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アメリカン・アサシン RE-2923

アメリカン・アサシン RE-2923

作品紹介

公開年月  2017/09/15
ジャンル  アクション
原作  ヴィンス・フリン 『American Assassin』
監督  マイケル・クエスタ
脚本  スティーヴン・シフ、マイケル・フィンチ、ほか
製作  ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、ニック・ウェクスラー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

バカンスを楽しんでいたミッチ・ラップは突如、無差別テロ事件に遭遇して最愛の恋人を失い、テロリストへの復讐に人生を捧げる男へ変貌する。
CIAはミッチの高い潜在能力を高く評価して対テロ極秘スパイ・チームにスカウトされ、元ネイビーシールズの鬼教官スタン・ハーリーから訓練を受ける。
ミッチが最前線で活躍するまで成長したある日、ロシアから流出したプルトニウムで核兵器製造を企むテロリストの陰謀を阻止する任務を遂行するのだった。

登場人物&出演者

ミッチ・ラップ(演:ディラン・オブライエン)
主人公。バカンスで婚約をするが、突然現れたテロリストの銃乱射により失ってしまう。
ディラン・オブライエンは代表作に『メイズ・ランナー』シリーズ、『バーニング・オーシャン』などがあります。
一度CIAに志願するも単独でテロリストを見つけ出し、その能力を買われてCIAの訓練生に。
スタンの厳しい訓練を耐え抜き、問題のあった精神面もなんとか克服して暗殺者となる。
現場ではスタンの命令を平然と無視するが、彼らの予想を上回る成果を出して納得させる。
最後は独断でアニカに協力させ、ゴーストを倒して、核兵器の爆発から多くの命を救う。

スタン・ハーリー(演:マイケル・キートン)
CIA所属の鬼教官。元ネイビーシールズで、優秀な暗殺者を育てる事で有名な人物である。
マイケル・キートンは近年の出演作に『スパイダーマン:ホームカミング』、『ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ』などがあります。
森の中で訓練生を集め、独自の訓練プログラムを施し、有望なエージェントを選別する。
個人的な感情を持ち込んでいるミッチを徹底的に追い詰め、プロとしての心得を教え込む。
ローマでの任務中にゴーストに捕まり、拷問を受けるも一歩も引かずに反撃の機会を窺う。
最後はミッチの助けで解放され、核兵器を海中に捨てた彼をヘリで救出して大勢を救う。

アイリーン・ケネディ(演:サナ・レイサン)
CIAでテロ対策を担当するエージェント。婚約者の復讐をずっと計画するミッチをスカウト。
サナ・レイサンは近年の出演作に『おとぎ話を忘れたくて』、『グランド・イリュージョン/見破られたトリック』などがあります。
スタンは父親と同期で親友という事で旧知の仲であり、彼から副長官と呼ばれている。
ロシアでプロトニウムの取引があると知り、ミッチを同行させるようとするスタンに同意。
スタンがイランの参謀から情報を引き出した時に捕まると、状況が一変して指揮を執る。
最後はゴーストから核兵器を奪ったミッチの活躍で多くの命を助けた事で賞賛していた。

アニカ・オグデン(演:シヴァ・ネガー)
CIAの女性エージェント。5年前にトルコのイスタンブールでに派遣されて偵察を行っている。
シヴァ・ネガーは代表作に『Lost Journey』、『The Amaranth』などがあります。
イスタンブールにやって来たミッチとスタンを出迎え、持っている情報を彼らに伝えた。
物理学者を捕まえる場面でミッチとともにゴーストに捕まるが、スタンによって助けられた。
ミッチによってイランのスパイだと見破られるが、ボスである叔父が殺されて協力する。
最後はゴーストのアジトで捕まってしまうと、家族に会う為に自分の頭を撃ち抜いた。

ヴィクター(演:スコット・アドキンス)
スタンの下で暗殺者になるべくやって来た訓練生の一人。ミッチとは因縁を生んでしまう。
スコット・アドキンスは近年の出演作に『アクシデントマン』、『デッドロック/絶対王者ボイカ』などがあります。
スタンの訓練ではミッチに次ぐ成績を残し、イスタンブールでの任務に選抜された。
最後はゴーストが起爆装置の取引する現場に行くが、何もできずにあっさりと殺された。

スタンスフィールド長官(演:デヴィッド・スーシェ)
CIAの長官。ミッチが襲われたテロリストの足取りを追うも長い間見つかれずにいた。
デヴィッド・スーシェは代表作に『エグゼクティブ・デシジョン』、『バンク・ジョブ』などがあります。
ミッチが単独で見つけた事によりアイリーンが訓練生にスカウトし、それを認める事に。
アイリーンとともにイラクへやって来ると、プロトニウムの危険性を大臣たちに話していた。
最後はゴーストの核兵器をミッチが海中で爆発させ、アメリカ海軍が助かって安堵した。

・ベフルーズ大臣(演:ナヴィド・ネガーバン)
イランの国防大臣。ロシアで盗まれたプロトニウムについてCIAが来て何も知らないと話す。
ナヴィド・ネガーバンは代表作に『レディオ・オブ・ザ・デッド』、『アメリカン・スナイパー』などがあります。
実はゴーストを雇っていて、裏でプロトニウムを使って核兵器を作り出そうとしていた。
核兵器を手にすれば、イスラエルに対して戦争を起こして、勝利しようと画策をしていた。
最後は雇っていたゴーストに騙され撃たれ、アジトに来たアニカによって射殺された。

ゴースト/ロニー(演:テイラー・キッチュ)
元CIAの暗殺者。スタンの下で訓練を受けて、彼のすべてを叩き込まれたスペシャリスト。
テイラー・キッチュは近年の出演作に『オンリー・ザ・ブレイブ』、『ノーマル・ハート』などがあります。
過去の任務で死亡したと思われたが、実は生き延びていたが、ヒドイ拷問を受けている。
そのせいでスタンだけじゃなく、見捨てたアメリカ合衆国に対する激しい憎悪を持っている。
今回の黒幕としてイランの悪巧みを利用して核兵器を作り出し、アメリカ兵を殺すとした。
最後は主人公補正を発揮したミッチに追い詰められ、無様にもあっさりと殺されてしまった。

感想

個人的な評価

本作はアメリカの小説家ヴィンス・フリンの同名小説を基に製作されています。
元々はミッチ・ラップを主人公としたシリーズ構想となっていて、その1作目として製作されているようです。
主人公であるミッチ・ラップは婚約者を目の前で失って、夢も希望もなく、ただテロリストに対する復讐心だけで生きます。
その結果、CIAよりも先にテロリストを見つけるという事をしてしまう規格外の人物になる。
本作はあくまで小説が原作になっているので、さすがに一般人がCIAよりも優れた捜査能力を持っているのはムリがあります。
それに独自でトレーニングを積んでいて、数日間だけの訓練ですぐに現場へ出られるのも少し強引に感じる。
なので、どうしても本作は現実離れしてしまい、主人公の行動は結果的に強い補正が当てられてしまっている。
そうなると、主人公の行動は必然的に正解しか引かず、いくら上司が止めても上手く行ってしまうのです。
こういうタイプの主人公は無敵であり、悪役は単なる引き立てにしか見えなくなってしまう。
本作はシリーズを構想しているのですが、主人公のミッチ・ラップにはあまり魅力を感じられなかったです。
演じているディラン・オブライエンは懸命にやっているが、悪役のテイラー・キッチュに似ているせいでイメージが被ってしまう。
しかも、鬼教官には近年において濃い演技が目立っているマイケル・キートンなので、存在感自体が薄くなっています。
それでも主人公補正が強すぎるせいで、悪役のテイラー・キッチュがラストで噛ませ犬になったのは残念すぎる。
ここら辺は配役を間違えたように感じていて、主人公をテイラー・キッチュが演じた方が魅力的になったと思っています。
シリーズ構想で若いディラン・オブライエンを起用したのは分かるが、まずは魅力的な主人公に仕上げないと意味がないのです。
アクションは決して派手じゃなく、現実的なモノにしているが、主人公の設定が現実離れしている点でバランスが悪い。
内容はそこまで深みがないので2時間近い尺でも長くは感じないが、逆に記憶にもほとんど残らないレベルの作品でした。

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