MY-230

作品紹介

公開年月  2012
ジャンル  アクション/ホラー
原作  ロイ・トーマス(原作)、マイク・プルーグ(作画) 『ゴーストライダー』
監督  マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー
脚本  セス・ホフマン、スコット・M・ギンプル
製作  アヴィ・アラド、マイケル・デ・ルカ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

父親を救う為に悪魔メフィストと取引してゴーストライダーとなったジョニー・ブレイズ。
怒りに反応して自らの意志と関係なくゴーストライダーの存在に苦しむ中、とある僧侶から悪魔との契約で生まれた少年ダニーの保護を依頼される。
メフィストが新たに憑依する人間の体としてダニーを狙い、ジョニーに呪いをかけた因縁の相手として立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ジョニー・ブレイズ/ゴーストライダー(演:ニコラス・ケイジ)
主人公。悪魔メフィストとの取引でゴーストライダーに変身して悪者を狩る復讐の精霊。
ニコラス・ケイジは近年の出演作に『グランド・ジョー』、『フローズン・グラウンド』などがあります。
仕事や故郷を捨ててゴーストライダーの呪いを取り除こうとするが、封じるだけで精一杯。
モローからダニーを助け出せば、呪いを解いてやると聞いてゴーストライダーとして戦うう。
モローの修道院にダニーを連れて使命を果たすと、約束通りに呪いを解かれて自由になる。
最後はロアークからダニーを救う為に再びゴーストライダーとなって地獄に送り返した。

ダニー(演:ファーガス・リオーダン)
ナディアの息子。ロアークとの契約でナディアから生まれ、ロアークの器として時を待った。
ファーガス・リオーダンは代表作に『機械仕掛けの小児病棟』、『ドント・グローアップ』などがあります。
ずっと修道院に隠れていたが、キャリガンたちの襲撃で逃げ出すも結局は捕まってしまう。
ジョニーに助け出され、同じく悪魔の手先という共通点と父親を欲する事から心を通わせた。
モローの修道院で殺されそうになるが、生まれ変わったブラックアウトに連れ去られた。
最後はジョニーにゴーストライダーの呪いをかけ、ロアークを地獄送りにして解決させた。

ナディア(演:ヴィオランテ・プラシド)
ダニーの母親。瀕死の状態でロアークと契約で命は助かるが、代償にダニーを身篭った。
ヴィオランテ・プラシドは代表作に『ラスト・ターゲット』、『裏切りのスナイパー』などがあります。
ダニーがロアークに狙われていると知り、修道院に隠れるがキャリガンの襲撃で逃げ出した。
キャリガンは元恋人で顔見知りだったが、金の為に働く彼は願いを聞かずに連れ去られる。
ジョニーにダニーを助けられ、モローの修道院に連れて行くも息子が殺されそうなり抵抗。
最後はロアークからダニーを助ける為にジョニーとモローたちと乗り込んで見事に救出した。

モロー(演:イドリス・エルバ)
フランスの修道院に属する黒人の僧侶。革ジャンとバイク、それに無類のワイン好きである。
イドリス・エルバは近年の出演作に『マンデラ/自由への長い道』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』などがあります。
ダニーに危険が迫っていると知っていて、自分の修道院に連れて行こうとするも失敗する。
ジョニーがゴーストライダーだと知っていて、彼の呪いを解く代わりに助力を求めた。
無事にダニーを助け出したジョニーたちと合流して修道院に行って、約束通り呪いを解いた。
最後はダニーがロアークに捕まり、正面突破するもブラックアウトの腐食で体が朽ちて死亡。

メソディウス(演:クリストファー・ランバート)
モローが所属する修道院の長。スキンヘッドで全身に何かの文字のタトゥーをしている。
クリストファー・ランバートは代表作に『サブウェイ』、『ハイランダー』シリーズがある。
聖地で儀式の時間さえ乗り越えれば、ダニーが二度と狙われる事がないとモローに話した。
実は真っ赤なウソで、一生呪われるダニーを殺すしかないと考えて強引に実行しようとした。
最後は修道院に入り込んだブラックアウトに仲間を全員腐食させれ、自身も殺されてしまう。

・レイ・キャリガン/ブラックアウト(演:ジョニー・ホイットワース)
武器や麻薬などの密売をする悪人。ロアークに雇われてダニーを修道院から誘拐をする。
ジョニー・ホイットワースは代表作に『レインメーカー』、『3時10分、決断のとき』などがあります。
修道院からダニーを捕まえるが、モローに頼まれたゴーストライダーの襲撃から逃げ出す。
採掘場で大量の武器と人員を揃え、ゴーストライダーを迎え撃つも歯が立たず倒された。
ロアークにより生き返らされ、腐食する能力を与えられ、修道院からダニーを奪い返した。
最後は儀式の邪魔をしたモローを殺し、追撃するゴーストライダーと戦うも呆気なぬ死んだ。

ロアーク(演:キアラン・ハインズ)
地上に舞い降りた魔界の王。今の肉体は限界を迎えており、新たな若い肉体を探している。
キアラン・ハインズは近年の出演作に『ミュンヘン』、『裏切りのサーカス』があります。
フルパワーを発揮できるダニーの強い体を求め、キャリガンと契約をして誘拐させていた。
キャリガンがゴーストライダーに倒されると、力を使ってブラックアウトにして追わせる。
ゴーストライダーの力を失ったジョニーに殴り倒されるが、それてもダニーを車で連れ出す。
最後はゴーストライダーに車をひっくり返され、抵抗もせずに黙って地獄へ送り返された。

感想

個人的な評価

本作は続編のような感じになっているが、ストーリーの繋がりはありません。
主人公を演じるニコラス・ケイジが同役をやっているだけで他の共通点はないです。
タイトルに「2」が入っていますが、正確には続編じゃなくリブートに近いと思います。
前作との繋がりは一切なく、主人公のジョニー・ブレイズ/ゴーストライダーをニコラス・ケイジが演じているだけの共通点しかない。
確かに前作はアクションの面ではゴーストライダーが無双すぎて、敵が弱く見えてしまい、物足りなかったです。
しかし、それをカバーするだけの熱意と格好良さがあったと思います。
まず、前作ではニコラス・ケイジが相当気合いが入ってきて、カツラを被って肉体改造までして楽しんでいました。
だからこそ、一緒に楽しめたし、何よりゴーストライダーの格好良さを充分に引き出すだけの演出が印象に残ります。
だが、本作ではニコラス・ケイジの熱意があまり伝わらず、なんだか腑抜けになっていた。
スーパーパワーを持ってしまった事で、普通に戻りたいと言うつまらない悩みを持つようになって勢いがあまり感じられない。
その分、変身した時は暴走と言ってもいいぐらいやりたい放題をしているが、それはちょっと違うんじゃないと感じました。
獣をただ解き放っていて、そこには信念が一切ないから格好良さがまったくないです。
前作ではゴーストライダーの力を受け入れ、悪と戦おうとする主人公の信念があったからこそ暴れるシーンに爽快感がありました。
本作にはそれがないから、暴れているゴーストライダー自身は楽しんでいるが、観る側として気持ちが同調せず置いてけぼりを食らう。
それと悪役も前作と同じようにパッとしない強さで、アクションの面でも物足りなかった。
何よりラストボス 的な存在のロアークにまったく魅力を感じられなかったのは痛いです。
ただ、唯一の救いはイドリス・エルバを出した英断で、改めて格好良い俳優だと感じました。