ダーケストアワー/消滅 VD-374

作品紹介

公開年月  2011/12/22
ジャンル  SF/アクション
原作  なし
監督  クリス・ゴラック
脚本  ジョン・スペイツ
製作  ティムール・ベクマンベトフ、トム・ジェイコブソン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

モスクワのナイトクラブが停電すると、アメリカから客として来ていたショーンとベンが外に出ると謎の光が地上に降りていた。
その光から触れただけで人間を破壊する侵略者が現れると、ショーンとベンは他の若者たちと逃げ出した。
世界の他の地域でも同じような事が起きている事を知り、ショーンたちは生き残る為に姿なき侵略者たちに立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

ショーン(演:エミール・ハーシュ)
主人公。アメリカからやって来た若者コンビの一人。細かい事はベンに任せて酒と女が目的。
エミール・ハーシュは近年の出演作に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『ぼくが旅に出た理由』などがあります。
スカイラーに手柄を横取りされ、バーで見かけたナタリーたちに性欲を発散させようとする。
謎の光に人間が死ぬと、急に正解を引くようになって、みんなを引き連れるリーダーとなる。
潜水艦に向かうべきだとマトヴェイを説得し、逸れてしまったナタリーを助けに行く。
最後は主人公補正をフル活用し、エイリアンを倒し、ナタリーを助けて潜水艦へ生還をした。

ナタリー(演:オリヴィア・サールビー)
ヒロイン。アメリカから来た女の子コンビの一人。クズな元カレと別れ気晴らし旅行に来た。
オリヴィア・サールビーは代表作に『JUNO/ジュノ』、『ジャッジ・ドレッド/2012年版』などがあります。
ショーンたちを彼らのアプリから知って、なぜかアニーと彼をイケメン扱いにしていた。
謎の光に人間が死ぬと、正解を引きまくるショーンに付いていき、なぜか信頼を寄せていた。
潜水艦へ向かうべきだとマトヴェイたちを説得し、ベンよりも存在感を出してしまう。
最後は船が転覆して一人だけ遠い場所にいたが、ショーンたちに助けられ生還を果たした。

ベン(演:マックス・ミンゲラ)
アメリカからやって来た若者コンビの一人。開発したアプリのプレゼンに将来をかけていた。
マックス・ミンゲラは代表作に『ソーシャル・ネットワーク』、『ホーンズ/容疑者と告白の角』などがあります。
スカイラーに横取りされて落ち込むが、下半身MAXなショーンの言葉でナタリーたちと合流。
謎の光に人間が死ぬと、覚醒したショーンの行動に同調して負けず劣らず正解を引いていく。
マトヴェイたちに助けられ、ショーンとナタリーが説得したせいで存在感がなくなっていた。
最後は地下鉄でヴィカが足手まといとなって、助けに行ったらまさかの犬死にしてしまう。

アン(演:レイチェル・テイラー)
アメリカ機から来た女の子コンビの一人。傷心旅行するナタリーに付いて行き、男を探す。
レイチェル・テイラーは代表作に『巨大生物/マンシング』、『トランスフォーマー』がある。
ショーンたちを最初はなんとも思わず、彼らに言い寄られるとナタリーにすべて任せていた。
謎の光に人間が死ぬと、ヒステリーを起こしながらもナタリーのサポートで生還を果たす。
道に迷うショーンたちは頼りにならないと言ったり、余計な事をしたりと足を引っ張る。
最後はヴィカの正論を無視して避難所にエイリアンを連れ込み、結局逃げられず分解された。

スカイラー(演:ヨエル・キナマン)
ショーンとベンの同僚。アプリのプレゼンを彼らとする予定を変えて、自分の手柄にした。
ヨエル・キナマンは代表作に『ロボコップ/2014年版』、『ラン・オールナイト』がある。
ロシア語が堪能でビジネスと称してショーンたちを追い出し、将来を約束される立場になる。
謎の光に人間が死ぬと、有能から無能で小心者になって一緒に来た女を犠牲にしてしまう。
ショーンたちと行動するもネガティブ発言して、希望を持とうとするみんなに絶望を与える。
最後は勝手に行動してエイリアンに気付かれ、ショーンたちを助ける英雄的な犠牲をした。

ヴィカ(演:ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤ)
ロシア人。十代の女の子。両親はエイリアンに殺され、セルゲイのおかげで助かっていた。
ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤは代表作に『Mukha』、『Zatmenie』などがあります。
集合住宅の一室を改造したセルゲイと生き延び、食料や部品の調達でショーンたちと出会う。
潜水艦に避難するべく、ナタリーたちと食料調達するもエイリアンに遭遇し別の道を逃げた。
潜水艦を目指す地下鉄でいきなり足手まといとなって、助けに来たベンが犬死にさせた。
最後はナタリーを助ける為に火炎瓶で応戦し、無事に潜水艦へ戻って反撃する一員となる。

セルゲイ(演:ダト・バフタゼーズ)
集合住宅の一室を改造して生き延びる中年のロシア人男性。電気技師で少し変わっている。
ダト・バフタゼーズは代表作に『クラッシュ』、『ウォンテッド』などがあります。
ヴィカが食料や部品を調達する間、エイリアンたちの生態を突き止めて対策を立てていた。
エイリアンが電磁波で構成されたエネルギー体だと説明し、電磁波を放つ武器を開発した。
アンのせいでエイリアンに侵入されてしまうが、電磁波の武器で一時的に動きを止めた。
最後は動き出そうとしてエイリアンに次の銃撃が間に合わず、結局は体を分解されて死亡。

マトヴェイ(演:ゴシャ・クチェンコ)
エイリアンが殺戮をした後、生存者を束ねてチームワークを使って仕留める集団のリーダー。
ゴシャ・クチェンコは代表作に『ママ、泣かないで』、『バルカン・クライシス』がある。
全身を金属片で防備し、馬に跨ってチームに的確な指示を出して数体を撃退しているという。
ショーンたちを助け出し、ゲリラ戦でエイリアンの弱点を見つける長期的な計画を考える。
潜水艦での脱出が最良だと言われ、最初は否定するもなぜかショーンたちを地下鉄まで護衛。
最後は潜水艦にたどり着き、電磁砲2号を手に入れて、祖国の為に仲間たちと残った。

感想

個人的な評価

本作はロシアで大ヒットした『ナイト・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフが製作を務めた作品となります。
エイリアンの侵略を描いた作品は多く、圧倒的な科学技術の差でも色々と理由をつけて人間が勝利するのが王道です。
しかも、エイリアンはなぜかリスクの高い侵略しかせず、挽回するプランもなく単純に返り討ちに遭います。
多分、本気で侵略するならば、リスクの低いロボットや機械で人間を待った抹殺し、地上には降りないはずです。
しかし、そんな事をしたら映画的に面白くないので、エイリアンは賢いけどバカという矛盾した感じになります。
さて、そんな本作は人間型のエイリアンとは少し違った着眼点で、電磁波がメインで基本的に姿は見えない。
姿が見えないのはプレデターと同じだが、本作は抹殺だから容赦がありません。
スピルバーグの『宇宙戦争』と同じく、人間が分解されて消えるだけだからグロテスクな描写はありません。
その為、人間が死にまくっているけど、現実的な危機というのはあまり感じなかったです。
特に主人公たちが面白いぐらい正解を引きまくるので、更に危機感があまりないです。
それと時間経過の調整も微妙で、3日ほど一緒に地下室で避難しているのに、お互いの関係が出会って数分程度の認識もマズイ。
その3日の間に誰も会話せず、時間を待っていたのは明らかにおかしいと思いました。
その証拠に外へ出てからお互いに関係が一気に進展しているので、あの演出は逆効果に感じてしまいました。
基本的に本作の登場人物はみんないい人ばっかりで、なぜか主人公に協力的すぎる。
普通ならヒャッハーなヤツらが出て、主人公たちがピンチに陥る場面があるけど、本作は邪魔だと思ってやらなかったのでしょう。
エイリアンの設定は面白いし、襲ってくる演出も悪くないと思います。
ですが、登場人物はみんな優等生だからクセが少ないから魅力がなく、彼らの行動も主人公たちが正解ばっかりだから面白味がない。
エイリアンの設定が良かっただけに、登場人物や展開が微妙だったせいで惜しかったです。