東京喰種/トーキョーグール RE-2661

作品紹介

公開年月  2017/07/29
ジャンル  ホラー/アクション
原作  石田スイ 『東京喰種/トーキョーグール』
監督  萩原健太郎
脚本  楠野一郎
製作  永江智大、石塚正悟
製作国  日本
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

人の姿をしながら人を喰らう怪人・喰種(グール)が潜む東京で、大学生のカネキある日事件に遭い、喰種のリゼの臓器を移植された事で半喰種となってしまう。
苦悩するカネキは喰種が集まる喫茶店「あんていく」で働き始めると、女子高生トーカたちと出会い、喰種にも守るべき家族や友人がいる事を知る。
一方、喰種を駆逐するべく、人間側の捜査官・亜門や真戸が現れると、カネキたちは熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった。

登場人物&出演者

カネキ/金木研(演:窪田正孝)
主人公。大学生。通っていた喫茶店で片想いしていたリゼとデートをするも彼女は喰種。
窪田正孝は代表作に『ガチバン』シリーズ、『HiGH&LOW』シリーズなどがあります。
襲われて絶体絶命のピンチに、突如現れた吊り下げられた鉄骨がリゼに落ちて助かった。
なぜか移送された病院でリゼの内臓を移植されて、半喰種という特殊な立場になる。
「あんていく」に拾われて喰種として生きようとするが、立ちはだかるCCGと対決する事に。
最後は捜査官の亜門と戦って勝つが、元人間として彼を見逃し、再び「あんていく」に戻る。

トーカ/霧嶋董香(演:清水富美加)
ヒロイン。「あんていく」の従業員。ニシキに襲われたカネキを偶然助ける事となる。
清水富美加は代表作に『HK/変態仮面』シリーズ、『振り子』などがあります。
その後、どうしようもなくなったカネキが頼み込み、芳村によって教育係にさせられる。
基本的にカネキだけには口や態度が悪く、いつもビビっている彼に対して苛立った表情に。
戦う技術を学ぼうとするカネキの頼みを聞くが、スパルタ方式でも彼を鍛えていく。
最後は真戸と直接対決し劣勢に立たされるも、ヒナミの助太刀でなんとか倒す事に成功した。

ヒナミ/笛口雛実(演:桜田ひより)
笛口リョーコの娘。母親とともに「あんていく」から食料を受け取る生活を送っている。
桜田ひよりは代表作に『はやぶさ/HAYABUSA』、『脳内ポイズンベリー』などがあります。
父親は真戸に殺されてしまい、それ以来、真戸や亜門に目をつけられて人目を避けている。
24区へ引っ越しをする前に父親が殺された場所にコーヒー豆をカネキが届けた事でバレる。
リョーコと帰る時に真戸たちと遭遇し、近くにいたカネキに助けを求めるも母は殺された。
最後は真戸と対決したトーカに助太刀するも殺害を拒否し、「あんていく」に身を寄せる。

ヨモ/四方蓮示(演:柳俊太郎)
「あんていく」に属する喰種。主に調査や雑務をこなし、自殺者の肉を調達している。
柳俊太郎は代表作に『東京プレイボークラブ』、『ストレイヤーズ・クロニクル』がある。
半喰種であるカネキを自殺者の遺体がある場所まで連れていき、現状を語っていた。

芳村(演:村井國夫)
「あんていく」の店主。トーカに助けを求めたカネキを快く出迎えてコーヒーを飲ませた。
村井國夫は代表作に『日本沈没/1973年版』、『ゴジラ/1984年版』などがあります。
半喰種であるカネキを特別な存在を見ており、「あんていく」で働かせてルールを教える。
人を襲えない弱い喰種に食料を与える一方、行く当てのない喰種の駆け込み寺にしている。
亜門たちに狙われている笛口親子を安全な場所への引っ越しを手配するなど面倒見が良い。
最後は母親を殺されて行く当てのなかったヒナミをほとぼりが冷めるまで引き取る事に。

ニシキ/西尾錦(演:白石隼也)
20区を喰場のテリトリーと称する喰種。メガネをかけて、他の喰種の立ち入りを許ない。
白石隼也は代表作に『大洗にも星はふるなり』、『GANTZ』などがあります。
路地裏の喰場でカネキに遭遇し、殺そうとするがトーカの介入によって邪魔される。
大学では薬学部2年生でやりたい放題だったが、ヒデが入っているサークルの先輩だった。
一緒にいたカネキに食料である人間と仲良くしている事を理解できず、食べようとした。
最後は喰種の力に覚醒したカネキの圧倒的な力に破れ、重傷を負いながらも逃げ去る。

リゼ/神代利世(演:蒼井優)
「あんていく」に通っていた女性。以前からカネキが気になって声をかけられてデートする。
蒼井優は代表作に『フラガール』、『百万円と苦虫女』などがあります。
一見してお淑やかで読書が好きな女性だが、その実は「大食い」と呼ばれる危険な喰種。
以前から目をつけていたカネキを捕食しようとしたが、落ちた鉄骨に潰されて死亡。
その後、とある医者が彼女の内臓を使ってなぜか現場にいたカネキに移植をされている。
移植されたカネキの意識に存在し、喰種としての本能を目覚めさせるべく幻覚として現れる。

ヒデ/永近英良(演:小笠原海)
カネキの親友。カネキとは小学生の頃からの付き合いで、大学生になっても仲良くする。
小笠原海は代表作に『私の優しくない先輩』、『ハローグッバイ』などがあります。
事故があって半喰種となったカネキの事実を知らず、退院した彼をレストランに誘った。
顔を出さなくなったカネキを心配して、アパートに食べ物を置いていくなど心配していた。
サークルに入ってカネキを誘ったが、テリトリーを主張するニシキがいて襲われる。
一歩のところで殺されそうになり、カネキの力を覚醒させるも自身は重傷を負って入院する。

亜門鋼太朗(演:鈴木伸之)
喰種対策局の捜査官。真戸のパートナーであり、喰種との戦いは厳しいモノだと知っている。
鈴木伸之は代表作に『アラグレ』シリーズ、『HiGH&LOW』シリーズなどがあります。
20区担当の草場がのんきに仕事している傍らで、ロボットのように仕事をしていた。
常に自らを鍛えていて生身で喰種との対決を想定し、クインケでの戦闘の訓練も怠らない。
取り逃した笛口の妻と娘を突き止めると、それを排除するべく真戸とともにリョーコを殺す。
最後は襲撃したカネキと対決するも、覚醒した彼の前に敗れるが、見逃されて命拾いした。

真戸呉緒(演:大泉洋)
喰種対策局の捜査官。白い長髪と左目にある傷が特徴。喰種に対して異常なまで残虐非道。
大泉洋は近年の出演作に『恋は雨上がりのように』、『鋼の錬金術師』などがあります。
喰種から武器となる一部を取り出し、機械と融合させて武器化するクインケを製作している。
あくまで喰種は人間と相容れない存在だと考え、徹底的にいたぶる事に快感を抱いている。
危険な喰種はもちろん、リョーコのような弱い存在に対しても笑いながら殺している。
最後はトーカとの対決でヒナミの助太刀で腕を切断され、トーカにトドメを刺されて死亡。

感想

個人的な評価

本作は石田スイの人気同名漫画を実写映画化した作品。
今回の実写映画化に限らず、テレビアニメ化、OVA化、舞台化されるほどのヒット作です。
原作の方は1話しか読んだ事がないので、本作でどのような作品かが分かります。
近年では日本のみならず、海外でも漫画を原作にした実写映画が多く製作されています。
その主な理由は元々のファンがいるので、ある程度の興行収入が見込めるので製作費が集まりやすいという点です。
それに加え、日本では製作委員会方式を採用していて、ヒットすればどんな手段でも取るような
やはり、1話程度しか読んでいない人間からすれば、本作は世界観や登場人物など最低限の説明が欲しいところです。
本作はそこら辺の説明をかなり省いていて、いきなり本題から始めようとしている感じです。
原作を知っているならば、いきなり出てくる設定や専門用語を理解できるが、初めての人にはかなり不親切な内容となっている。
主人公は人間でありながら、喰種となったハイブリッドだが、そこら辺の強調が弱すぎる。
同じようにハイブリッドという意味では、ケイト・ベッキンセイルの『アンダーワールド』を思い出しました。
その作品ではヴァンパイアとライカンが対立する世界で、中心人物となる男がどちらの性質を持ち合わせるハイブリットでした。
ヴァンパイアやライカンについては、多くの作品が製作されているので、下地はある上でその作品における扱いは明確で分かりやすく説明されている。
それに対して、本作の喰種は冒頭でのナレーションだけで済ませ、あとは勝手に物語がドンドン進行していきます。
言葉で説明されたところで小説や漫画じゃなく、映画なのでキッチリと映像を交えて説明を加えるべきだと思います。
ただ、本作の製作陣はそのような細かい説明よりも、漫画の実写映画化に必死だったという印象しか残らない。
それだと、面白さを捨てれば、もっとコンパクトにまとめられる三池崇史に任せた方が安上がりにできるはずだと感じました。
しかも、本作はまだ序盤しか描いていないように見え、なんだか続編を念頭に置いた構成についても、製作側の「甘え」しか見えなかった。
いくら人気漫画の実写映画化と言っても、それを知らない前提で作るのが製作陣の仕事のはずだが、これを放棄してしまっている。
アクションの評判がいいと言われているけど、ある意味、それしか褒める部分がないの裏返しと言えるだろう。
主人公が異常に怯えるシーンも長すぎるし、受け入れた後の展開がそれと比べて短すぎてバランスも非常に悪い。
あとは夜とは言え、街中で派手に暴れているのに一般人がいない不自然さがずっと付きまとっていました。
現代の日本ではちょっとでも不審な音がすれば、通報される時代なのに、あれだけ派手に戦っているのに誰も通報しないという非現実さ。
確かに漫画が原作の作品であるけど、そういう不自然さを製作陣は感じなかった時点でその程度だと分かるだろう。
漫画の実写映画化というのは10本に1本がアタリだが、本作は見事なハズレでした。