作品紹介
公開年月 | 2016/10/21 |
---|---|
ジャンル | アクション/コメディ |
原作 | なし |
監督 | グレッグ・モットーラ |
脚本 | マイケル・ルシュール |
製作 | ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
平凡なガフニー夫妻の隣に美男美女のジョーンズ夫妻が引っ越してくる。
何から何まで完璧なジョーンズ夫妻を怪しむガフニー夫妻だったが、その予感が的中する。
実はジョーンズ夫妻はスパイで、彼らの周辺を嗅ぎ回っていたガフニー夫妻は国際的なスパイ活動に巻き込まれる事になるのだった。
登場人物&出演者
・ジェフ・ギャフニー(演:ザック・ガリフィアナキス)
主人公。航空宇宙防衛会社の人事部で働く。平凡な毎日を過ごし、安全が第一だと主張する。
ザック・ガリフィアナキスは近年の出演作に『バードマン/あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡』、『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』などがあります。
職場では社員たちが抱える問題を解決するが、退屈な日々に少しばかり物足りなさを感じる。
自らが主催するジュネトーバー祭でジョーンズ夫妻を呼び、例年以上の盛り上がりに満足。
スパイでもあってもティムと築いた友情を信じ、彼らの目的であるスコーピオンに会う事に。
最後はスコーピオンに正体がバレるも、ティムたちが任務を無視した救助作戦で助かる。
・カレン・ギャフニー(演:アイラ・フィッシャー)
ヒロイン。ジェフの妻。内装デザイナーとして働いている。夫と同じく平凡な女性である。
アイラ・フィッシャーは代表作に『華麗なるギャッツビー』、『グランド・イリュージョン』などがあります。
早速と引っ越してきたジョーンズ夫妻を隠し撮りし、仕事中だったジェフに送っていた。
あまりにも完璧すぎるジョーンズ夫妻を怪しく感じ取り、彼らの行動に不信感を持つ。
正直者であるジェフと違って、疑い深くジョーンズ夫妻を偵察して正体を見破る。
最後はジェフとともにスコーピオンと会い、ナタリーと和解して見事に任務を果たした。
・ティム・ジョーンズ(演:ジョン・ハム)
ギャフニー家の隣に引っ越した夫婦の夫。紀行作家。引っ越した通りを気に入っている。
ジョン・ハムは代表作に『ザ・タウン』、『ミニオンズ』などがあります。
職業柄のせいか、世界中を飛び回っているが、何度か命の危険に遭遇しているという。
実は国家を守るスパイであり、ジェフの会社で製品を横流ししている人物を捜している。
当初はジェフを利用していたが、心の底で友達を欲していた事を見抜かれて本音を話した。
ジェフを信頼して作戦を託し、任務を無視して彼らを助ける友情を見出す事になる。
・ナタリー・ジョーンズ(演:ガル・ガドット)
ティムの妻。ソーシャルメディアコンサルタント。美人で愛想が良く慈善家としても活動。
ガル・ガドットは代表作に『ワイルド・スピード』シリーズ、『ワンダーウーマン』がある。
美人でモデルのような体型で、料理上手の上に慈善家という完璧なライフスタイルを持つ。
ティムと同じく国家を守るスパイで、彼とは夫婦でありながら危険な任務に身を投じる。
ティムと違って任務に忠実であり、国家の安全を脅かす裏切り者には容赦ない拷問をする。
当初はギャフニー夫妻を疎ましく思っていたが、最終的に二人の活躍を認める事になる。
・ダン・クラバーストン(演:マット・ウォルシュ)
ジェフの隣人。ジェフと同じく航空宇宙防衛会社に勤める。下ネタを公然でも口にする。
マット・ウォルシュは代表作に『テッド』、『イントゥ・ザ・ストーム』などがあります。
会社では機密となる研究をしているが、ジェフとは良き同僚で友人の関係である。
実は世界的なテロリストであるスコーピオンに国家の安全を脅かす製品を横流ししていた。
・メグ・クラバーストン(演:メアリーベス・モンロー)
ダンの妻。不動産業をしていて、通りの前にあった空き家が売れた事に喜んでいた。
メアリーベス・モンローは代表作に『カレには言えない私のケイカク』、『或る終焉』などがあります。
ジュネトーバー祭では引っ越してきたナタリーの完璧なスタイルに嫉妬していた。
ダンとともに会社の製品を横流ししていたが、夫婦仲はかなり冷め切っていた。
・カール・ブロンガー(演:ケヴィン・ダン)
航空宇宙防衛会社の警備担当。盗聴器が仕掛けられたジェフが調べてくれるよう頼まれる。
ケヴィン・ダンは近年の出演作に『ドラフト・デイ』、『フローズン・グラウンド』がある。
妻と離婚して財産を全部持っていかれたせいでずっとバーンでの暮らしをしていた。
ジェフの話しに乗って逆転のチャンスと意気込むが、スコーピオンの部下に殺される。
・スコーピオン/ブルース・スプリングスタイン(演:パットン・オズワルト)
CIAが何年も追っている武器の売人。航空宇宙防衛会社の製品を欲しがっている。
パットン・オズワルトは代表作に『ブレイド3』、『レミーのおいしいレストラン』がある。
実は航空宇宙防衛会社に勤めていた過去を持ち、会社への不満から辞めてしまっていた。
人事担当だったジェフを思い出し、その時に受けた屈辱を晴らそうと銃を向けた。
最後は欲しかったマイクロチップを手にするが、爆弾が仕掛けられていて爆発で死ぬ。
感想
個人的な評価
本作は『スーパーバッド/童貞ウォーズ』や『宇宙人ポール』で知られるグレッグ・モットーラが監督を務めています。
他に『アドベンチャーランドへようこそ』では、第25回インディペンデント・スピリット脚本賞にノミネートしています。
代表作に『宇宙人ポール』はかなり面白い作品と記憶していて、その監督だと思えば、本作は納得の面白さだと言えるだろう。
引っ越してきた隣人は完璧であるが、実はスパイだったという設定は決して珍しくない。
どうしてもブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー主演の『Mr.&Mrs.スミス』を思い出してしまいます。
邦題はそれに似せているのだろうが、内容はコミカルベースにアクションが加わっている。
静かな住宅街で暮らす平凡な夫婦が巻き込まれるという内容だが、スパイ夫婦とのバランスがかなり絶妙だと言えます。
平凡な夫婦であるザック・ガリフィアナキスとアイラ・フィッシャーは、どこにでもいそうな人物を演じています。
それに対して、ジョン・ハムとガル・ガドットは美男美女の完璧な夫婦を演じ、別世界の住人として上手く立ち回っています。
ザック・ガリフィアナキスはあまり好きじゃないが、本作では真面目でボケ役じゃない分、今回は素晴らしいと感じた。
アイラ・フィッシャーは時々小さいニコール・キッドマンに見えてしまい、ジョン・ハムは本作でちゃんと見たがなかなか良かったです。
そこに本作で最も魅力を放っていたガル・ガドットは別格の存在だと言える印象でした。
モデル出身で兵役の経験があるので、本作の役はガル・ガドットにとってハマリ役でした。
特にセクシーな下着姿ではサービスショットでありながら、ガル・ガドットの魅力が充分に伝わる場面でした。
本作は非常にバランスが良く、コメディとアクションの面白さがお互いを活かしていて、最後まで飽きない作品となっている。
スパイの厳しい世界にいた男が平凡な男に友情を感じる展開もそれだけでも良かったです。
そこに厳しい世界のルールを守ろうとする妻の存在もいいし、平凡な男の妻が単なるヒステリックじゃないのも良い。
この作品はシリーズ化しても面白いだろうけど、さすがにちょっとムリがあるだろうか。