トロン:レガシー RE-1279

作品紹介

公開年月  2010/12/17
ジャンル  SF/アドベンチャー
原作  なし
監督  ジョセフ・コシンスキー
脚本  アダム・ホロウィッツ、エドワード・キッツィス
製作  ショーン・ベイリー、ジェフリー・シルヴァー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

デジタル業界のカリスマとして名を馳せたエンコム社CEOのケヴィン・フリンが忽然と姿を消してから20年。
ある日、27歳となった息子サムの元にケヴィンから謎のメッセージが届く。
その導きで父の営んでいたゲームセンターへとやって来たサムは、地下で見つけた秘密の部屋からコンピュータ・システムの世界に迷い込んでしまう。
息つく間もなく命をかけた危険なゲームを強制されるサムは窮地に陥ると、謎の女性クオラに助けられ、彼女の手引きによって父との再会を果たすのだが。

登場人物&出演者

サム・フリン(演:ギャレット・ヘドランド)
ケヴィン・フリン/クルー2.0(演:ジェフ・ブリッジス)
クオラ(演:オリヴィア・ワイルド)
アラン・ブラッドリー/トロン:リンズラー(演:ブルース・ボックスライトナー)
サイレン・ジェム(演:ボー・ギャレット)
ジャービス(演:ジェームズ・フレイン)
キャスター:ズース(演:マイケル・シーン)
リチャード・マッキー(演:ジェフリー・ノードリング)
エドワード・デリンジャー(演:キリアン・マーフィー)

感想

個人的な評価

28年ぶりという続編となりましたが、オイラはてっきり本作が第一作だと思っていました。
それぐらいに第一作が大昔に作られていたので、オイラのように本作が第一作だと思ってしまう人がいるだろう。
どうやら1990年代後半にディズニーが続編を考え、ピクサーがリメイクの製作を企画していたようです。
だが、大人の事情で企画が頓挫してしまい、そのまま長年放置され、ようやく2009年に撮影が始まったという。
本作において主人公となるエンコムの筆頭株主でケヴィン・フリンの息子であるサムを演じるのはギャレット・ヘドランドです。
ギャレット・ヘドランドの代表作には『トロイ』や『エラゴン/遺志を継ぐ者』があります。
どれも脇役となっていますが、本作はギャレット・ヘドランドにとって初の主演作となっています。
一作目はどうしてもアイディア先行になってしまい、主人公を含めた登場人物たちの印象は薄かったです。
今回はそれを踏まえた上で主人公のサムにキャラクターとして力を入れているが、それは前半までで後半は映像に偏っていたのは残念でした。
前作での主人公ケヴィン・フリンを演じたジェフ・ブリッグスも当然ながら出演しています。
現在は60歳を超えていますが、本作では当時30代であったジェフ・ブリッグスをCGした姿でも登場しています。
現エンコムのCEOで前作ではトロンのプログラムを書き込んだアラン・ブラッドリーをブルース・ボックスライトナーが演じています。
こちらも前作に引き続き出演しているが、やはり、年齢通りに年老いた姿での登場となる。
それと本作でヒロインとなるグリッド・ゲームにてサムを助けるクオラを演じるのはオリヴィア・ワイルドです。
オリヴィア・ワイルドは本作で初めて見る女優であるが、マキシム誌では「セクシーな女性100人」で1位を獲得しています。
確かに美人な女優で、この作品における無機質さは合っていて、今後の活躍が期待できます。
物語は前作よりも人間性を取り入れようとしているが、やはり、その中心となるのはゲームの世界でのバトルでしょう。
一作目はCG技術が未発達だったので見にくい印象があったけど、本作ではスッキリとしたCG映像で実に観やすい印象がありました。
ただ、30年前のアイディアを現代の映像技術でリメイクしているように見え、当然ながら目新しさは感じられなかった。
同じようにゲームの世界でバトルをするなら『マトリックス』の方が迫力があり、ずっと見応えがあると思います。
ゲームの世界はどこか『スター・ウォーズ』に見えてしまい、そこら辺もせっかくの映像も既視感があった。
やはり、アイディアだけで後世に残った作品は現代では少しばかりムリがありました。