英国特殊空挺部隊/オペレーションV RE-2808

作品紹介

公開年月  2017/09/01
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ジェイソン・フレミング
脚本  ダニー・キング
製作  ニール・ジョーンズ
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

漆黒の闇に包まれた森の中、満月が光り輝いている空の下、英国特殊空挺部隊SASの隊員が息を潜んでいた。
隊員はある一軒家を静かに監視していると、そこに数人の老若男女がやって来る。
その一軒家で開かれていたのはイギリスに棲む吸血鬼たちが50年に一度集まる日であり、長年に渡ってバチカンが退治しようと計画を実行するのだった。

登場人物&出演者

セバスチャン(演:ビリー・クック)
孤児。人間。駅で待っているとヴァネッサが迎えに来て、吸血鬼の評議会に赴いた。
ビリー・クックは代表作に『ストリート・ファイターズ』、『アウトサイダーズ』がある。
評議会について聞いていたが、吸血鬼だと知らず、真実を知ってビビって逃げ出そうとした。
その後、捕まってしまうと地下に一軒家の主たちとともに縛れがなんとか自力で脱出した。
英国特殊空挺部隊のSASの攻撃で吸血鬼たちと協力して、一軒家から脱出の作戦を立てた。
最後は軍人のトラックを盗んで生き残ったヘンリー、ボニファス、エンジェルと去っていく。

ヘンリー(演:チャーリー・コックス)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。評議会の中では冷静な判断を重視する。
チャーリー・コックスは代表作に『dot the i/ドット・ジ・アイ』、『博士と彼女のセオリー』などがあります。
極端な意見を押し通そうとするボニファスを止めるべく、マトモな意見で対抗していた。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、それを出迎えるようにすぐ反撃した。
家を囲まれてしまい絶体絶命のところで、セバスチャンの作戦を聞き入れて実行した。
最後は大佐に捕まるもやって来たボニファスに助けられ、セバスチャンと去っていった。

ボニファス(演:トニー・カラン)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。分配されている人間の人数を疑問視。
トニー・カランは近年の出演作に『最悪の選択』、『栄光のランナー/1936ベルリン』などがあります。
領地での人口バランスが崩れている事を主張し、再分配を評議会で強い口調で提案した。
人種や出身などを気にせず殺す主義であるが、鉄のルールである子供には手を出していない。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、面倒だとして迎撃に加わっていない。
最後はセバスチャンの作戦に乗り、捕まったヘンリーを助け、トラックで去っていった。

エンジェル(演:フリーマ・アジェマン)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。メンバーの中では比較的若い。
フリーマ・アジェマンは代表作に『Rules and Dealers』、『Rubenesque』があります。
今回の集会で腹ぺこ状態でやって来たせいで、セバスチャンを見て笑みを浮かべていた。
ボニファスの反対意見でセバスチャンが仲間入りができず、その際に食べようとしていた。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、死体から血を吸うも撃たれていた。
最後はセバスチャンの作戦に乗り、人殺しのサッチャーを殺し、みんなと去っていった。

ヴァネッサ(演:イヴ・マイルズ)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。孤児だったセバスチャンを連れて来る。
イヴ・マイルズは代表作に『大脱走/コルディッツ収容所』、『ボクらの町の小さな美術館』などがあります。
欠員を埋めるべくセバスチャンを誘っていたが、自分たちが吸血鬼だと切り出せていない。
そのせいでセバスチャンは怯えて逃げ出そうとして、その責任として彼を連れ戻す事に。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、応戦してセバスチャンの作戦に乗る。
最後は小屋をバズーカで吹き飛ばれるも生きていて、大佐に捕まり処刑されてしまう。

アリス(演:アネット・クロスビー)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。メンバーの中で年長者だが少し短気。
アネット・クロスビーは代表作に『シンデレラ/1976年版』、『イントゥ・ザ・ウッズ』などがあります。
欠員が出た事でセバスチャンを候補に挙げるヴァネッサだが、ビビる彼に脅しを仕掛ける。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、機関銃を手にして迎撃していた。
家を囲まれてしまい絶体絶命のピンチとなるが、敵を引きつけるべく年寄りの振りをした。
最後は近寄ってきた兵士を刺し殺すと、離れていた兵士たちの攻撃を受けて死亡した。

チェン(演:ルカズ・レオン)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。夜なのにサングラスして周囲を警戒。
ルカズ・レオンは主にスタントマンとして活躍し、本作が長編映画デビュー作となります。
新たな評議会のメンバー候補となるセバスチャンを連れて来たヴァネッサを出迎えた。
満場不一致によってセバスチャンが一軒家から逃げ出し、外で待機していて捕縛した。
英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、家の中に入って様子を見て反撃した。
最後はヴァネッサを逃がそうと兵士と何人か倒すが、飛んできた矢が心臓に刺さって死亡。

公爵(演:ヴィンセント・リーガン)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。メンバーの中でリーダー的な存在。
ヴィンセント・リーガンは代表作に『ブラック・ナイト』、『タイタンの戦い』があります。
再分配を訴えていたボニファスの勝手な意見を注意し、ルールを破った者に罰を与える。
ヴァネッサが連れて来た新たなメンバー候補のセバスチャンを迎え、評議会の説明を始める。
しかし、全員一致が条件の評議会でボニファスが反対し、セバスチャンを処分する事にする。
最後は英国特殊空挺部隊のSASが一軒家に攻撃を仕掛けると、心臓に破片が刺さり死亡した。

トーマス(演:ジョーダン・ロング)
50年に一度の集会に一軒家へ集まった吸血鬼の一人。テーブルに評議会のシンボルを飾った。
ジョーダン・ロングは代表作に『スターダスト』、『キングスマン』などがあります。
評議会が始まると、すぐにボニファスが再分配の話しをする中で他人事のように聞いていた。
そこで話しを逸らしていたら、公爵から特定の地域で去年より人間の殺害数が多いと指摘。
最後はごまかしていた事がバレてしまい、評議会のメンバーたちによって処分された。

サッチャー(演:デクスター・フレッチャー)
50年に一度の集会に集まった吸血鬼たちが借りた家の主。地下室で妻とずっと縛られていた。
デクスター・フレッチャーは代表作に『キック・アス』、『イーグル・ジャンプ』がある。
セバスチャンが評議会でメンバーの候補から外れると、連れて来られて対面する事に。
なんとかセバスチャンが縛られた状態から脱出し、妻が逃げ出すも縄が固くて解かれず。
実は土地に侵入してきた人間を捕まえて、その肉を保存して食べていた異常な人物だった。
最後は逃げていた18と遭遇し、殺人欲に駆られて殺すが、エンジェルに見つかり殺された。

ラルース神父(演:マッケンジー・クルック)
一軒家に集まっていた吸血鬼たちを抹殺するべく、バチカンから送り出された神父。
マッケンジー・クルックは代表作に『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『アイアンクラッド』などがあります。
長年に渡って吸血鬼たちの抹殺を懇願しており、今回のチャンスにすべてをかけている。
人間のセバスチャンがいた事で大佐が一度作戦を中止するも、権限を使って強引に続行する。
膠着状態となって前線にやって来て大佐に事情を聞き、彼が金の為に生け捕りにすると知る。
最後は捕まえたヴァネッサを調べていた時に噛まれ、大佐によって吊されて殺された。

18(演:ジョニー・パルミエーロ)
一軒家へ集まった吸血鬼を監視する偵察役となった英国特殊空挺部隊のSASの隊員。
ジョニー・パルミエーロは代表作に『フリーガン』、『アウトバーン』などがあります。
不気味な森の中で何かに追われていると勘違いし、なんとか目的の家までたどり着く。
あとからやって来た大佐に状況を説明するが、派手な動きがない事で情報が少なかった。
セバスチャンによって一軒家の主である妻が逃げ出すも、大佐が処分して疑問を持つ。
最後は吸血鬼で仲間が殺され、怖くなって逃げ回るとサッチャーに遭遇し、結局殺された。

ビングハム大佐(演:ロバート・ポータル)
英国特殊空挺部隊のSASを現場で指揮している。ラルース神父からバチカンの指令を受ける。
ロバート・ポータルは代表作に『ダロウェイ夫人』、『ビトレイヤー』などがあります。
現場に乗り込むと偵察役だった18から情報を聞き、あくまで消極的に日の出を待とうとする。
しかし、手にしていた名刺から化粧品会社から吸血鬼との取引を思い出して生け捕りを実行。
それと同時にラルース神父から指揮権を奪い取り、ヴァネッサの生け捕りに成功する。
最後はボニファスの反撃に遭い、解放されたヘンリーに吸血鬼にされ、日の出とともに消滅。

感想

個人的な評価

本作は『ブリュッセル国際ファンタジー映画』にて上映された作品です。
俳優として知られるジェイソン・フレミングが映画監督としてのデビュー作となります。
更に『コードネーム:ストラットン』で知られるフレッド・ヘドマンが製作総指揮として名を連ねています。
本作は一軒家を中心にした狭い場所で展開される物語で、如何にもイギリス映画らしい雰囲気となっています。
さすがに名の知れた俳優であるジェイソン・フレミングだけに、本作の出演者はどこかで見た事のある顔となります。
その為、みんな演技が安定していて、ちゃんとキャラクターが立っていると思います。
基本的に吸血鬼の物語であるが、王道的な内容と違い、あくまで彼らは生きて一軒家を脱出する事が目的となる。
相手はイギリスの特殊部隊でいくら身体能力が高い吸血鬼でも、一筋縄ではいかない危機的な状況もしっかり描かれている。
しかし、そこはイギリス映画という事もあって、会話が中心となったところでテンポが恐ろしく悪くなります。
ジェイソン・フレミングは俳優として個性的であるが、監督としては普通というイメージを受けてしまう。
それぐらい本作から尖った部分がなく、人間と吸血鬼が協力し合うところは面白いが、そこまで劇的な展開というワケじゃない。
あとは邦題があまりにも期待させてしまうせいで、派手なアクションを彷彿とさせるも、実際は地味な銃撃戦がちょっとある程度。
吸血鬼が本性を現す描写も一瞬で、そこまで予算がない事が丸分かりになる点も微妙でした。
本作はジェイソン・フレミングが監督という点以外は特筆した部分がなく、ちょっとばかり退屈してしまう作品だと感じました。