モンスター・トラック VD-96

作品紹介

公開年月  2016/10/04
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ダニエル・ワイズ
脚本  ベン・クレイン
製作  アンドリュー・ゲルンハルト、ザック・オブライエン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ジブは誕生してから300年の間も番人によって隔離され、今も捕虜として“キーパーズ”に監視されながらも生きていた。
人と悪魔の性を持つ伝説として葬られたジャージー・デビルの弟をジブはテレパシーを通じて逃亡の時を待っていた。
姉弟として結ばれた強大な力にキーパーズは、ハードトラックでジブと弟を聖域へ移そうとするが、そこには彼女の誕生に関する策略が隠されていたのだった。

登場人物&出演者

ニックス(演:トム・サイズモア)
キーパーズのリーダー。ジブや弟のジャージー・デビルに対して嫌悪感を持っている。
トム・サイズモアは近年の出演作に『バトルスティール』、『クロス・ウォーズ』がある。
あくまでジブは自分たちと違う存在だと思っていて、彼女に甘いデーモンに不信感を持つ。
ジブの手引きで弟がキーパーズの相打ちを誘ったとして、指揮権をデーモンから剥奪。
ティト神父の言葉に従って生家で悪魔を始末しようとするが、弟の力が増大して劣勢に。
最後はジブが協力していたが、結局は裏切られて殺されるも最期に真実を知った。

ジブ(演:エヴァレナ・マリー)
人と悪魔の性を持つ女性。人型であるが生まれた時に尻尾があって強引に切られている。
エヴァレナ・マリーは代表作に『カジノ・ゾンビ/BET OR DEAD』、『ザ・ウォード/感染病棟』などがあります。
弟とはテレパシーで会話ができ、ある程度の制御をする事ができるが信用されていない。
次第に力が増大していく弟と脱出の機会を窺っていて、度々逃げ出すも連れ戻される。
300年間もキーパーズの奴隷にされた事が許せず、ずっと弟と脱出を考えている。
最後は悪魔の姿にちょっとだけになるが、フラグ通りに弟と戦って勝利する。

デーモン(演:リック・ラヴァネロ)
キーパーズの責任者。ジブに対して寛大な心を持ち、彼女に対して同情を抱いている。
リック・ラヴァネロは代表作に『地獄の変異』、『アウトポスト37』などがあります。
ジブと弟を聖域に運び出せば問題はないと主張するも、ニックスとは対立している。
ずっとジブを信じていたが、裏切られてショックを受けるも彼女の生家で待機していた。
力が増大していく弟に対抗できるのはジブの力だけと知って、彼女と取引をする。
ニックスと仲違いしてしまい、トラックの外に追い出されて弟に呆気なく殺された。

ティト神父(演:ケヴィン・シェイ)
キーパーズに同行している神父。ジブや弟に関する知識やキーパーズに助言をしている。
ケヴィン・シェイは代表作に『Sasquatch Assault』、『Dead Souls』などがあります。
悪魔は生家にたどり着く前に殺すべきだと主張し、ニックスはそれに賛同する事に。
ジブが弟を解放しようとして、走行中のトラックの荷台から外へ突き飛ばされた。
ケガを負いトラックにたどり着くが、幻影で飲み物じゃなく手榴弾のピンを抜いて爆死。

感想

個人的な評価

本作はUMAとして有名な“ジャージー・デビル”を題材にした作品となっています。
ジャージー・デビルは今でも有名なUMAとしてアメリカで何度か取り上げている。
本作はそんなUMAの伝説を劇中に存在する悪魔と結びつけている設定となっています。
とにかく、テレビ映画という事で全体的な予算が少なく、地味な展開が最初から最後まで続くという苦痛に近い作品となっています。
ずっと同じようなテンポとパターンとなっていて、登場人物たちの頭の悪さだけが浮き彫りになっています。
そもそも、最初の設定からよく分からないが、悪魔の子供であるジブと弟がいます。
ジブは尻尾が生えていたが見た目は完全に人間だが、弟は母親のお腹を突き破って出てきた見た目が完全に悪魔である。
一応、ジブは銃弾を食らっても死なず、何日かあれば完全に治癒され、弟とは常にテレパシーで会話をする事ができるのです。
一方の弟は悪魔そのもので、グロテスクな見た目と翼を持つが、基本的に幻影を見せて同士討ちをさせる悪魔らしい戦法。
普通に本気を出せば銃弾を食らっても死なないならば、簡単にキーパーズのバカたちを一掃できるのにやりません。
悪魔なのにとても優しく、ご丁寧にキーパーズを一人ずつ殺していく律儀な弟である。
それに対して姉はキーパーズに電流ショックの足枷をはめられ、利用されるが何度も脱出しようとして失敗している。
整合性を保つ為に生家で決着をつけると言っているが、そんな回りくどい事をする悪魔もいると本作で分かります。
説明不足がクライマックスになって大きく響いて、本質的に何をやっているのか分からなくなってしまいます。
最終的にジブと弟が戦ってどちらかが生き残るのは分かるけど、それまでの展開が唐突すぎて付いていけなくなります。
邦題である『モンスター・トラック』だが、明らかに的外れなタイトルとなっている。
別にトラックが重要な要素ではなく、単純に移動手段だけで必然性がなかったです。
トム・サイズモアは近年の落ちぶれが分かるような作品だと言える内容でした。