ザ・クリーナー/消された殺人 RE-724

作品紹介

公開年月  2007/09/11
ジャンル  サスペンス
原作  なし
監督  レニー・ハーリン
脚本  マシュー・オルドリッチ
製作  アヴィ・ラーナー、サミュエル・L・ジャクソン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

元刑事だったトムは犯罪や事故現場の清掃会社を営んで14歳の娘ローズと暮らしていた。
清掃は犯罪や事件が起きた際に警察の検証が終わった現場で血糊や肉片、臭いなどの除去を行う特殊な清掃業務に従事していた。
そんなある日、トムはとある邸宅の殺人現場の清掃依頼が届き、滞りなく作業を終了させ帰宅するが、鍵を返し忘れて翌日になって清掃作業をした邸宅を訪れる事となった。
すると出迎えた女主人のアンは清掃を依頼したどころか、自宅で殺人が起こった事すら知らなかったのだ。
やがてメディアはアンの夫で実業家であるジョンの失踪事件が報じられ、トムは自分が厄介な陰謀に巻き込まれた事に気づいてしまう。

登場人物&出演者

トム・カトラー(演:サミュエル・L・ジャクソン)
エディ・ロレンゾ(演:エド・ハリス)
アン・ノーカット(演:エヴァ・メンデス)
ジム・バルガス刑事(演:ルイス・ガスマン)
ローズ・カトラー(演:キキ・パーマー)

感想

個人的な評価

この作品はアメリカに実在する職業・CTS Deconをテーマに作られています。
大抵の殺人現場や事故現場というのは刑事や探偵が訪れるが、後始末をする職業に焦点を当てているのは珍しい。
こういう事は警察の関係者とかが後始末をすると思っていましたが、アメリカでは一つの職業として成り立っているようですね。
昔は死体洗いのアルバイトという都市伝説がありましたが、こちらはちゃんと実在する職業となっています。
さて、本作において清掃員で事件に巻き込まれる主人公のトムを演じるのはサミュエル・L・ジャクソンです。
『スター・ウォーズ』新三部作のアクションから『交渉人』のサスペンスまで幅広いジャンルで活躍する俳優ですね。
特にオイラが注目するのは『アイアンマン』の最後に登場したニック・フューリー役としての今後です。
サミュエル・L・ジャクソンは遅咲きの俳優であるが、今では多くの作品で主演や助演している人気者となっている。
本作ではサスペンスに登場する主人公として違和感なく演じていて、幅広い作品に出演するだけの実力を見せてくれています。
で、本作のヒロインと言える立場にあるアンを演じるのはエヴァ・メンデスです。
エヴァ・メンデスは『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』や『ゴーストライダー』で印象深い。
過激な発言で騒がれている女優ですが、サスペンス色の強い本作は思った以上に上手く演じていました。
それとトムの同僚だった警察官であるエディ・ロレンゾを演じるのはエド・ハリスです。
エド・ハリスは『ザ・ロック』で演じた将官の印象が強く、本作でも彼の持つ魅力を発揮している。
あとトムの娘で母親を忘れたくないローズを演じたキキ・パーマーも存在感がありました。
こういう作品では途中から存在が薄くなるけど、本作ではちゃんと見せ場があって悪くなかった。
途中まで怪しさ満点だった殺人課のジムを演じるルイス・ガスマンもいい味を出していました。
ハッキリ言ってあまり期待していなかった本作だが、緊張感よりも事件の解明に焦点を絞っているのは良かった。
スリリングとはかけ離れているけど、落ち着きのある雰囲気は自然と引き込まれる要素を持っていました。
それにしても葬儀屋も精神的にキツイ仕事だと思いますが、本作の職業はそれ以上に生々しいので相当キツイと思わせる描写が印象的でした。