ジャスティス・リーグ MY-271

作品紹介

公開年月  2017/11/17
ジャンル  アクション/SF
原作  DCコミックス 『ジャスティス・リーグ』
監督  ザック・スナイダー
脚本  クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
製作  チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  購入ブルーレイ

あらすじ

自らの命を犠牲にしたスーパーマンの行動に心を打たれたブルース・ウェインは行動に移る。
タッグを組んだバットマンとワンダーウーマンは直ちにメタヒューマン探しを始め、新たなチームを作ろうとする。
前代未聞のヒーロー連合が結成されると、地球を壊滅させようとする脅威がすぐそこまで迫っていたのだった。

登場人物&出演者

ブルース・ウェイン/バットマン(演:ベン・アフレック)
昼はウェイン・エンタープライズのオーナー。夜はゴッサム・シティの犯罪者と戦う大富豪。
ベン・アフレックは近年の出演作に『夜に生きる』、『ザ・コンサルタント』があります。
いち早くパラデーモンに遭遇すると、独自の情報網を使って世界の危機だと察知する。
ダイアナとともにチームを結成するべくメンバーを集め、スーパーマンを生き返らせる事に。
唯一の常人で戦闘だとパラデーモンと互角だが、圧倒的な資金力と技術でサポートする。
最後は命がけでパラデーモンたちを引きつけ、主にザコ処理を担当して勝利に導き出した。

ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン(演:ガル・ガドット)
セミッシラ出身の半神。故郷を旅立ってから人類を見守り続け、ブルースに協力をする。
ガル・ガドットは近年の出演作に『Mr.&Mrs.スパイ』、『クリミナル/2人の記憶を持つ男』などがあります。
普段は犯罪者を取り締まっていたが、故郷からの知らせるを聞いてブルースと合流する。
サイボーグをスカウトする時、己が抱えていた問題を口にして彼を説得する事に成功する。
スーパーマンを生き返らせる事に快く思っていなかったが、結局は賛同する事になる。
最後はアクアマンとタッグを組んでステッペンウルフに対抗し、見事に勝利を手にした。

アーサー・カリー/アクアマン(演:ジェイソン・モモア)
海帝王国アトランティスで生まれ、地上で育てられた水陸両棲のアトランティス人。
ジェイソン・モモアは代表作に『コナン・ザ・バーバリアン』、『バレット』があります。
普段は極寒の港町で動けない漁師たちに代わって、町の為に食料を調達していた。
当初はバットマンのスカウトを無視して、自分勝手にすると言っていたが故郷が襲撃される。
箱を守っていたメラの説得を受けて地球を守る為にジャスティス・リーグへ加入する。
最後はワンダーウーマンとともにステッペンウルフと肉弾戦を挑み、見事に勝利へ導いた。

バリー・アレン/フラッシュ(演:エズラ・ミラー)
セントラル・シティの大学生。スピードフォースにアクセスして超高速で動く事ができる。
エズラ・ミラーは代表作に『ウォールフラワー』、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などがあります。
普段は犯罪者を能力で止めるだけだったが、バットマンのスカウトに二つ返事で賛同する。
暗くなりがちなメンバーの中にいて、唯一軽口を叩いてチームの雰囲気を変える貴重な存在。
スーパーマンを生き返らせるべく、クリプトンの宇宙船に電気を与える大きな役目を果たす。
最後はパラデーモンたちを蹴散らす活躍し、逃げ遅れた住民たちの避難を手伝っていた。

ビクター・ストーン/サイボーグ(演:レイ・フィッシャー)
事故で致命傷を負ってしまうが、父親の懸命な治療の末に体の大部分が機械化されてしまう。
レイ・フィッシャーは代表作に『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』がある。
マザーボックスによって生き返ったが、不安定なパワーを制御できずにずっと苦しんでいた。
バットマンがチームを結成する時、ダイアナがスカウトに来るも最初は協力を拒んだ。
しかし、ダイアナの言葉が胸に突き刺さると、自ら進んで協力して情報を共有する事に。
最後はマザーボックスの合体を引き剥がし、地球の破滅を防いで自身のパワーを制御可能に。

クラーク・ケント/スーパーマン(演:ヘンリー・カヴィル)
クリプトン人。ゾッド将軍との戦いで人々は恐怖を抱き、ドゥームズデイとの戦いで死亡。
ヘンリー・カヴィルは近年の出演作に『砂の城』、『コードネーム/U.N.C.L.E.』があります。
死んだ事で冬眠状態だったマザーボックスが目覚め、ステッペンウルフが地球に来てしまう。
マザーボックスとクリプトンの船を使って生き返るが、当初は記憶が曖昧でメンバーを襲う。
バットマンが用意したロイスを前にして、心が落ち着くと、以前の記憶を取り戻した。
最後はステッペンウルフを圧倒し、合体したマザーボックスをサイボーグとともに剥がした。

ロイス・レイン(演:エイミー・アダムス)
デイリープラネット社の新聞記者。クラーク・ケントの恋人。以前と違って熱意がない。
エイミー・アダムスは近年の出演作に『ノクタール・アニマルズ』、『メッセージ』がある。
クラークを失ってから悲しみの日々を過ごし、義理の母になるはずだったマーサと会う。
バットマンたちの秘策で生き返ったクラークを抑えるべく、久しぶりの再会を果たす。
記憶を取り戻したクラークと彼の家に行き、短い時間を過ごすと、戦いに送り出した。

アルフレッド・ペニーワース(演:ジェレミー・アイアンズ)
ウェイン家に仕える執事。ブルースの炊事洗濯をこなし、バットマンのサポートしている。
ジェレミー・アイアンズは近年の出演作に『アサシンクリード』、『人生はシネマティック!』などがあります。
ゴッサムだけで戦っていた頃を思い出し、世界の危機的な状況に軽い冗談を口にしていた。

マーサ・ケント(演:ダイアン・レイン)
クラーク・ケントの育ての母親。クラークが亡くなり、銀行の取り立てで家を失ってしまう。
ダイアン・レインは近年の出演作に『ザ・シークレットマン』、『ボンジュール、アン』などがあります。
クラークが生き返って喜び、ブルースが銀行を買い取って家の取り立てを消して戻った。

ヒッポリタ女王(演:コニー・ニールセン)
セミッシラを治める女王。ダイアナの母親。マザーボックスが起動して様子を見に行く。
コニー・ニールセンは近年の出演作に『コードネーム:ストラットン』、『告解』がある。
ステッペンウルフにマザーボックスを奪われると、ダイアナに世界の危機を知らせた。

ジェームズ・ゴードン(演:J・K・シモンズ)
ゴッサム・シティ警察の本部長。バットマンとは20年来の友人関係を築いている。
J・K・シモンズは近年の出演作に『ネイビーシールズ/ナチスの金塊を奪還せよ!』、『パトリオット・デイ』などがあります。
各地に出現する正体不明の怪物について、バットマンやチームから事情を聞き出した。

サイラス・ストーン(演:ジョー・モートン)
S.T.A.R.ラボの科学者。息子のビクターを助けるべく、マザーボックスで生き返らせた。
ジョー・モートンは代表作に『ターミネーター2』、『スピード』などがあります。
マザーボックスに接触したとしてパラデーモンに連れ去られ、ビクターたちに助けられる。

メラ(演:アンバー・ハード)
アトランティスでマザーボックスを守護していた女性。アーサーの母親に育てられている。
アンバー・ハードは近年の出演作に『リリーのすべて』、『マジック・マイクXXL』がある。
マザーボックスをステッペンウルフに奪われてしまい、地球を守る為にアーサーを説得した。

ヘンリー・アレン(演:ビリー・クラダップ)
バリーの父親。母親殺しの罪で刑務所に服役中。息子の人生を奪っている事実を後悔する。
ビリー・クラダップは代表作に『ウォッチメン』、『エイリアン:コヴェナント』がある。
科学捜査官の立派な仕事に就いたバリーを心から祝い、少しだけ罪悪感から解放される。

ステッペンウルフ(演:キアラン・ハインズ)
惑星アポコリプスに存在する種族ニューゴッズの一員。マザーボックスを求めて地球に来る。
キアラン・ハインズは近年の出演作に『ビニー/信じる男』、『沈黙/サイレンス』がある。
手始めにセミッシラへ乗り込むと、パラデーモンを従えて一つ目のマザーボックスを奪った。
次にアトランティスのマザーボックスを狙い、アーサーの邪魔を受けるもあっさりと奪取。
三つ目のマザーボックスも手に入れ、いよいよ地球侵略を開始するもバットマンたちが来る。
最後はジャスティス・リーグのチームプレイに恐怖し、パラデーモンに食われて消え去る。

感想

個人的な評価

本作は『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズとして第5作目となります。
この『DCエクステンデッド・ユニバース』は『マン・オブ・スティール』から始まったクロスオーバー作品のシリーズとなります。
同じくスーパーヒーローを題材にした『マーベル・シネマティック・ユニバース』と同じような世界観だと言えます。
とは言っても、マーベル・シネマティック・ユニバースはディズニーの傘下に入った事で、一気にエンターテインメント性が増しています。
それに対抗する形でDCコミックスも立ち上がったのですが、正直言って、これまでの作品はすべてが高評価ではないです。
期待された『スーサイド・スクワッド』も思いの外、微妙だったし、スタートとなる『マン・オブ・スティール』も決して順調な滑り出しでもなかった。
不安視する中で映像化に恵まれなかった『ワンダーウーマン』のヒットにより、DCコミックスも一気に息を吹き返そうとしているのは嬉しい。
本作ではすでにマーベルが先に『アベンジャーズ』で実現しているので、二番煎じになってしまう部分があります。
そこで、どれだけDCの世界観を展開させ、『アベンジャーズ』との違いを見せていくのが本作の命題になったと思います。
何より本格的な登場となるフラッシュ、サイボーグ、アクアマンの三者がどのような役割を担っていくのかがポイントになると推測しました。
結果として、フラッシュの軽い調子、サイボーグの機械に精通した両者の役割がきちんと配分されていたが、アクアマンの扱いが微妙に感じてしまった。
別にアクアマンがいなくてもストーリーに大きな影響がないほど、今回の物語で存在の必要性はそんなになかった。
フラッシュのようにシリアスな雰囲気になりがちな中で軽口を叩くムードメーカーでもなく、サイボーグのように実用的な役割もなかった。
個人的にはもっとアクアマンだけにしかできない大きな役割を与えるべきで、本作ではかなり物足りなかったです。
作品の顔となるバットマン、ワンダーウーマン、スーパーマンの三人は放っておいても勝手に目立つので問題はなかったですが。
あとは悪役の問題で、所詮はポッと出だと説得力に欠けてしまい、キャラクター性がチームを結成する為だけの存在になってしまった。
やはり、面白い作品には魅力的な悪役がいて成立するのだが、本作はチームの集結という要素があったのでギリギリのところでフォローしている感じでした。
もっとメンバーに対する因縁のある悪役じゃないと引き立たないが、チームを結成する目的の捨て駒になったのは不本意だったのかもしれません。
それでも、マーベルに押されているDCコミックスが少しずつ盛り上がっていた本作に対し、個人的にはホッとしている部分があります。
次の作品ではもっと魅力的な悪役が登場し、余裕で勝ったジャスティス・リーグにも危機が訪れ、ハラハラとドキドキの展開になる事を期待します。