作品紹介
公開年月 | 2001/06/08 |
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ジャンル | SF/コメディ/アクション |
原作 | なし |
監督 | アイヴァン・ライトマン |
脚本 | デヴィッド・ダイアモンド、デヴィッド・ウェイスマン、ほか |
製作 | ダニエル・ゴールドバーグ、ジョー・メジャック、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
アリゾナ州の砂漠に隕石が落下し、現場に近いグレン・キャニオン短大の生物学教師のアイラは、同僚の地質学教師のハリーとともに向かう。
隕石から流れ出る謎の液体を回収して調べると、未知の単細胞生物を発見するが、それは瞬く間に進化をしていく。
この生命体は地球での46億年の時間をかけた進化をたった1ヶ月に成し遂げる成長力を見せていくが、それはやがて人類を脅かす存在になるとアイラを気づくのだった。
登場人物&出演者
・アイラ・ケイン(演:デヴィッド・ドゥカヴニー)
主人公。グレン・キャニオン短大の生物学教師。元アメリカ陸軍感染症医学研究所の軍人。
デヴィッド・ドゥカヴニーは代表作に『ベートーベン』、『ズーランダー』などがあります。
ハリーに誘われて隕石が落下した場所で調査し、流出した液体を調べて地球外生命体を発見。
過去に陸軍伝染病研究所に所属していたが、開発したワクチンの失敗で除隊されていた。
ハリーやウェインだけじゃなく、アリソンも仲間になって巨大な怪物を倒そうと画策する。
最後は消防車からシャンプーを放出で怪物を爆発四散させ、アリソンと念願のキスを交わす。
・アリソン・リード(演:ジュリアン・ムーア)
ヒロイン。疾病管理センターの調査担当官。昼間からガーターベルトをする変わった性格。
ジュリアン・ムーアは近年の出演作に『シングルマン』、『50歳の恋愛白書』があります。
少し天然でドジっ子なところがあって、アイラの発見した隕石の研究の危険性を主張した。
研究する権利があるアイラたちが裁判で訴えるが、彼の過去を掘り出して敗訴させた。
将軍のやり方に不満を持つと、好意を寄せていたアイラたちと一緒に怪物を倒そうとする。
最後は消防車からシャンプーを放出して怪物を爆発四散させ、アイラと念願のキスを交わす。
・ハリー・ブロック(演:オーランド・ジョーンズ)
グレン・キャニオン短大の地質学教師。国家地質調査部のグレン・キャニオン代表を務める。
オーランド・ジョーンズは代表作に『リプレイスメント』、『タイムマシン』があります。
隕石の墜落現場にやって来るが、履歴書に箔を付けられるならばなんでもいいと思っていた。
陸軍に研究を奪われるが、アイラと強行してサンプルを取りに行くもケツに虫が入った。
グレン・キャニオンの地形から地球外生命体が地下を通じて移動している事を推測させた。
最後は怪物のケツの穴に吸い込まれるが、シャンプー作戦で爆発四散させた見事に生還した。
・ウェイン・グレイ(演:ショーン・ウィリアム・スコット)
消防士志望の青年。消防士試験の前夜、ダッチワイフで練習するも隕石の落下で車が大破。
ショーン・ウィリアム・スコットは近年の出演作に『ぼくたちの奉仕活動』、『サスランド・テイルズ』などがあります。
すぐに警察がやって来るも壊れた車の保障がなく、文句を言いながら試験会場に向かった。
試験に落ちてプールのバイトで進化した地球外生命体を捕まえてアイラに持ってくる。
巨大な怪物を倒すべく、かき集めたシャンプーを調達した消防車に詰めて向かっていく。
最後は巨大な怪物がシャンプーの作用で爆発四散し、それを浴びながら勝利を喜んでいた。
・ディーク・ドナルド(演:イーサン・サプリー)
グレン・キャニオン短大の学生。弟と同じ内容のレポートを提出してCの成績を取って喜ぶ。
イーサン・サプリーは代表作に『チェイシング・エイミー』、『ジョンQ/最後の決断』などがあります。
ほとんど何も考えていないが、隕石を運び出そうとするアイラたちに従って待機していた。
世界が地球外生命体に侵略されるという事で、みんなと一緒になって路上でパーティをする。
地球外生命体が巨大な怪物になり、万策尽きると、倒せるヒントをアイラたちに与える。
最後は弟と街中のシャンプーをかき集め、消防車に詰めて巨大な怪物を見事に倒した。
・ルイス知事(演:ダン・エイクロイド)
グレン・キャニオンで地球外生命体が暴れると、それを聞いて慌てて現場へやって来る。
ダン・エイクロイドは近年の出演作に『エージェント・オブ・ウォー』、『チャックとラリー/おかしあ偽装結婚!?』などがあります。
すぐに状況説明を求めるが、アイラたちが来て将軍たちと口論になると、それを止めた。
地球外生命体が霊長類になると、その危険さを知って将軍に手段を問わず殲滅を許可した。
最後はアイラたちのシャンプー作戦が成功し、彼らの功績をテレビで堂々と讃えていた。
・ラッセル・ウッドマン将軍(演:テッド・レヴィン)
アメリカ陸軍研究所の将軍。アイラのかつての上官。アイラのパソコンを監視していた。
テッド・レヴィンは代表作に『ワイルド・ワイルド・ウエスト』、『ヒルズ・ハブ・アイズ』などがあります。
アイラたちが隕石を隠蔽している事を知って、大々的に封鎖して彼らをすぐに追い出した。
不服として裁判を起こしたアイラたちを退けると、同時に彼らの研究データも奪っていた。
霊長類に進化した地球外生命体に知事から殲滅を頼まれ、大量のナパームで巨大化させた。
最後はアイラたちのシャンプー作戦で怪物の体液を浴びて、部下に洗い流させられていた。
感想
個人的な評価
本作は『ゴーストバスターズ』で有名なアイヴァン・ライトマン監督による作品となります。
これを鑑賞した当時はまだまだ普通に映画を楽しむ程度だったが、普通に衝撃を受けるほどの面白い作品だと記憶しています。
『ゴーストライダー』と同じような軽いノリで展開するSFコメディであるけど、何倍の速さで進化する地球外生命体は非常に興味深かったです。
単細胞生物から多細胞生物に進化し、そこから地球と同じようなサイクルで霊長類まで変化する姿に食いつきました。
ただ、そこは地球の生物と違って地球外生命体なので、似たような特徴があっても根本的にまったく違う生物だと分かります。
終始に渡って展開する適当で緩い感じの物語がかなり好きで、地球の危機であっても主人公たちがマイペースというのも楽しいです。
テレビドラマシリーズ『Xファイル』で人気を博すデヴィッド・ドゥカヴニーを筆頭に、オーランド・ブルームやショーン・ウィリアム・スッコットの三人組が最高です。
まるで緊張感のない良い意味で気が抜けた演技が素晴らしく、監督のアイヴァン・ライトマンが目指す方向性をしっかりと把握している。
そこに演技派でジョディ・フォスターの後を引き継いだ『ハンニバル』で一躍有名になったヒロインのジュリアン・ムーアのコミカルな演技も良かった。
個人的に典型的な民間人を見下す将軍を演じるテッド・レヴィンのキャラクターも好きで、忠告も聞かずに爆撃して満足そうな表情を浮かべるシーンが未だに忘れられません。
当時はまだCGがそこまで映画作りの中心になかったので、あくまでアニマトロニクスや着ぐるみを使っているのは時代を感じさせます。
今ではすべてCGでやってしまうが、まだまだ一般的じゃなかった当時として、最新の技術を取り入れた雰囲気もまたたまりません。
ラストで怪物と化した地球外生命体を倒す為、シャンプーを使うアイデアもまたアイヴァン・ライトマン監督らしい展開でした。
それと現在ではタブーになっているけど、差別的な言葉すら笑いに変える当時の緩さ加減もまた面白いです。
世間的には微妙な映画という評価だが、個人的にはかなり面白い作品で、何度も鑑賞しても楽しめると思います。