モンスター・ホテル2 RE-2589

作品紹介

公開年月  2016/02/20
ジャンル  ホラー/ファンタジー
原作  なし
監督  ゲンディ・タルタコフスキー
脚本  ロバート・スミゲル、アダム・サンドラー
製作  ミシェル・マードッカ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

モンスター・ホテルの支配人ドラキュラの愛娘メイヴィスと人間のジョナサンが結婚し、二人の間に息子デニスが誕生した。
おじいちゃんとなったドラキュラは大喜びし、仲間たちと一緒に立派なモンスターに育てるべく英才教育に励んでいた。
ところがデニスを普通の人間として育てたいメイヴィスは父と反発して衝突する中、ドラキュラの父で大の人間嫌いである吸血鬼ヴラッドがホテルにやって来るのだった。

登場人物&出演者

ドラキュラ(声:アダム・サドラー/吹替:山寺宏一)
主人公。メイヴィスとジョニーの結婚を認め、生まれてきたデニスを誰よりも溺愛する。
アダム・サドラーは近年の出演作に『マイヤーウィッツ家の人々』、『リディキュラス6』などがあります。
山寺宏一は近年の代表作に『銭形警部』、『一陽来復/Life Goes On』などがあります。
デニスを唯一ヴァンパイアの名前であるデニソヴィッチと呼び、跡継ぎとして期待している。
しかし、メイヴィスが人間に育てたい気持ちに押し切られ、しばし一人で乱心していた。
最後はヴラッドのやり過ぎる脅しにガマンできず止め、それを見たメイヴィスと和解した。

メイヴィス(声:セレーナ・ゴメス/吹替:川島海荷)
ヒロイン。ドラキュラに認められてジョニーと結婚した。その後、デニスを妊娠して母親に。
セレーナ・ゴメスは近年の出演作に『思いやりのススメ』、『ネイバーズ2』があります。
川島海荷は近年の出演作に『北風と太陽の法廷』、『ハートロス/虹にふれたい女たち』などがあります。
生まれたデニスを人間として育てようとし、ヴァンパイアを望むドラキュラと反対する。
生活の中心はデニスになっているが、彼を人間に育てたい一心で本人の気持ちを無視する。
最後はヴラッドの脅しを止めたドラキュラと和解し、覚醒したデニスとホテルに留まる。

ジョニー/ジョナサン(声:アンディ・サムバーグ/吹替:藤森慎吾)
人間。ドラキュラに認められてメイヴィスと結婚した。息子のデニスが授かって父親になる。
アンディ・サムバーグは近年の出演作に『マイケル・ボルトンのビッグでセクシーなバレンタインスペシャル』などがあります。
藤森慎吾は代表作に『20世紀少年』、『闇金ウシジマくん/Part3』などがあります。
デニスが生まれてからメイヴィスが付きっきりで二人の時間がない事に不満を漏らしていた。
ドラキュラの持ちかけた計画に乗り、メイヴィスだけをカリフォルニアに連れて行く。
あくまでドラキュラ主導の計画を実行するのみで、何がしたいのか分からない状態になる。
最後はヴラッドに対決を申し込むも有耶無耶になり、ラストでは遅れて登場した。

デニス/デニソヴィッチ(声:アッシャー・ブリンコフ/吹替:大谷育江)
メイヴィスとジョニーの息子。メイヴィスが人間として育て、ドラキュラはヴァンパイアに。
アッシャー・ブリンコフは代表作に『ジャングル・ブック』、『SING/シング』があります。
大谷育江は代表作に『ポケットモンスター』、『ONE PIECE』などがあります。
5歳になっても普通の人間と同じだが、モンスターたちとは仲良しで疑問を持たない。
メイヴィスの過保護でカリフォルニアへ引っ越す事になるが、ホテルから離れたくない。
最後はベラに突き飛ばされたウィニーを見て怒り、ヴァンパイアとして覚醒をした。

フランク/フランケンシュタイン(声:ケヴィン・ジェームズ/吹替:チョー)
メイヴィスの叔父。デニスの一歳の誕生日に「初めてのギロチン」を夫人とプレゼントする。
ケヴィン・ジェームズは代表作に『モール★コップ』、『アダルトボーイズ青春白書』などがあります。
チョーは代表作に『ONE PIECE』、『ロード・オブ・ザ・リング』などがあります。
乱心するドラキュラを見かねて、デニスがヴァンパイアに目覚めるには修行が必要と提案。
デニスをヴァンパイアに鍛えるべく、公園で人間を脅そうとするが記念撮影する事に。
ヴァンパイアの合宿所で高い塔のバランスを崩し、火だるまになって火事を起こしてしまう。

ウェイン(声:スティーヴ・プシェミ/吹替:我修院達也)
オオカミ男。デニスの一歳の誕生日でヴァンパイアを否定するジョニーの両親に牙を説明。
スティーヴ・プシェミは近年の出演作に『ワイルド・アドベンチャー』、『モンスターズ・ユニバーシティ』などがあります。
我修院達也は近年の出演作に『スマグラー/おまえの未来を運べ』、『笑殺会』があります。
デニスをヴァンパイアに鍛えるべく、鹿を襲うがフリスビーに気を取られて失敗する。
ヴァンパイアの合宿所で高い塔が崩れた時、連鎖的に壊れた車のタイヤを追いかけていた。

マーレイ(声:キーガン=マイケル・キー/吹替:三ッ矢雄二)
ミイラ男。一歳になったデニスに墓から掘り出した呪い付きの首飾りをプレゼントした。
キーガン=マイケル・キーは代表作に『トゥモローランド』、『お!バカんす家族』がある。
三ッ矢雄二は代表作に『アマデウス』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作がある。
デニスをヴァンパイアに鍛えるべく、砂嵐を起こす呪文を唱えるが腰を痛めて失敗する。
ヴァンパイアの合宿所からホテルに帰る時、包帯が外れて細身になっていった。

グリフィン(声:デヴィッド・スペード/吹替:若本規夫)
透明人間。メイヴィスとジョニーの結婚式では一人二役の透明な彼女を同伴させていた。
デヴィッド・スペードは近年の出演作に『ドゥ・オーバー:もしも生まれ変わったら』などがあります。
若本規夫は代表作に『ドラゴンボール』、『銀河英雄伝説』などがあります。
前回と同じく車の運転をしていて、メイヴィスの電話ではサングラスマンで急場を凌ぐ。
最後は本当の透明人間の女性と出会って、一人二役じゃなく本当の恋人を見つける。

ウィニー(声:セイディ・サンドラー/吹替:宇山玲加)
ウェインの娘。同じ年頃のデニスとは仲良し。会う度にデニスを押し倒して顔をなめ回す。
セイディ・サンドラーは代表作に『ベッドタイム・ストーリー』、『アダルトボーイズ白書』などがあります。
宇山玲加は吹替の担当にアビゲイル・ブレスリンなどを務めています。
自分がモンスターではない事にガッカリし、ホテルを飛び出したデニスを隠れ家に案内する。
人間嫌いのベラに襲われると噛みついて応戦するも力の差で吹き飛ばされてしまう。
それがきっかけでデニスがヴァンパイアに覚醒し、彼に助けられる事になる。

ベラ(声:ロブ・リグル/吹替:茶風林)
ヴラッドの召使い。コウモリ型のモンスター。ヴラッド以上に人間への憎悪を持っている。
ロブ・リグロは代表作に『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』がある。
茶風林は吹替の担当にニック・フロストなどを務めています。
デニスが人間との子供だと知って逆上し、ウィニーの隠れ家にいたところを捕まえる。
ヴァンパイヤへ覚醒したデニスにぶちのめされ、最後はヴラッドにより小さくされて追放。

ヴラッド(声:メル・ブルックス/吹替:稲川淳二)
ドラキュラの父。ドラキュラに人間は憎むべき存在で魂を奪う対象として忌み嫌う。
メル・ブルックスは近年の出演作に『ハロルドとリリアン/ハリウッド・ラブストーリー』、『ゲットスマート』などがあります。
稲川淳二は怪談で知られ、アニメの吹替として二作目となります。
デニスに牙が生えないと知り、強引に生やそうとするがドラキュラに止められる。
激しくドラキュラから責められ、ジョニーがベラに襲われる時に助ける事で和解した。

感想

個人的な評価

『スマーフ』シリーズに次いで、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションを代表するアニメ映画の続編となります。
古典的なモンスターたちが登場するアニメ映画で、ドラキュラを中心に愉快な物語を展開していました。
本作のモンスターは決して人間を襲う事はせず、逆に怖がってひっそりと暮らしていました。
しかし、前作で人間のジョニーが訪れた事で転機を迎え、モンスターは人間界、人間はホテルへと交流が盛んになっている。
当然ながら前作の中心的な人物だったメイヴィスとジョニーは結婚し、子供を授かる事になって物語が大きく方向変換しました。
前作の良さは人間であるジョニーが人間嫌いのドラキュラと親交を深めていき、メイヴィスと恋に落ちるという内容でした。
閉鎖された社会を解放させた物語のキーパーソンだったが、本作では扱いが雑になりました。
あれだけ前作で物語を引っ張ったのに、デニスの登場で役割をほとんど持っていかれた。
そのせいで終盤の扱いが特に悪く、ドラキュラたちが戦っている間も登場せず、終わった頃にやって来るという残念な立ち位置になりました。
ヒロインだったメイヴィスも過保護すぎる母親になり、前作の良さを打ち消している。
子供の為だと言いながらも、肝心のデニスの意見を一切聞かないという最悪の母親になる。
そんな中でドラキュラはきちんと前作の立場を守っていて、物語を引っ張っていました。
どうしても物語がデニスを中心にしているが、必死にヴァンパイアへ覚醒しようとする姿はきちんとキャラクターを守っていました。
いつも一緒に行動する仲間については、完全にオマケとなっていて、必然性がなかったのは残念で仕方なかったです。
前作で活躍したジョニーやメイヴィスが邪魔者扱いになり、仲良し四人組もオマケになり、最後の戦いも強引すぎたような印象を持った。
ドラキュラはしっかりと自分のキャラクターを守ったのはいいが、他の扱いが雑になった事でフォローできていなかった。
デニスについては可もなく不可もなしという感じで、予想通りの展開で前作ほどのインパクトを持たせるほどじゃない。
終盤に登場したヴラッドはハッキリ言って、遅すぎる出番で、召使いのベラなんて最後の戦いの為に出てきた可哀想なキャラクターでした。
前作と同様にテンポはいいし、笑える部分もあるけど、ジョニーの扱いやメイヴィスの過保護ママの方向転換は微妙に感じました。
個人的にジョニーは藤森慎吾にとってのハマリ役だったが、本作の不遇な扱いであの軽さはマイナスになってしまっている。
三作目が予定されているが、ジョニーの扱いがどうなるのか非常に心配である。