【日本の漫画だって実写化で頑張る/少年漫画編】脳内ミニシアター改的に3本を紹介

近年ではアメリカン・コミックを原作にした実写映画がヒットを飛ばしている。

圧倒的な資金力と世界的な役者を起用し、全世界で話題を呼ぶアメコミ原作映画たち。

しかし、我が日本だって世界に誇る「漫画」という文化があります。

もちろん、日本でもそれら「漫画」を実写映画化しています。

その中でもオススメしたい作品たちを紹介します。

漫画を原作にした実写映画が増える理由

映画業界はアメリカに限らず、日本でも低迷期を迎えています。

ヒットしている作品が多いイメージをもたれるが、それはごく一部であり、ほとんどは興行収入が得られずに困窮している状況にある。

そんな映画業界が打ち出した原作付きの作品を実写映画化する企画。

これは昔からやっている事だが、近年ではある程度の興行収入を得られるという期待から多くが企画から実写映画化への実現しています。

日本の場合、ほとんどの作品が「製作委員会方式」を採用している為、最低ラインの興行収入をクリアできる原作付きの企画が多く持ち込まれています。

その為、作品の良し悪しや完成度よりも、大人の事情を優先させ、原作ファンをガッカリさせる状況が決して少なくはありません。

ただ、そんな厳しい条件下でも製作陣の頑張りによって大ヒットし、それを受けてシリーズ化する作品があります。

少年雑誌の王者は作品数多し

少年雑誌はジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンなどの週刊誌が特に有名でしょう。

その中でも週刊少年ジャンプは長年に渡って一位の売上を誇り、数多くのヒット作を生み出しており、実写映画化された作品も最も多いです。

今回は脳内ミニシアター改的にオススメする少年雑誌から実写映画化した作品を紹介します。

『デスノート』シリーズ

2003年12月から2006年5月まで連載され、原作は大場つぐみ、作画は小畑たけしが務めた。

アクションやギャグが多いジャンプの中で、サスペンスをベースにした頭脳戦バトルは、それまであった「努力、勝利、友情」とは違った理念で作られた漫画として、当時大きな反響を呼びました。

実写映画化では実力派の若手役者たちを起用し、前後編『デスノート』と『デスノート/the Last name』に分けた事で充分に原作の世界観を再現した傑作となります。

特に主人公である夜神明を演じた藤原竜也、そのライバルとなるLを演じた松山ケンイチの競演は本作を盛り上げた主因となりました。

前後編から10年後、三作目となる『Light up the NEW world』も公開されました。

更にスピンオフとして『L change the WorLd』も製作されたが、これは失敗でした。

そして、なぜかハリウッドでリメイクも決定され、その配役についても話題となりました。

『るろうに剣心』シリーズ

1994年19号から1999年43号まで連載され、原作者は和月宏です。

物語が明治時代初期を舞台にした日本で、主人公が28歳の浪人という、それまでの王道から外れながらも看板に上り詰めた異色の作品。

特に話題を読んだのは単行本で作者自身が創作の裏話を書いたページであり、無類のアメコミ好きでキャラクターを参考した正直な告白が話題を呼びました。

時代劇をベースにした作品というだけに、今までの邦画では充分に対応でき、その上に原作のアクションを加えた事で予想以上のヒットをしました。

続けて続編では前後編の『京都大火編』と『伝説の最後編』にした事で、原作の中でも特に人気の高かった京都編をじっくりと魅せる事に成功をしました。

『HK/変態仮面』シリーズ

1992年42号から1993年46号まで連載され、原作者はあんど慶周です。

ギャグ漫画として当時はマニアックな人気を博したが、単行本が全6巻と短いのは打ち切りという形で終了してしまった経緯があります。

当時では多方面からの苦情が多く、それが原因で突然の打ち切りという流れになったという。

しかし、誰も予想もしなかった実写映画化が実現し、演じる役によって肉体改造をする俳優として知られる鈴木亮平が主人公を務める事も話題となりました。

その結果、突き抜けた強烈なインパクトのある実写映画が完成し、主人公を演じた鈴木亮平のムダに鍛えた肉体、変態に徹した演技により予想外の大ヒットとなりました。

続けて続編でも一作目のテンションを引き継ぎ、より変態度合いに磨きがかかり、より派手になった作品も充分に面白いと思います。

まとめ

今回は少年雑誌の漫画を実写映画化した作品を紹介しました。

アメコミ原作映画と比べてしまうと規模は小さいのですが、きちんと原作の魅力を伝え、それ以上の面白さを加味した作品となっています。

近年は人気漫画の実写映画化が多くなっていますが、その道を切り開いたヒット作、日本独自の文化から生まれたヒット作、突き抜けたインパクトのヒット作があるからこそ、新たな作品が世に出てくる事ができます。

日本もアメリカに負けず、まだまだ素晴らしい漫画原作の実写映画はたくさんあります。

次回は『少女漫画編』を送りしますので、ご期待下さい。

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