作品紹介
公開年月 | 1989/08/11 |
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ジャンル | ホラー/スプラッター |
原作 | なし |
監督 | スティーヴン・ホプキンス |
脚本 | レスリー・ボーム |
製作 | ロバート・シェイ、ルパート・ハーヴェイ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
夢の世界でフレディはアリスによって封印され、協力したダンとともに高校卒業をした。
アリスはある夜、アマンダ・クルーガーというシスターと男ばかりの監獄の夢を見ていた。
実はアマンダは精神病棟の修道女で、囚人たちに隠れてレイプされ、できた子供はフレディだという事実をアリスは知るのだった。
登場人物&出演者
・アリス・ジョンソン(演:リサ・ウィルコックス)
主人公。前回の戦いでフレディを倒して平穏な日々を過ごす。無事に高校を卒業する事に。
リサ・ウィルコックスは代表作に『Bring Me the Head of Dobie Gillis』、『Dead Country』などがあります。
再び悪夢を見るようになり、いつもコントロールできたが、今回だけはできずにいた。
フレディが復活した事をダンに伝えるが、悪夢で彼が殺され、運ばれた病院で妊娠を知る。
次々と友人を亡くしていく中、眠っていない時でも悪夢を見るのが赤ん坊が原因だと判明。
最後は復活したアマンダと息子ジェイコブによりフレディを撃退し、平穏な日々を取り戻す。
・イヴォンヌ(演:ケリー・ジョー・ミンター)
アリスの親友。一緒に卒業式を楽しんでいた。水泳の練習があってプールのカギを持つ。
ケリー・ジョー・ミンターは代表作に『マスク/1984年』、『ポップコーン』があります。
そこで同級生たちを呼んでパーティをしていて、練習した飛び込みを見せつけていた。
ダンを失って憔悴していたアリスの看病をしていて、彼女の妊娠を知らせてくれた。
立て続けに友人を亡くしても事故だと思っていて、フレディだと主張するアリスに反対した。
最後はフレディの存在を知り、アリスの頼みでアマンダを見つけて封印の道筋を作った。
・マーク(演:ジョー・セリー)
アリスの友人。軽い性格の持ち主。普段は漫画を描いているが、実際の血を見るのは苦手。
ジョー・セリーは代表作に『私立ガードマン/全員無責任』、『Shag』などがあります。
ダンがアリスとの婚前旅行を羨ましそうにしていたが、相変わらず漫画を描いていた。
ずっとグレタに片想いをしていたが、漫画のヒーローみたいに勇気が出ず告白ができず。
グレタが死んでしまい、事故だと主張するイヴォンヌに強く当たるもすぐに謝った。
最後はフレディに漫画の世界に連れて行かれ、抵抗するも通じずに切り刻まれて死亡した。
・グレタ(演:エリカ・アンダーソン)
アリスの友人。モデル体型で母親からきつく食事制限をかけられ、かなり不満を持っている。
エリカ・アンダーソンは代表作に『ザンダリーという女』、『サンフランシスコ大地震』などがあります。
母親の過保護ぶりにウンザリしているが、それでも言いつけを守って食事制限をする。
ダンが死んで一緒に悲しんでいたが、実はずっとマークの片想いを知っていて待っていた。
最後は母親が主催するパーティに出るが、フレディの悪夢で食べ物を詰まらせて窒息死した。
・ダン・ジョーダン(演:ダニー・ハッセル)
アリスの恋人。前回で大ケガを負うも見事にフットボール選手として復活している。
ダニー・ハッセルは『The China Lake Murders』などがあります。
卒業式ではアリスにパリ行きの航空券を渡し、休みの時期に一緒に行こうと約束する。
最後はフレディが現れたと連絡を受けて車で来るが、悪夢でトラックと正面衝突して死亡。
・デニス・ジョンソン(演:ニコラス・メレ)
アリスの父親。前回からアルコール中毒は治らず、卒業式でも木の陰から見ていたという。
ニコラス・メレは代表作に『グッバイガール』、『アイ・アム・サム』などがあります。
それでも以前よりもアリスと向き合って、殺されたリックの分まで彼女を心配する。
ダンとは公認の仲であるが、完全に認めていないようで、二人がイチャつくのを快く思わず。
ダンの両親に伝える赤ん坊の親権を取ろうとするが、娘を守るべく二人の言葉を遮った。
最後はアリスの息子が生まれて、おじいちゃんとして一緒に育てる事になった。
・ジェイコブ(演:ウィットビー・ハートフォード)
入院していたアリスが病院で見かけた少年。なぜかダンが死んだ事を知ってお見舞いに来た。
ウィットビー・ハートフォードは代表作に『ホロウ・ポイント/法廷からの殺人鬼』、『マイキー』などがあります。
今度はマークの悪夢にも登場して、そこで彼が成長したアリスの赤ん坊だと判明する。
最後はアマンダの言葉でフレディに反撃して、アリスの胎内へと無事に戻った。
・アマンダ・クルーガー(演:ベアトリス・ボープル)
フレディの母親。修道女。フレディがアリスの赤ん坊を狙って復活しようとして阻止する。
ベアトリス・ボープルは代表作に『張り込み』、『影なき男』などがあります。
自殺した事で埋葬もされず、さまよっていて止める事ができずアリスに助けを求める。
最後はイヴォンヌに見つけられ、フレディを自分の胎内に戻して一緒に封印をした。
・フレディ・クルーガー(演:ロバート・イングランド)
エルム街の連続殺人鬼。前回はアリスによって封じられるが、別の方法で復活を目論む。
ロバート・イングランドは代表作に『ゾンビ・パラダイス/ゾンビが街にやってきた』、『フォード・フェアレーンの冒険』などがあります。
アリスに宿った赤ん坊の夢に注目して、そこから完全なる復活を遂げようとする。
その為、アリスが眠っていない時でも悪夢を起こすようになり、次々と彼女の友人を惨殺。
母親のアマンダに手出しができず、探し出そうとしたアリスとイヴォンヌに追いつめられる。
最後はイヴォンヌにより復活したアマンダとジェイコブの協力で再び封印されてしまう。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの5作目となり、マンネリ化を解消する為に様々な工夫が施されています。
監督を務めたスティーヴン・ホプキンスは後に『プレデター2』や『ロスト・イン・スペース』を手がけます。
シリーズ最低の出来と言われており、あのゴールデンラズベリー賞で最低主題歌を受賞しています。
前作では特殊な力を手にした主人公がフレディと立ち向かう構図を完成させ、ラストのバトルを盛り上げる作品となりました。
ただ、フレディの魅力でもあるユニークな惨殺が地味になってしまい、ちょっとばかり物足りない印象を持ってしまった。
そんな本作ではまたもフレディは復活を企むが、今度はマンネリ化を阻止するべく違ったアプローチとなります。
今度は登場していない人物であるアリスの胎内にいる赤ん坊の夢を介して、現実の人間たちに影響を与えるという展開になります。
どうしてもフレディが力を発揮するのには眠ってもらわないといけないけど、本作では寝るのが仕事である赤ん坊に取り憑いた事で制限が緩和される。
その為、主人公は起きていてもフレディの影響力を受けてしまうというシリーズのセオリーを破ってきました。
だが、これはシリーズとして最低の発想になってしまい、結果的に興行収入も得られずに失敗してしまいました。
どうやら前作で主人公の特殊な力を強くしすぎた反省から、本作でまったく発揮できない点も微妙な立ち位置にさせてしまったと思います。
それを補う為に以前からちょっとだけ出ていたフレディの母親を切り札にしています。
しかし、その切り札を見つける過程が単純すぎるし、見つけた時もあっさりしすぎて拍子抜けな演出に感じた。
前作よりもユニークな惨殺はマシになっているが、ベースが微妙なのであまり活かされていないような気がしました。
シリーズ最低という感じはしないが、やはり、セオリーを無視したのは良くないと思わされる作品でした。