作品紹介
公開年月 | 2012/05/04 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | スタン・リー(原作)、ジャック・カービー(作画)
『アベンジャーズ』 |
監督 | ジョス・ウェドン |
脚本 | ジョス・ウェドン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 映画館 |
あらすじ
国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブが地球の支配を目論む邪悪な神ロキに奪われ、地球は史上最大の危機に直面する。
長官のニック・フューリーは周囲の反対を押し切り、スーパーパワーを持つヒーローを集めて最強のチーム“アベンジャーズ”を結成する。
こうして集まったスーパーヒーローたちは地球侵略を目論むロキと対峙するのであった。
登場人物&出演者
・トニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)
・スティーヴ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(演:クリス・エヴァンス)
・ブルース・バナー/ハルク(演:マーク・ラファロ)
・マイティー・ソー(演:クリス・ヘムズワース)
・クリント・バートン/ホークアイ(演:ジェレミー・レナー)
・ナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウ(演:スカーレット・ヨハンソン)
・ニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)
・マリア・ヒル(演:コビー・スマルダーズ)
・フィル・コールソン(演:クラーク・グレッグ)
・ロキ(演:トム・ヒドルストン)
感想
個人的な評価
アメコミを知っている人なら、この『アベンジャーズ』を知らないはずがない。
大ヒットを記録した『スパイダーマン』が公開されてからずっと待っていました。
現在は数多くのアメコミを原作にした映画が製作されているが、いずれも単体のモノばかりでクロスオーバーは夢のまた夢でした。
しかし、原作のコミックでは何度もスーパーヒーローたちがクロスオーバーをしている。
そうなってくると、いつスーパーヒーローたちのクロスオーバーが実写映画化してもおかしくない状況が迫っていると分かっていました。
そして、ついに待ちに待ったスーパーヒーローがチームを組む『アベンジャーズ』の実写映画化される事になった。
なんと言っても、出演しているスーパーヒーローたちは個々で単体のシリーズを持つ主人公。
それが一つのスクリーンに登場して集合するという事で、どれだけ豪華なメンバーなのは言うまでもないだろう。
監督を務めているジョス・ウェドンはテレビドラマシリーズ『バフィー~恋する十字架~』でお馴染みです。
更に映画では『トイ・ストーリー』と『エイリアン4』の脚本を務めています。
これだけの豪華なメンバーを限られた時間でどれだけ動かすか楽しみであります。
登場人物が多ければ多いほど、その見せ場が必然的に短くなってしまい、最悪の場合だと中途半端な印象を与える事になっています。
そうなってくると、脚本も重要ですが、それ以上に各キャラクターの演出が一番重要である。
これを間違えてしまえば、お粗末な内容になって単なる「お祭り映画」に成り下がる。
お祭り映画は響きがよく聞こえるけど、現実的に言うとストーリーがダメという意味で、ただのキャラクター映画になる失敗作のリスクを抱えます。
その点、ジョス・ウェドン監督の手腕は素晴らしく、これだけの主人公級のキャラクターがいてもちゃんと活躍する場面を与えるし、ゴチャゴチャしそうなアクションの場面でもしっかりと構図を分かりやすく魅せてくれています。
これはジョス・ウェドン監督が『アベンジャーズ』を理解していて、その上で事細かな計算をした演出が冴え渡っていると思います。
原作ではキャプテン・アメリカが物語の中心となるが、映画版だとアイアンマンが先行してヒットしているので、シリーズの主人公的な立場になっています。
ここら辺は原作と少し違っているけど、ちゃんとバランスを考えている構成だと感じます。
更にこれだけのメンバーを揃えるだけでも莫大な製作費がかかるけど、同じスクリーンで見られるだけでも感動モノである。
本作は単なる記念作品ではなく、今後のアメコミを原作とした映画の可能性を大いに広げた後世に残すべき名作であります。