大脱出2 RE-3099

作品紹介

公開年月  2019/03/29
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  スティーヴン・C・ミラー
脚本  マイルズ・チャップマン
製作  ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、ほか
製作国  中国、アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

世界で唯一の脱獄のプロであるブレスリンが大海原に浮かぶ監獄要塞に挑んでから数年後、警備会社を営む彼はスタッフのシューが“ハデス”と呼ばれる監獄に囚われたと知る。
“ハデス”はすべてがコンピューター制御で管理された最強のセキュリティーだと判明する。
ブレスリンは仲間を救い出すべく、かつての友人デローサに協力を求め、難攻不落のハデス攻略に挑むのだった。

登場人物&出演者

レイ・ブレスリン(演:シルヴェスター・スタローン)
主人公。世界唯一の脱獄のプロフェッショナル。タンカーの脱獄後に警備会社を新設する。
シルヴェスター・スタローンは近年の出演作に『クリード/炎の宿敵』、『バックトレース』などがあります。
キンブラルの勝手な行動で人質を一人殺されてしまい、その責任を彼に押しつけてクビに。
シューがハデスに収容され、みんなで情報を集め、デローサに別行動の調査を依頼する。
自身もハデスに収容されると、脱獄するベースを使いながら警備システムを簡単に無効化。
最後は設計者で裏切り者のキンブラルとタイマン勝負し、勝利して黒幕打倒を宣言した。

トレント・デローサ(演:デイヴ・バウティスタ)
ブレスリンの旧友。現在はバーを経営している。シューの行方を探す為に現場へ復帰する。
デイヴ・バウティスタは近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『イップ・マン外伝/マスターZ』などがあります。
仕事を依頼したブレスリンとバーで会うが、ハデスの組織に襲われるもあっさり撃退した。
ブレスリンがハデスの警備システムの無効化を計画する一方で、黒幕の存在を突き止める。
ハデスのおおよその場所を突き止めると、ユシェンの合図で正面から強行突破を敢行した。
最後は脱獄する仲間の為に警備員たちを容赦なく射殺し、ブレスリンと黒幕を追うと誓った。

シュー・レン(演:ホァン・シャオミン)
ブレスリンが新設した警備会社に所属する。アジア人でカンフーを使う肉体派のスタッフ。
ホァン・シャオミンは代表作に『イップ・マン/葉問』、『封神伝奇/バトル・オブ・ゴッド』などがあります。
キンブラルのせいで人質を死なせてしまい、休暇中にいとこのユシェンを護衛する事に。
高性能拘留施設“ハデス”に収容され、会社をクビになったキンブラルから情報を手にする。
ブレスリンの教えた脱獄をする為の行動をして、終始に渡ってニヤついた表情を浮かべる。
最後はユシェンの協力を得てハデスの場所をデローサに知らせ、脱獄して仲間に救出された。

アビゲイル・ロス(演:ジェイミー・キング)
ブレスリンが新設した警備会社に所属する。紅一点。ブレスリンが信頼する部下の一人。
ジェイミー・キングは代表作に『シン・シティ』シリーズ、『ザ・スピリット』があります。
シューが行方不明になると、その行き先が高性能拘留施設“ハデス”だと突き止めていた。
ハデスの情報があまりにもない事で不満を持っていたブレスリンを公私とともに励ます。
ルークが行方不明となり、当初はハッシュを疑うも裏切っていないと知って脱獄に協力する。
最後はハデスにいたブレスリンたちをハッシュとともに本拠地で脱獄のサポートをしていた。

ハッシュ(演:カーティス・“50セント”・ジャクソン)
ブレスリンが新設した警備会社に所属する。ハッカー。アビゲイルとともに信頼されている。
カーティス・“50セント”・ジャクソンは近年の出演作に『サウスポー』、『SPY/スパイ』などがあります。
キンブラルの勝手な行動で人質を失い、早すぎた人員補充についてブレスリンに話した。
ブレスリンから忠告を受けていたルークがシューを助けようとして、独自に情報を渡した。
そのせいでルークが行方不明になり、ブレスリンから疑われるも実は通信装置を作っていた。
最後はハデスからブレスリンたちを脱獄する為にサポートし、警備システムを簡単に制した。

ルーカス・“ルーク”・グレイブス(演:ジェシー・メトカーフ)
ブレスリンが新設した警備会社に所属する。現場に派遣される戦闘員。
ジェシー・メトカーフは代表作に『モテる男のコロし方』、『ゾンビ・ホスピタル』がある。
チェチェン武装組織から人質救出作戦に参加するが、キンブラルのせいで失敗してしまう。
シューが行方不明になってしまうと、単独で捜査しようとしてブレスリンから注意を受けた。
ハッシュの情報からユシェンと敵対する会社に接触するも失敗し、ハデスに収容された。
最後は戸惑いながらもシューたちと協力し、脱獄する際にはデローサに助け出された。

ユシェン(演:チェン・タン)
シューと一緒に育った兄弟同然のいとこ。ユシェン・テクノロジーの会社を立ち上げている。
チェン・タンは代表作に『リアル刑事(デカ)ごっこ in LA』、『The Jade Pendant』などがあります。
最先端の小型衛星技術を開発し、特許も取っていて、いよいよ世界に発表しようとしていた。
週末のパーティに参加するも捕まり、シューとともにハデスに収容されて拷問を受ける。
何度も折れそうになりながら技術の事を言わず、シューに励まされながら脱獄の機会を待つ。
最後は外で待機していたデローサにハデスの場所を教え、シューとともに脱獄に成功した。

ジャスパー・キンブラル(演:ウェス・チャサム)
ブレスリンが新設した警備会社に所属する。仲間よりコンピューターを信頼してクビになる。
ウェス・チャサムは代表作に『告発のとき』、『かごの中の瞳』などがあります。
それを現場のシューから責められてしまい、最終的にブレスリンからクビを言い渡される。
数ヶ月前からハデスに収容されていて、やって来たシューの仲間になり情報を共有する。
実はクビを言い渡されて投資家に雇われ、実際にハデスの警備システムを構築した張本人。
最後は警備システムを破られてしまい、ブレスリンとタイマン勝負するも勝てずに殺された。

グレゴール・ファウスト(演:タイタス・ウェリヴァー)
高性能拘留施設“ハデス”の所長。なぜかシューとユシェンの関係を全部知っていた。
タイタス・ウェリヴァーは代表作に『アサルト13/要塞警察』、『トランスフォーマー/ロストエイジ』などがあります。
シューを気絶させて特別な部屋で拘束された状態で会い、そこで自分の権力を見せつけた。
なんとかユシェンが持っていた情報を引き出そうと拷問し、シューに見せつけていた。
実は高性能拘留施設“ハデス”を作ったキンブラルの部下で、ユシェンの情報を引き出す役。
最後は脱獄するシューの前に出て、二刀流のナイフで戦いを挑むもあっさりと倒された。

感想

個人的な評価

本作はシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが共演した『大脱出』の続編となります。
今回は近年において台頭しているチャイニーズ・マネーにより中国とアメリカの合作となってしまいました。
前作はあくまでシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが共演したからヒットした作品でした。
しかし、チャイニーズ・マネーが入って続編を作ったけど、スタローンは直接アクションをせず育てた部下を守る役になりました。
そうなると、実質的な主人公となるのは当然のように中国人のホァン・シャオミンで、スタローンはシリーズの顔として登場しています。
ただ、スタローンがシリーズの顔になっているので、ラスト近くになってくるとハデスに自ら入っておいしいとこ取りをしますが。
それまで物語を動かす主人公のホァン・シャオミンだが、残念ながらニヤついた表情のせいで追い詰められている感覚がまったくありません。
どう考えても窮地に陥っているのに、ニヤついた表情でピンチという状況を伝わらず、段々とその余裕を持った表情にイライラしてしまいました。
クライマックス近くになると脱獄しようと警備システムを無効化していくが、一見して難しそうで実はデタラメな事しかやっていないと思った。
とりあえず、小難しそうな情報を出して観ている側を巻き込んでいく演出だが、冷静に見ると警備システムがガバガバすぎるのが分かる。
相手が脱獄のプロだと分かっているのに、実行するまで何もしないで勝手な動きをさせて、簡単に突破されるというマヌケもいいところでした。
スタローンの新たな相棒として登場するデイヴ・バウティスタは嫌いじゃないが、ほとんど何もしておらず、正面突破が難しいのに堂々と正面突破するルール破壊は悪くなかった。
ラストは本当の黒幕を必ず探し出すといいうオチに3作目を彷彿とさせるが、もうすでに公開されているというスピード製作でした。
やはり、スタローンとシュワちゃんじゃないと意味がない作品だと再認識させられました。