トーク・トゥ・ザ・デッド VD-299

作品紹介

公開年月  2013/08/03
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  鶴田法男
脚本  佐東みどり、鶴田法男、ほか
製作  一瀬隆重
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

母が男を作って家を出て行ってしまい、幼い弟を養う為にデリヘル嬢として働く百合。
ある日、病気の弟を一人で家に残した事で死んでしまい、後悔の念に苛まれる百合は同僚のマユから死者と会話できるアプリの存在を知る。
ただ、死者から「会いたい」と言われても承諾してはならないルールがあり、早速と百合はアプリを使って弟と会話を始めるのだった。

登場人物&出演者

川久保百合(演:小松彩夏)
主人公。母親が残した多額の借金を返す為と弟を養う為にデリヘル嬢として働いている。
小松彩夏は代表作に『踊る大捜査線』シリーズ、『狂い華』などがあります。
借金を返す為に大金さえ払えばなんでもするスタンスで仕事を引き受けて噂になっていた。
弟を亡くしたばかりで死者と話せるアプリをマユから紹介され、それにハマってしまう。
母親にお金を請求され、弟の誕生日を迎えて自分から連れ去ってもらおうと決意した。
最後は亮にお願いをして母親にアプリを教えてもらい、聡とともに迎えに笑顔でやって来る。

(演:加藤和樹)
デリヘル嬢の送迎ドライバー。デリヘル嬢たちとは一定の距離を保ちながら守っている。
加藤和樹は代表作に『髪がかり』、『真田十勇士』などがあります。
あくまで送迎ドライバーとしての立場を崩さないが、デリヘル嬢たちの事情を知っている。
百合やマユたちが客とトラブルに遭うと、現場に駆けつけて彼女たちを助ける役目も担う。
実は不器用ながら百合に片想いを抱いていて、アプリの事を知って止めようとしていた。
最後は死んだ百合に自分も連れ去ってもらおうと懇願するも、なぜか断られて生き延びた。

(演:酒井天満)
百合の弟。百合とは父親が違う。クズな母親に捨てられて百合と二人暮らしをしていた。
酒井天満は代表作に『映画版マメシバ一郎/フーテンの芝二郎』、『貞子 vs 伽椰子』がある。
デリヘル嬢として仕事を頑張っていた百合の姿を見て、自分が抱えていた病気を隠していた。
学校でも早退してしまうが、百合を心配させたくないと隠し、結果的に亡くなってしまう。
マユから紹介されたアプリを通じて百合と会話し、当然のように会いたいと何度も懇願する。
最後は絶望した百合と会って連れ去り、今度はクズな母親の前に百合とともに現れた。

マユ(演:桜井ユキ)
百合が働く店へ新しくデリヘル嬢として入ってきた。他人より頭が足りずにいつも怒られる。
桜井ユキは代表作に『ばななとグローブとジンベエザメ』、『マチネの終わりに』がある。
幼い頃に両親から捨てられ、祖母に育てられるも亡くなってしまい、天涯孤独となっていた。
弟を亡くした百合の為にアプリを教えるが、決して会う事をしちゃいけないと注意していた。
一度亮に助けてもらった事で惚れてしまうが、彼は百合に気があるとして絶望してしまう。
最後は亮から他のデリヘル嬢から利用されていると分かり、絶望して祖母に会って死んだ。

笹本洋子(演:大塚千弘)
雑誌「週刊未来」の記者。ずっと「死者と話せるアプリ」について取材をしていた。
大塚千弘は代表作に『シベリア超特急3』、『光』などがあります。
噂でしか知らず、その実体をなかなか掴めず、上司から期限付きで取材を許されていた。
ようやくアプリを知る鴨下と連絡を取るが、彼が泊まるホテルに行くと死体を発見する事に。
アプリのアドレスを手に入れると、死んだ恋人と話すも過去の自分の浮気が原因だと知る。
最後は浮気相手に悲劇のヒロインを演じて、絶望した中で再び亡くした恋人と話していた。

百合の母親(演:毬谷友子)
クズの代名詞。多額の借金を背負っているが、男を作って百合と聡を平然と捨てて出て行く。
毬谷友子は代表作に『夢二』、『リップヴァンウィンクルの花嫁』などがあります。
聡が亡くなっても連絡がつかず、今度姿を現した時には金を求めて百合の家を荒らしていた。
帰ってきた百合に金を請求するも、ないと言われて捨てセリフを吐いて出て行った。
百合が聡によって殺された事を知らず、亮から連絡が入って金の用意が出来たと喜んだ。
最後はアプリで呼び出された百合と聡に迫られ、恐怖の中でそのまま連れ去られてしまう。

鴨下(演:嶋田久作)
「死者と話せるアプリ」を使っていた男。取材する洋子にアプリのアドレスを教えるという。
嶋田久作は近年の出演作に『恋と就活ダンパ』、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』があります。
過去に仕事で失敗してしまい、妻と子供にも逃げられ、亡くした友人に相談をしていた。
最後は生きる事に疲れてしまったと洋子に連絡し、友人へ迎えに来るように頼んで死んだ。

感想

個人的な評価

本作は2013年に企画されたホラー三部作の第三弾となります。
第一弾の『カルト』と第二弾の『高速ばぁば』は奇をてらった内容として低予算ホラー映画として意外な面白さがありました。
あくまで正統派のホラー映画ではなく、強烈なキャラクターで物語を支えていました。
『カルト』では霊能者のNEO、『高速ばぁば』は高速ばぁばというキャラクターが地味な物語を盛り上げていました。
そんな本作は上記の作品と違った正統派のホラー映画になってしまい、残念ながらインパクトの面ではかなり薄くなってしまった。
このシリーズはそういう強烈なキャラクターを期待するので、本作にはそれがなかったから少し期待ハズレとなりました。
主人公である百合はかなり悲惨な人生を送っていて、唯一の心の拠り所だった弟が死んだ事で抜け殻状態になる。
そこで死者と話せるアプリにハマってしまい、忘れていた笑顔を取り戻すも、決してそれは本当の幸せじゃないと分かります。
本作での強烈なキャラクターとなるのはクズすぎる母親だが、こちらは出番があまりない割に相当胸糞な存在でした。
ここに焦点を当てれば本作はもっと盛り上がったのに、なぜか関係ないサイドストーリーに時間を割いたのは謎すぎました。
そのサイドストーリーを担う雑誌の記者はアプリについて調べるが、結局は誰でも調べられるようなレベルでほとんど意味がなかった。
そもそも記者のサイドストーリーは削っても物語に影響がなく、ハッキリ言って単なる尺稼ぎにしか見えなかったです。
それに本作の「死者と話せるアプリ」もラストでは、主人公に片想いしていた男が助かるルールをねじ曲げるような終わり方も微妙に感じた。
やはり、そこは最後までルールを守って欲しかったし、こういう事に安易な気持ちで手を出してしまうと、全員が不幸な運命を迎える方にして欲しかったです。
結局はクズな母親に制裁を与えるところでスッキリさせるつもりが、ルールをねじ曲げたせいで台無しになってしまった。
本作はシリーズの他の作品と比べて真面目にやってしまった分、まとまっているけど面白さやインパクトの点では大きく劣ってしまった残念な内容でした。